NEWSニュース

おそるべき身体能力にくわえ恐怖心が全くない怪物ぞろい! 「セネガル相撲」が格闘技界を席巻する!【巌流島バーチャルファイト】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

サムネ

セネガルには150キロの男を片手でひっくり返す化け物がゴロゴロいる

セネガル相撲と出会ったのは、YouTubeを何気なしに見ていた時だった。

格闘技が好きで、よく格闘技関連の動画を見ているのだが、そこにたまたまセネガル相撲の試合が出てきた。

2メートル以上、体重160キロ以上のボブ・サップのような大男達がベアナックルのフルスイングで殴り合い、組んで倒し合う物凄い迫力に、私は一発で心を打たれ、どハマりしてしまった。

どハマりし過ぎて、その後、セネガルにも2度訪れ、合わせて50日ほど滞在した。セネガル相撲の道場に行ったり、セネガル相撲の大会を見てきたのだ。

私も昔、総合の選手だった。だから技のことも結構わかるのだが、あれだけデカい男たちが身体もさることながら、しっかりした技術がある。特に顔面を殴られることに対する恐怖心がないのに驚いた。

スクリーンショット 2024-04-16 3.55.01

セネガル人はとにかく身体能力に優れており、普通にボブ・サップ級がゴロゴロ。 しかも、ベアナックルを恐れない恐怖心のなさ

 

セネガル相撲は、もともと相撲とレスリングを混ぜたような競技だ。タックルや投げで倒されると負けになるので、タックルとテイクダウン・ディフェンスの能力が恐ろしく高いのが印象的だった。

セネガル相撲のルールは大まかに言うと、ふたつある。組み技だけの試合と殴りありの試合の2つだ。

もともとセネガル相撲は殴りなしだった。しかし、フランスの植民地時代に、フランス人が殴りも入れたほうが面白いんじゃないかということで、ベアナックルファイトを盛り込んだ現在のセネガル相撲が始まった。今でもセネガルの公用語はフランス語。要するに白人が、奴隷たちに過激な決闘をさせて、楽しんでいたのがセネガル相撲の原点なのだろう。

ルールはパンチで殴り倒してのKO。タックルで倒して、相手のお尻か、背中、顔、胸、肩のいずれかを地面につければ勝ち。それがセネガル相撲の試合である。

一応、寝技もあってレスリングの4点ポジションのように肘や膝はつけていれば負けにならないのだか、そのポジションになった場合、相手がベアナックルパンチで思いっきり顔面を殴ってくる。

4点ポジションになっている側の選手は、地面に顔をつけると負けなので、ひたすらベアナックルで殴られながら、我慢しなければならない。まさに地獄の時間だ。

しかし、これがなかなか簡単に参ったしない。セネガル人は凄まじい根性をもった怪物ばかりだ。

なぜ、そこまで我慢できるのか?

セネガルの国民の平均月収は多くて2万円ほど。しかし、セネガル相撲でチャンピオンになれば、1試合2000万から4000万円を超える大金を稼げるようになる。

チャンピオンじゃなくても、トップクラスになれば、300万〜1000万円の大金を稼げる。平均月収2万円の彼らからすれば、腰が抜けるような大金が転がっているのだ。

しかも、セネガル相撲のチャンピオンになれば、セネガル共和国の英雄になれる。セネガルに生まれ育った子供たちは、小さい頃からセネガル相撲とサッカーで遊び、成長していき、やがてはこの二つのスポーツで英雄になることが、憧れなのである。

スポーツが得意な子供は全員と言っていいほど、セネガル相撲かサッカーのプロ選手を目指している。言い換えれば、セネガル相撲はサッカーに匹敵する、セネガルの国技なのだ。

スクリーンショット 2024-04-16 3.52.56

恐ろしい身体能力をもつ上に、小さい時からしっかりとした技術を磨いてきた選手たち。私はこんな優れたセネガル相撲のファイターたちに、ぜひMMAに挑戦させたいと思った。

タックル・ディフェンスが恐ろしく強く、身体能力だけのボブ・サップのように倒されることがない。さらに顔面を殴られることに対す恐怖心が一切なく、ボクシング技術も習ったこともないのに、見様見真似で実戦で磨かれていく。恐ろしいセンスの持ち主ばかり。

試合時間は基本的に無制限。だが、30分も普通に闘い続けるほどのスタミナがある。手足も恐ろしく長いので、その身体能力は半端じゃない!

これはセネガル人特有の体型で、セネガル人は平均的に手足が恐ろしく長く身長も高い。腕力がとにかくもの凄いので、ロシアのアレクサンダー・カレリンじゃないが、150キロくらいの男を片手でひっくり返すような化け物が、チャンピオンクラスにはゴロゴロいるのだ。

はっきり断言しよう! MMAもキックも今後は、セネガル相撲選手が世界を席巻する! 各団体のチャンピオンを独占する日は近い! 彼らの能力はそれほどずば抜けている。

(文/永本進)
 

セネガル相撲の試合はこんな感じ。お客さんはスタジアムに何万人も集まる
 
4点ポジションはまだ負けにならない。しかし、この体勢では殴られっぱなし。それでも全然タップしない凄まじき根性
 
トレーニングがまた実に原始的で素晴らしい!
 

 
イベント概要

大会名 巌流島バーチャルファイト

日時 2024年5月上旬放送予定

会場 東京都内某所(一般観覧はありません)

主催  巌流島実行委員会/株式会社K-LEAGUE

出場選手 ぱんちゃん璃奈(キックボクシング)/ルシア・アプデルガリム(テコンドー)/ミケーレ・ベルギネリ(喧嘩サッカー)/アマドゥ・ディア(セネガル相撲)/クリスティアン・エスクリグ(怪力王)他

試合形式 巌流島ルール等によるスーパーファイト

放送 巌流島公式YouTubeチャンネル他にて全世界に無料配信