GANRYUJIMA BLOG巌流島ブログ

高校生空手家・たいがー君の自己分析 「一人残らず勉強になる異種格闘技稽古」

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お題………2回巌流島・手合わせ稽古会の感想

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文◎西村虎次郎(松濤館空手)

 

どうも、今回の第二回巌流島手合わせ稽古会に参加させていただいた、西村虎次郎です。
普段は「たいがー」って名前で、巌流島ついてああでもない、こうでもないと偉そうに呟いてます。
巌流島トライアウト、手合わせ稽古会と皆勤賞で来ました。
今回も、3月にある「巌流島トライアウト3」のために、少しでも良いものを得ようと参加を決意しました。
毎回、巌流島ブロマガで何を書こうかと事前にプランを立てているのですが、毎度毎度ぶち壊されます。
今回の手合わせ稽古会も、自分の中で消化するのにかなり時間のかかる情報量。
なので、本当に勝手ですが、この場を借りて、対戦した方々を出来る限り思い出して、自分なりに纏めていきたいと思います。

あくまで思い出しながらなので、順番はバラバラです。

対琉球唐手術
自分で言うのも何だが、突きの速さにはそれなりの自信があった。
それがどういうわけか通用しない。伝統的な追い突きを仕掛けるが、前蹴りで難なく迎撃される。
逆におかしな早さの追い突きを食らった。反応が出来ない、させてくれない。
自分の突きが入らなかったのは、今回この人だけだ。
曰く「森の中に木を隠そうとするな、一本の木だけでいいんだ」ということらしい。
なるほど。

対沖縄拳法空手
怖い相手だ。前回の稽古会で同じ方と手合わせさせていただいた時も、その拳の固さに愕然とした。
今回はどうしてもその拳を食らいたくなかった。
結果から言えばそれは無理だった。いつの間にか、冷たいオープンフィンガーグローブで頬を触れられている。
沖縄の空手にまがいもの追い突きなぞ通用するわけがないと思い知った。

対テコンドー
間合いに入ることが出来ない。
自分がやっている松濤館空手から派生しただけあった、得意とする間合いがほぼ同じだった。
しかし熟練度が違った。
一つの拍子で入る自分の突きが、届く前に蹴られる。何度も蹴られる。
実は自分が巌流島において最も恐れていた事だ。相手が届かない距離を得意とする、という自分が持つ唯一と言ってよい長所が消されるのだ。恐ろしさしかない。
しかし最も恐ろしかったのは、柱に自分の顔面が衝突するまで気付かなかった。踵落としだ。

対剛柔流空手
同じ伝統派空手でも、剛柔流と松濤館流では別物だという事が分かった。あるいは個人のスタイルかも知れないが。
入ったのは刻み突きだけか。蹴りを出したような気がするが、あまりよく覚えていない。
ただ、やはり追い突きが通用しなかったのは覚えている。空手相手に未熟な追い突きは自殺行為だ。

対ニャンニャン拳法
可愛かった。

対日本拳法
左構えの相手に対する経験が足りなかった。
前回も手合わせさせて頂いたが、やはりどうもやりづらい。
あのやりづらさは形容しがたい。文章を書くのに「形容しがたい」は禁句だろうが、しかしそれしか思い浮かばない。
俺の突きはどれだけ入ったのだろうか、蹴りはどうだったろう。
動画があれば見直したいという思いで一杯だ。

対システマ
圧力が凄い。基本受け身の姿勢だと思っていたが、じりじりと詰め寄られた。間合いを取り合う自分のスタイルからしたら、やりたくない相手だ。
パンチがおかしかった。なぜあのパンチが当たるのだろう。起こりがなく、どこから来るかわからない。
届かないだろうと思っていた位置でパンチが当たると、正しい間合いが測れなくなる。
2分という時間が、とても長く感じた。

対極真空手
この人は名前を言った方が分かりやすいだろう。我らの星、原翔大選手だ。
パンチがいつの間にか当てられている、という点ではどこかシステマに似ていたように思う。
試合を見ていても彼のスタイルはとても独特だ。起こりの全く無い突きが、ズームアップしてくるように伸びてくる。蹴りもどのタイミングで出てくるのかが予測できない。
手合わせしていてとっても面白かった。

CACC
何人かと手合わせして頂いた。
グラウンドの技術が群を抜いている(もしくは自分の技術が未熟すぎたためか)。
やはりまだ投げられて、寝かせられてからの対処が出来ない。これはもう練習するしかないだろうな。

対ブラジリアン柔術
道着の使い方で言えば、その道のプロフェッショナルと言ってよいだろう。
柔道の経験が中高の体育しかない自分には、耐えているだけでやっとだった。
どうにか離れたかったが、なかなか離してくれない。道着ありの攻防は、なかなかに奥が深い。経験しなければ。

この他にも、まだまだ手合わせして頂いた方がいました。本当にありがとうございます。一人残らず勉強になりました。
手合わせの後にアドバイスを頂いたり、本当に贅沢な時間でした。

手合わせしてくださった方、協賛してくださった企業様、そしてこのような素晴らしい稽古会を主催してくださった菊野さんを始めとした関係者の皆さんには、感謝の言葉もありません(あとこんな拙い長文を読んでくださっている方にも)。

この経験を活かし、3月の巌流島トライアウトで良い試合が出来るよう、頑張りたいと思います。

210稽古会のレポートはコチラ⇒
『第2回 巌流島手合わせ稽古会』