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徹底検証 巌流島は刃牙の最大トーナメント足り得るか!? 巌流島ウォッチャーがプロ顔負けの分析!

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お題………9.17 刃牙の世界を制するのは誰だ!?

文◎アニマル・アキ(巌流島ウォッチャー)

稀代の劇画原作者・梶原一騎亡き後、格闘技漫画の代名詞的存在ともなったグラップラー刃牙。
日本のプロ格闘技黎明期に始まり、現在もシリーズ、タイトルを変えながら連載され続ける地上最強好きな男の子のほとんどが知っている超人気漫画だ。
その闘いのクライマックスとも言えるのが最大トーナメントであり、それをリアルでやってしまおうと企画されたのがこの巌流島・全日本武術選手権である。

16の異なる武術の使い手に参戦してもらい1dayトーナメントで誰が最強かを決める。
空手、柔道、プロレス、システマ、脩斗、パンクラス、日本拳法、喧嘩師、相撲、空道、キャッチ、インド王族武術、ムエタイ、サンボといった誰もが知るメジャー競技から神秘に包まれた謎の武術までが一同に会し、共通の道着じゃなく本来の、その格闘技のネイティブな姿で闘う。


力士なら廻し、プロレスラーならショートタイツにリングシューズ、喧嘩師なら特攻服だ。
地上最強好きな男の子が漫画やゲームで夢見た世界が遂に実現するのである。

しかし刃牙の世界とは異なる部分もある、ルールである。
刃牙は塀に囲まれた闘技場で、武器の使用以外は一切を認める完全フリールール。巌流島は段差のある場外がある闘技場で、寝技は時間制限、急所打ち等は禁じられたルールで行われる。

凶器を使う以外は一切フリーというルールは一見面白そうに思える。そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
だが実際に行われると流派のそれぞれの持ち技を使った華麗な攻防は見られず、究極まで無駄を省いた単調な動きが主となり漫画の様な各武術の華麗な動きはなく、膠着するというのが過去の例から解っている。

その点、巌流島は合法的に攻防がリセットされるので、思い切って自身の得意技を繰り出せるのである。

派手な技を出して失敗すると、延々と上に乗られて漬けられる事もなく、壁に押し当てて粘り強く相手を動けない様にしようとする攻防もない。力士が突進をカマしても相手はコーナーや金網に当たるだけでノーダメージと言う事もなく、段差のある場外に吹っ飛ばされて心身ともにダメージを負うのだ。

また、レスリングのスープレックスや柔道の巴投げ等で対戦相手が大きく場外に放り出されるのは、巌流島の魅せ場の一つでもある。

もう一つ違う点は、今回のトーナメントには横綱も金メダリストも出ていないし、海外からの招請選手もいないことだ。
現状、巌流島には御老公も徳川グループもバックには付いておらず、世界の武術界、格闘技界から大物を呼ぶ資金力、権力は持っていない。
しかし、この第1回全日本武術選手権を成功させる事が、大金持ちが興味を持つ大きな足がかりになるであろう。

地上最強の男をみたいかーッ

見たい人は是非とも新たに灯った火を消さぬように、会場まで行って巌流島の新たな第一歩を応援してほしい。よりスケールアップした巌流島で烈海王のような中国拳法家、ビスケット・オリバーのような怪力男、ガーレンのようなレスリング選手を見たいなら。

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個々の選手を見ていくと実戦空手王者の原翔大に注目だ。一見、色白の優男だが、
「自分のパンチ連打はオープンフィンガーだと反応できないスピードなので、殴り合いは不利だと思いますよ」
とキックの選手相手に豪語する選手である。
一回戦から喧嘩師相手に、空手界の最終兵器・愚地克己を思わせるマッハ突きの連打が出るか期待して頂きたい。 

対する中澤達也は嘘偽りのない元八王子の暴走族総長、柴千春のような技術を超越した度胸と根性のタイマン勝負を見せてくれるはずだ。

俺は場外には出されない、試合には勝つ、そしてお客さんにも勝つ「惚れさせる」と宣言したプロレスラー奥田啓介。単なるビックマウスで終わるか、一夜でスターになるか要注目。
対するは日本拳法の左禅丸、波動拳が使えるらしい。試合中にどれが波動拳?と思うかもしれないが、多分、KO勝ちした時のパンチは波動拳だと思われる。

vsツキノワグマのウィッキー西浦(修斗)vs皆川(サンボ)も注目である、普通なら勝負にならない体格差だが猿がキレると怖いのだ。
でもクマの一撃であっさり終わるかも知れない。

柔道vs空道も楽しみな一戦だ。
裸のMMAルールならまったく面白くもない組み合わせだが、互いに道着を着ているということで俄然、興味が湧く。
実戦空手を標榜し、早くから掴みや投げを取り入れてきた大道塾生と、道着があれば鬼に金棒となる柔道家の闘いは、どの様な化学反応を起こすか。
やはり競技人口、歴史において圧倒している柔道が勝つか、実戦空手がその奥義を見せるか。ジャンルの誇りを賭けた闘いである。

ムエタイvsシステマ

ガキ使でもお馴染み、タイキックで一般にもその威力は知られているムエタイと、芸人ピーマンズスタンダードで有名になった独特の呼吸法で痛みを無効化する格闘術システマである。

最強の矛と最も頑丈な盾のぶつかりとも言える、この一戦。

この世の謎がまた一つ解明されることになるであろう。

今回のトーナメントでダークホースと言えるのはKENGOである。

現代空手道研究会という町道場の選手で一切、素性は解らない。

師匠から秘伝の隠し技を伝授されてるらしい。隠し技は二度目は決まらない、だが一発目に出されると防ぐのはまず無理だ。

恐ろしい。

全参戦選手に言えるのは
『競うな 持ち味をイカせッッ』
ということだ。

さらに、さらにはとうとうあの男が立ち上がったっ!!

この男が実在しなければ刃牙は存在しなかった、元祖トータルファイター平直行!!
ご存知、グラップラー刃牙のモデルであり、UFCK-1が誕生する以前から様々な格闘技を習い、様々な闘いに挑戦して来た男である。
しかも、単なる勝利至上主義者ではなく、常に観客の目を意識し客を沸かす、客を驚かす試合を心掛けて来た伝説の男だ。
そのリアル刃牙が達人となって闘いの舞台に戻って来たのである。

これは必然か。

対戦相手は何と沖縄拳法空手の使い手であり巌流島のエース菊野克紀、ここにドリームマッチが実現!!

今回はエキシビジョン。
単にエキシと聞くと練習試合、スパーと拍子抜けの部分もあるが、この2人がやるんだからタダで済むはずがない。
手抜きしないプロ精神、勝っても不完全燃焼、退屈な試合だと観客に謝罪して来た共にエンタメ精神の塊である。
通常の試合だと菊野選手のフックの一撃、三日月蹴りの一撃であっさり終わるかもしれない。
しかし、今回は3分間フルに闘うのだ。呆気なさはない。どちらかの底が見える戦いとなるであろう。
菊野の動きはある程度予測できるが、武術家、達人となった平の動きは予想できない。

「達人は保護されているッッッ」
「ヤロウ……タブー中のタブーに触れやがった……

と客席で隣の人と言い合ってほしい。

その他にもシュレックvs若麒麟、シビサイvs星風という、日本ではなかなか見れないド迫力のヘビー級スペシャルマッチと見どころ満載。
これはもう会場で見るしかないっしょ。

9.17巌流島の大会情報はコチラ⇒『全日本武術選手権 2018 in MAIHAMA