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イタリア・マフィアの抗争がルーツ! 「喧嘩フットボール」は球技の何でもあり!【巌流島バーチャルファイト】

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サムネ

反則らしい反則もなく、ボールを持った集団の大乱闘というヤバいスポーツ

カルチョ・ストーリコ(喧嘩フットボール)は、およそ500年前くらいに、もともとイタリアの地域別に分かれていたギャングの抗争の名残りで産まれたものだそうだ。

イタリアといえば、マフィアの本場。その背景の中で産まれた格闘球技が、カルチョ・ストーリコだという。それだけで、ビビりまくるほどの幻想がある。

まず、ギャングの地域は4つに分類されている。それぞれ4チーム。試合に出場するには、自分の住む地域のチームにしか属せない。よそ者は出て行けというのが大前提だ。

本当にそこの地域のチームの出身なのか、市民番号まで確認されるほど徹底されているという。

大会は毎年一回、6月くらいに行われる。4チームのトーナメントで、準決勝と決勝をおよそ3週間の間に開催するという過酷なスケジュール。

1チーム、27対27に分かれての団体戦。試合は1時間でハーフタイムもなく、ひたすら殴り合ったり、激しいタックルを繰り広げたりする。だから、ほとんどの選手の拳が折れたり、鼻を骨折したりする。全身、あらゆる怪我をするので、3週間後の決勝戦は、麻酔を打ちながら試合をする選手も多い。いやはや、恐るべし!

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今回の巌流島バーチャルファイトに電撃参戦が決まった、喧嘩フットボールの生ける伝説ミケーレ・ベルギネリ

 

ルールは相手側の壁にボールを投げ込めば得点となる。アメフトのラインメンは、ボールを持った味方を前に進めるために敵をブロックしたり、押し込んだりするのだが、カルチョ・ストーリコはここでベアナックルで殴り合い、もみくちゃになり、集団の乱闘になる。

ディフェンス側も、ボールを奪うために全員で殴り合って、ラリアットをかまして、タックルで倒して押さえ込んでボールを奪う。特に反則らしい反則もなく、ボールを持った集団の大乱闘というヤバいスポーツがカルチョ・ストーリコだ。

審判らしき人もいるのだが、点数が入った時くらいしか仕事をしていない。いろんなところで乱闘しているのだが、ほったらかし。本当に反則ってないのだろうか。まさに球技の中の何でもあり!

Netflixでも特集されているので、ぜひ見てほしい。私も現地に見に行ったのだが、むちゃくちゃすぎて、ど迫力すぎて、度肝を抜かれた。海外からの観光客も見に来てて、会場は超満員。いやはや、世界にはこんなスポーツがあるとは。。

選手たちのファイトマネーはなし。しかし、この大会で勝つために、毎日毎日練習して、年1回のこの大会のために全てを賭けているという。

感動したのは、入場シーンだ。その地域の街をあげて応援しているので、選手全員で街を練り歩き、市民全員が送り出す。まるで、本物の戦場に向かうような感じで、ものすごくかっこいい!

地球上にこんな凄い格闘球技が存在しているとは、まさかの衝撃だった。カルチョ・ストーリコの戦士が、格闘技のリングに上がるなら、その精神力の強さは折り紙つき。まさに漢の中の漢がリングに立つのは間違いない!

(文/ 永本進)

 

イベント概要

大会名 巌流島バーチャルファイト

日時 2024年5月上旬放送予定

会場 東京都内某所(一般観覧はありません)

主催  巌流島実行委員会/株式会社K-LEAGUE

出場選手 ぱんちゃん璃奈(キックボクシング)/ルシア・アプデルガリム(テコンドー)/ミケーレ・ベルギネリ(喧嘩サッカー)/アマドゥ・ディア(セネガル相撲)/クリスティアン・エスクリグ(怪力王)他

試合形式 巌流島ルール等によるスーパーファイト

放送 巌流島公式YouTubeチャンネル他にて全世界に無料配信