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闘った選手たちは「巌流島」ルールをどう思った? 出場選手試合後コメント!

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第1回目の「巌流島」イベントで実際に闘技場に上がった選手たちは闘い終えた後に何を思ったのか……? 出場全選手の試合後のコメントをお届けします!

ブライアン・ドゥウェス(キック/オランダ)

ブライアン・ドゥウェス

——決勝の星風闘の感想は?

とても難しかった試合です。こっちをつかまえようとしてきたので、勝ちにいくために苦労しました。ホントはシンプルなボクシングスタイルを選んだんですけど。

——3試合ともタイプの異なる相手でしたが、一番きつかった試合は?

2試合目(VSウーラーハン)の試合がタフでした。彼自身が立ち技でも寝技でも強かったです。

——このルールで勝ちあがるのに大事な要素は?

まず、自分のコンディションがよかったのが大きかったと思います。トーナメントはエネルギーが残っていないといけないので。凄く相手に対する反応が早かったと思います。

——これまで相撲出身の選手と闘ったことは?

ボクシングだけをやってきたので、相撲の選手は初めてです。一言でいえばストロングファイターという感覚でした。自分を場外に出そうとする力が凄かったです。円形の中で闘うのに鍛錬されてる印象はありました。

——ピーター・アーツから祝福されてましたが、どういう関係性なんですか?

同じジムにいます。ジムの名前は『コロシアム』です。試合後、『おめでとう』と言ってもらいました。

——今回のルールについて思うところは?

とても魅力的なルールだと思いました。グラウンドに入るとすぐブレイクし、サークルの真ん中に誘導するのは面白いと思いました。なので、いまのところ改善したほうがいいと思う部分はありません。

——またこのリングで闘いたいですか?

もちろんです。ディフェンディングチャンピオンとして上がります。日本は素晴らしい国なので必ず来たいです。こんな歴史的なイベントに呼んでもらえて感謝してます。

星風(相撲/モンゴル)

星風

——闘技場が円形ということで、落ち着いて闘われたんじゃないですか?

そうですね。でも、打撃できないとダメですね。もうちょっと鍛えないとダメですね。日本で応援してくれてるみなさんに面白い試合を見せたいですし。日本の選手は負けちゃいましたけど、日本の文化である相撲が強いっていうのを、この新しい格闘技で見せたかったんですけど。また機会があれば優勝狙いたいですね。今回は試合がいきなり決まったから、練習始めたのも遅かったので。

——結構、相撲の強みである押しは活かせたんじゃないですか?

まあ、試合で結構押しましたけど、やっぱり押しだけじゃ通用しないですね。投げるときに引っ張られて同体になるとポイントもつかないから。あとはやっぱりパンチがないと。去年、猪木さんのところ(IGF)の澤田敦士戦でデビューして、自分に向いてるのは総合格闘技だと思いましたけど、やっぱり今回はルールがちょっと違って。ロープもなかったり、下に落としても同体になってしまったり。そのへんが今回はちょっと合わなかったかな、と。

——次は総合とこのルール、どっちがやりたいですか?

どっちでも出してもらいたいです。でも、このルールおもしろいね。だから、これから学んでいきたい。これからもよろしくお願いします。

——朝青龍関に報告は?

まあ、本人も近くにいれば来てくれるって言ってたんですけど。前に『優勝しろよ、応援してやるから』って言ってくれて。俺の兄貴みたいな大先輩だから。

——ルールについて改善点は?

2回戦で相手を外に出そうと思ったら同体で落ちて、離れようとしたら相手がパンチを放ってきたけど、イエローカードが出なかった。まあ、それはそれでいいけど。あとは投げてるほうも落ちたら同体になってしまうのを、ちょっとうまくやらないと。相撲は投げたほうを勝ちにするから、みんな下がらないで前に出てきて盛り上がるから。まあ、俺も最初から“横綱”にはなれないので悪いところを直していきます。

——また次も出たいですか?

自分も気が済まないので。1位じゃないと。今日は最後、パンチで圧倒されちゃったけど、次はあの相手と一回戦で闘いたいです。

ウーラーハン(散打/中国)

ウーラーハン

——今回、トーナメントに出場した感想は?

巌流島という新しいイベントに参加できたのは嬉しく思います。ルール自体は研究もしたんですが、実際にやってみると思いのほかうまくいかなかったこともありました。ただ今回、散打を含めて、柔道、相撲、アメフト、太極拳、いろんな流派の選手が参加する中で拳を交えることができたのは、自分にとってもいい経験だったと思います。自分自身は優勝するつもりで練習してきたので、また機会があればこの巌流島のリングで闘いたいと思っています。

——2回戦の最後、馬乗りになって殴られていたときは返すことができなかったですか?

自分としては逃れることは難しいことではなく、相手の腰をクラッチして動けないようにしていないんですが、次にパウンドが来て、どうしてもそこで意識が飛んでしまいました。

——1回戦でビッグネームであるミノワマン選手に勝利されたことについては?

ミノワマン選手が日本で有名で強い選手であることは知ってましたし、いろいろできる限りの動画を見て彼の動きを研究しました。まあ、彼はいろんな経験がありパワーを感じましたが、それほど彼をコントロールするのに苦労は感じませんでした。非常に有名な選手と闘えて、非常にうれしく感じています。

——このルールで闘った感想は?

私が一番思うのは、散打や中国式レスリングの選手は多いので、そういう選手たちがどんどん参加すれば、有利であることを証明できるルールだと思ってます。

マーカス・レロ・アウレリオ(カポエイラ/ブラジル)

マーカス・レロ・アウレリオ

——準決勝で対戦した星風選手の印象は?

とてもタフガイです。強いヒットだと思ったのですが、自分が80kgまで絞ったのが問題だったと思います。次回、もう少し時間があれば、巌流島のことを勉強して、もう少しウエイトを増やしたいと思いました。

——1Rではカポエイラのキックで星風選手を場外に落とし、会場を沸かせたことについては?

あれはミーア・アルーア・キック。要するに“ハーフムーンキック”、半月蹴りです。あれについては手応えがありました。

——今回はファンも沸きましたが、カポエイラの技術を見せられたという実感はありますか?

もちろん、カポエイラというスポーツがどんな場面でも適用できるというのは見せられたと思います。ただ、勝てなかったのは残念だと思います。勝てたはずだといつでも思っているので。カポエイラを見せるという部分では、私は最善をつくしました。

——ルールに違和感はなかったですか?

ルールはとてもいいと思います。たとえば場外へのプッシュアウト、グラウンドでのルールも、すべて私はすばらしいと思います。

——1回戦のアブドゥーラ・ニャン闘については?

彼の動きは星風選手のような感じかと思っていたら、結構スローだったんです。自分のスピードが有利に働いていい結果になったと思います。ニャン選手とは体重差もそこまでなかったですし。

——またオファーがあったら出場したいですか?

もちろん、戻ってきたいです。いまでも勝てなかったのが悔しくてしょうがないです。あと10kg、自分に体重があれば違う結果になっていたと思います。また、カポエイラを世に知らしめるためにも必ず戻ってきたいです。あと、私の父、兄、姉、家族全員がカポエイラのマスターなので、そういう意味でも巌流島を通してカポエイラを紹介できれば最高だと思っています。必ず巌流島に戻って、次は必ず勝ちます。

カーメン・ゲオルギエフ(コンバット・サンボ/ブルガリア)

カーメン・ゲオルギエフ

——最後、レフェリーにストップされたのを納得してないように見えましたが?

もちろん、今回、ルールを理解しているつもりではありましたが、でもまだまだ自分は動けるのに、レフェリーが止めたのか理解できないです。

——今回のルールについては?

最初にルールを読んだときに、これは自分にとって凄くやりにくいと思っていたのですが、昨日のルールミーティングでは、もしかしたら有利なルールかもしれないと思ったので、とくにやりづらいと思ったことはなかったです。ただ、なんで今回、レフェリーに止められたのかが、ルールに関係なく理解できなかったです。

——リベンジの意味も込めて、またこの舞台に上がりたい気持ちはありますか?

もちろんです。チャンスがあれば、巌流島のチャンピオンになりたいと思っています。

和久憲三(アメリカンフットボール/日本)

和久憲三

——試合を終えていかがですか?

悔しいです! ホンマに悔しいです。1ヵ月間、短い期間だったかも知れないですけど、試合に勝つために練習をやってきたので。

——ルールについて思ったことは?

押し出しもあるということで、正直僕にも有利な面があると思ってたんですけど、相手が十両まで行った力士の方だったので。開始直後のぶつかりで場外に飛ばしてやろうと思ってたんですけど、逃げられちゃって。なかなかうまくいかなかったですね。

——元相撲取りの威圧感は感じましたか?

そういうのは感じなかったですけど、なんていうか、自分が考えすぎました。力士だからつかまれたらやばいんじゃないかと思って、ビビってしまって、後手後手に回ってしまったかな、と。でも、がっぷり四つになったときも、自分の先生に教えてもらった構えをすればそこまで押されることもなかったですし。でも、自分がパンチを放ったときに相手に入られたりとか、こっちがスキを見せてやられたという感じですね。なので、相手と組んだときにどうしようもない重さを感じたというのはなかったです。

——格闘技初出場ということで、今回の試合で手応えを感じた部分はありますか?

そうですね。ホントは毎日ドキドキして恐い面もあったんですけど、舞台に上がって楽しかったです。純粋にアスリートとして、あそこまでお客さんが入った会場で別の種目の人と生きるか死ぬかの闘いができたのは凄いいい経験になったと思います。

——次回の大会でオファーがあったらどうしますか?

ちょっと3月から自分の環境がいろいろと変わるのでどうなるかわからないんですけど、。まあ、勝って辞めるのもいいかなと思ってたんですけど(苦笑)。でも、ちょっと悔しかったですし、1ヵ月で十両までいった星川関とあそこまで打ち合って、ファンの方を沸かすこともできたと思うので、そういう面ではまた出たいなという気持ちもあります。

ミノワマン(プロレス/日本)

ミノワマン

——意外な試合結果となりましたが?

いやあ、思ったより場外が近かったように感じましたね。

——距離感がつかめなかった?

距離感というか、リングが狭いと思いました。だから、場外が近い感じがして。

——ルールについて思ったことは?

もう少しいろいろ試したかったことがあったんですけど、その前に終わっちゃったというか。まだこれからと思ってたので。いやあ、ちょっと悔しいなあ。う〜ん……。

——試したかったことというのは?

逆方エビと、倒してから道衣を使ったパウンドですね。動かないように襟を持ちかえていって。でも、ちょっと予想以上でしたね……。

——最初の2回の場外転落はもったいないようにも感じました。

それどころじゃないというか、落ち着いてから『アッ!』っていう感じでしたね。

——もう一度この舞台に立ちたいですか?

わからないです。ちょっと1回、整理してから考えたいと思います。いや、悔しいの一言ですね。そうか……。

——押し出しで負けるのは人生初だと思うのですが?

そうですね、ダメージもないので。でも、それが今回、ほかの格闘技と違ったルールなので。

——いままでの負けの中でも不完全燃焼ですか?

いや、不完全燃焼はこれまでに何回もあるんですけど、それともまた違った不完全燃焼ですかね。

——何かルール改善の要望はありますか?

基本的にはファンが選ぶルールですし、そこがおもしろいと思うので……。

——体格差のある相手とはよく闘ってると思いますが、今回押し出しありのルールだと威圧感も違ったものがありますか?

あるとは思いますけど、相撲でも力士によっては100kg差でも闘ってるので、そこは関係ないと思います。

アブドゥーラ・ニャン(セネガル相撲/セネガル)

アブドゥーラ・ニャン

——試合は残念な結果に終わりましたが?

私は相撲の選手ですが、カポエイラの相手は初めてだったので。でも、今回はセネガル相撲を日本のたくさんのお客さんの前で披露できるので参戦しました。将来への貴重な経験になったと思います。でも、セネガル相撲の強さは発揮できなかったと思います。

——ルール自体の印象は?

ルールについては一昨日知りました。ちょっと期間が短かったですね。

——またこの舞台に上がりたいですか?

そういうオファーがあればまた喜んで上がります。

——今回が初来日だそうですが、日本の印象は?

日本は凄くきれいな国です。また機会があれば来たいです。

——オープンフィンガーグローブはやりにくかったですか?

これはセネガル相撲ではつけないので。昨日、記者会見で一瞬つけただけだったので。

——試合場は高かったですが、落ちるのは怖くなかったですか?

それはまったく影響なかったです。でも、セネガル相撲は平地なので。

——蹴られることについてはどう思いましたか?

それはまったく問題なかったです。でも、蹴りに備えた練習はしてなかったです。今日は第1回ということも踏まえて、日本のかたにセネガル相撲を理解してもらうことを願って参加しました。もっと練習の時間をもらえれば、蹴りに対する対応もできると思います。

——最後のタップの意思表示は殴られたから?

最後、自分がギブアップしたのを覚えてないんです……。

森川修次(柔道/日本)

森川修次

——リザーブファイトで勝利した感想は?

もし本戦に出れれば、やる気はマンマンなんですけどね。相手については空手家だったので、もっと打撃でくるかと思ったんですけど、相手も押し出されちゃいけないというのがあったんじゃないかな、と。でも、舞台としては面白いと思います。

——ルールについては?

いやあ、難しいですね(苦笑)。ルールミーティングではグラウンドのパウンドも見るって聞いてたんですけど、試合を見るとすぐにブレイクってなってたので少し『アレッ?』て思いました。だから、選手は押し出すことを考えてますよね。僕はずっと総合の試合に出てるんですけど、今日みたいな感じだと止めないじゃないですか? だから、次の大会のときは選手も考えて、かなり対策を立てないと難しいと思いますね。

——具体的にルールの改善点は?

場外に設置されたマットを大きいものにしたほうがいいと思います。つなぎ合わせたものだと絶対に隙間ができるじゃないですか? その下はコンクリートなので危ないかな、と。同体で落ちるときも危険ですよね。

——実際、森川選手は場外に落ちた際、ヒザを気にされてましたよね?

ヒザから隙間に落ちて、モロに来ましたね(苦笑)。

——また、オファーがあったら出場したいですか?

はい、次は本戦でやりたいですね。2回目はまたルールも変更されるのかなと思いますし。いまは相撲取りが有利かもしれないですね。柔道の場合、投げて相手と場外に出ても、投げたほうの一本勝ちなので、巌流島も同体でも投げたほうのポイントにしてもらえるのであれば、また結果も違ってくるのかな、と。

三浦康彰(空手/日本)

三浦康彰

——試合の感想は?

初めてのルールでやらせていただきまして、いつもどおりの面もあったんですが……。でも、その中で練習をしっかりやっていけばいい試合ができるんじゃないかと思いました。

——ルールについては?

戸惑う部分もあったんですが、これをしっかり練習していって、いま巌流島がやられているように公開検証していけば、絶対に世界的に広がっていくんじゃないかと思いました。今回は空手代表として禅道会空手を背負った気持ちで来ましたので、またチャンスをいただければその気持ちで闘いたいと思います。あと、禅道会のほうでディヤーナ国際学園という、引きこもりやニートといった人たちの自立支援する活動をやっていまして、そういう人たちに夢を与えられるように。もしまた出させていただけるなら今後も頑張りたいと思います。押忍。

——相手との体重差は気になりましたか?

思ったよりかは気になりました。でも、突きと防御を使えたので。そういった技術もしっかり学んでいけば結構、試合の内容も変わってくるのかと思いました。

岩丸祐太郎(空手/日本)

岩丸祐太郎

——試合の感想は?

リングでもゲージでもなく、ロープもない円形で闘うということで、押し出しが一番気になってはいたんですけど、自分は空手がバックボーンなので、突きと蹴りで決めようと思って試合をしてました。

——短時間での決着となりましたが?

相手が走り込んできたので一瞬驚いたんですけど、そこはグッと踏みとどまって、前に出て直突きを冷静にやったかたちです。

——この舞台に立って緊張のようなものは?

それはなかったですね。多少は違いますけど、空手の大会にずっと出ているので。

——闘前、太極拳について何かイメージ対策は?

そうですね、一応YouTubeとかで太極拳を調べたんですけど、なかなか体操のような動きしか出てこなくて(苦笑)。でも、中国の太極拳の試合があって、こういう横の動きがあるんだとか参考にはなりましたね。それが活かせたかどうかはわからないですけど(苦笑)。

——ルールについて思ったことは?

自分はいつも道衣を来てるので、それに対する違和感は、出場者の中でも一番なかったのかなと思います。オープンフィンガーについても指が出ているので、空手とそんなに違和感はなかったです。

——空手はこのルールに適してると思いますか?

そうですね。組みあったら弱いかもしれないですけど、間合いを取って一瞬を狙うんだったら打撃系が強いと思います。

——無差別の試合については?

今回も無差別だったんですけど、ほとんど体格は一緒だったので。最初は誰が相手かわからないままオファーをいただいて、もしかして大きい相手とやるのかなと思いつつ、それでもある程度できるかなと思って出場しました。ただ、ボブ・サップみたいな大きな選手とやることになれば、死んじゃうかもしれないですけど(苦笑)。今日出場している90kgくらいまでの選手なら、動きまわれば闘えると思います。

——ルールについて思ったことは?

3分3ラウンドの中で3回押し出しというのは、案外簡単にできるんだと思いました。それで決着が早くなってる気がしたので。実際、ルールを聞いたときもそう思いましたし。そこの回数はちょっと考えたほうがいいかなと思いました。

山岸正史(太極拳/日本)

山岸正史

——短い時間でも決着となりましたが?

まあ、きれいに負けてしまいましたなあという感じですね。

——想定していた試合にはならなかった、と?

そうですね。ホントは選手に近づいていって、気合いと共に打撃を食らって止まってしまったので。『ああ……』という感じですね。おもしろい試合にはしたいなと思ってたんですけど、う〜ん……。私は投げとかが得意なので、そういうふうにできればよかったかなとは思いますね。

——ルールについて思ったところは?

まあ、決められたルールで闘えといえば闘いますので。みんながみんな、このルールが初めての人が多いでしょうからね。でも、悔しいですね。もっと闘いたいですね。

——闘技場に上がった気分は?

う〜ん……そういうのを感じる間もなく。ちょっと早すぎましたね、すみません。

——また、この舞台に立ちたいですか?

凄く楽しかったと思いますので、もうちょっと岩丸選手とやりたかったなと思います。でも負けてしまったら、何を言っても言い訳になりますので。まあ、楽しい経験をさせてもらえてよかったな、と。

——いままで太極拳はこのような舞台に出ることがなかった種目だと思うんですが、今回も巌流島がこのルールで続けるとすれば、太極拳のようなほかの競技も活躍できると思いますか?

あると思いますね。世の中にはすばらしい格闘技や武道がたくさんあると思いますので。そういうものが活躍できる場だとは思いました。

渡辺一久(ボクシング/日本)

渡辺一久

——会場を大いに盛り上げましたが、試合の感想は?

そうですね、『僕に合ってた』、ただそれだけですね。みんな、自分の色を出してましたけど、俺に一番合ってる競技だと思ったね、うん。俺の輝ける場所だなって。

——応援団も凄かったですね。

まあ、応援団の人たちのお陰で勝てるっていうのは、昔からあるので。楽しかったですね。

——試合ではアクロバティックな動きも見られましたが?

あれは前の試合でカポエイラの人がヒントをくれたので。それをマネしただけです(笑)。

——持ち前の打撃をそこまで出さなかったというふうにも見えたのですが?

そうですね。まあ、一番これが勝ちに近いのかな、と。殴り合おうと思ってたけど、向こうがそういう感じでもなかったので、それに合わせた。

——最後は相手の自爆にも思えましたが?

まあ、ビビっちゃったんじゃないですか?(笑)。まあ、短い時間でしたけど、試合は早いほうがいいと思うので。

——ルールについて何か改善したほうがいいところは?

俺は1ラウンドに3回落として勝ったけど、3ラウンド3回より、1ラウンド3回のほうがいいんじゃないかって、ほかの試合を観てても思ったね。俺、別に投げ技専門じゃないのに1ラウンドで3回落としちゃうってことは、もっと投げがうまい人が出てくれば必ず場外に落として決まっちゃうし。そういう部分で立ち技は不利かなと思いましたね。

——また巌流島の舞台に上がりたいですか?

楽しかったですし、出してもらえるのであれば。

——今回、体重制での出場でしたが、今後無差別で闘う場合の攻略法は?

なんだろ……。でも、ちっちゃいヤツの方が有利なこともあるから。克服しないといけないのは体重差であって、身体の大きい小さいは関係ないと思いますね。体重差があると、つかまれたら押し出されちゃうので。答えになってなかったらすみません(笑)。

——もし星風選手と闘うことになったら?

いまは思いつかないですね。でも、重たい人につかまれたら自分のいいところが出ないと思うので、なるべく距離を取って打撃で闘うと思います。あとは流れで俺が勝てると思います。応援も多いので(笑)。

グゥオ・チェン(少林拳/中国)

グゥオ・チェン

——試合の感想は?

自分自身のパフォーマンスはいろいろ試せましたし、身体も動いたので調子はよかったと思います。ただ、私は立ち技の選手なのでグラウンドに慣れてなかったのが敗因の一つだと思います。このルールは自分にも合ってると思うので、また練習して、機会があれば参加したいと思います。

——このルールで闘った感想は?

先ほど申したようにグラウンドは自分にとって不利で苦手なところでした。ただ、散打というのは元々ロープの張ってないリングから落とすのが主体の技術なので、帰国したら散打の選手たちと練習していけば、それほど難しいルールではないと思います。

——最後は自分が場外に出るのを覚悟で飛びかかったようにも見えましたが?

もちろん、ワザとではなく、飛びヒザを相手の顔に決めてやろうと思い飛びかかったんですが、割とリングが狭くて、気がついたら自分が空中に浮いていたので残念です。