菊野推薦、ゆっくりとした太極拳は実戦で通用するのか? 対戦相手は実行委員・内田順久の内田塾九州王者!
CS放送『フジテレビONE スポーツ&バラエティ』で月イチ放送している『千原ジュニアのニッポン格闘技復興委員会』。その第1回放送にゲスト出演していただいたMMAの菊野克紀選手から、収録後事務局に一通のメールが届きました。
そこには、「北海道に太極拳の使い手がいて、本当に強いです。本人は“健康は強い!”をアピールしている人で、ぜひ巌流島に出してもらえませんか?」と。太極拳の達人? 健康は強い? その言葉に一気に幻想が膨らみました。
『巌流島』とはそもそも、未知の格闘技、普段試合をしていない実戦武術がどこまで通用するかを探るというテーマがあります。できれば、合気道とか、大東流合気柔術とか、少林寺拳法、気功の達人の試合が見てみたい。そんな折りに、武術的な空手でUFCに勝とうとしている菊野選手からの推薦。事務局ではさっそく、その太極拳の使い手に上京してもらい、実力を試そうとスパーリングをお願いしました。
スパーリング相手は、菊野選手自身。そして、詳しくは言えませんが、見た瞬間、確かに菊野選手相手に引けをとらない実力者だということが分かりました。しかも、その動きは明らかに競技的ではない、太極拳を取り入れたもの。これは面白いということで、北海道の太極拳の使い手・山岸正史選手の出場を決めました。
山岸選手は太極拳の表演(型)のチャンピオンで、ほとんど組手の試合に出たことはありません。しかも、ご存知のように太極拳のあのゆったりとした動き。どちらかといえば、お年寄りが公園でやるイメージの太極拳が、巌流島でどこまで通用するのか? こんな楽しみな公開検証もありません。太極拳はそれほど、実戦のイメージとはかけ離れているもの。今回の裏メインイベントに挙げたいくらいの一戦です。
その山岸選手の相手は、実践融合空手を標榜する内田塾の岩丸佑太郎選手。九州出身で顔面ありのグローブ大会で活躍する選手です。内田塾の内田順久塾長は、空手最大の組織・全空連の全日本大会を3連覇、さらに世界チャンピオンにも輝いており、一方でフルコンタクト空手にも理解のある指導者。
そういうことから、空手代表として『巌流島』の実行委員会にも参加していただいています。その内田順久さんは同じく『千原ジュニアのニッポン格闘技復興委員会」の第2回放送に出演し、巌流島で期待している選手として自分の息子さんの名前を挙げてくれました。
息子さんの内田雄大選手は全空連の学生チャンピオンとして空手界で名の通った選手。しかも、最近はUFCに挑戦すべく、総合格闘技の練習に取り組んでいる期待の大型選手です。最強の遺伝子(内田さんの奥さんも空手の女子全日本チャンピオン)を持つ息子ですが、実は最近レーシックの近視矯正手術をしており、今回の『巌流島』には物理的に間に合わないことが分かりました。お父さんの内田さんはそれを知らなかったのです。
そこで内田塾ナンバー2の岩丸選手を推薦してくれました。寸止め、フルコンタクト、グローブ、総合と、空手のあらゆる可能性を追求する内田塾は、まさに『巌流島』の空手代表としては打って付けといえます。
北海道VS九州、太極拳VS空手と、異色の対決とのなるこの一戦。ぜひ、巌流島の一つの可能性として、公開検証してみたいと思います。ご期待ください!
<決定カード>(スーパーファイト)
山岸正史 (太極拳/日本) vs 岩丸祐太郎 (空手/日本)