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「小だから大を倒せる!」 巌流島が発見したMMAとは違う無差別級というコンセプト!

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お題………大反響の56 巌流島・舞浜大会を振り返る!

文◎タダシ☆タナカ(『週刊ファイト』編集長)

文◎タダシ☆タナカ(『週刊ファイト』編集長)

 

2017正月に続きGW開催となった舞浜アンフィシアター5・6巌流島の賭け

サムネ

小さいから大を倒せる、そこにUFCでもなければRIZINでもない、日本発格闘技・武道エンターテインメント巌流島Way of the SAMURAIの意義がある。メイン菊野克紀、セミ小見川道大が、無差別のロマンに挑む56『巌流島 ニッポンの底力!ニッポンの未来!』が、今回のGW期間の出し物であった。

千葉の舞浜アンフィシアターはディズニーランド隣接だ。駅から10分歩くがショッピングアーケイド、ホテルを抜けていく最後の建物となる。410日、舞浜アンフィシアターが死亡事故でニュースになった。シルク・ドゥ・ソレイユ風のアクション舞台を演じる請負プロダクション社長・吉野和剛さんが、『ライブ・インパクト 進撃の巨人』公演で使用を検討していた舞台の演出機器(ワイヤーの稼働装置)の点検作業中に、ステージに落ちて亡くなった。728日から予定されていた舞台『進撃の巨人』は公演中止となった。

大会は冒頭、谷川貞治プロデューサーが吉野さんを追悼、「巌流島を盛り上げようと誓い合った仲でまさに身内でした」と追悼するスピーチから始まった。13『巌流島 世界武術団体対抗戦』の裏目玉が、シルク・ドゥ・ソレイユの忍者サーカス絵巻だったからだ。

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今回も目を見張るサムライショーが演じられたが、フジテレビCS放送の中継ではカット。第1試合からになっていたのは権利の関係なのか、事故の影響なのか。舞浜アンフィシアターを使うことで単なる格闘技試合提供ではなく、巫女、袴の審判、忍者サーカス、サムライ劇場と、武道エンターテインメントが売りなのだとしたら、番組はLIVE公演の魅力を伝えてないことになる。

トリ菊野克紀:無差別級ロマンと1分後流血無効試合の現実

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格闘技大会の主催者にとって、マッチメイクによって7割方は試合のケツを読んだ上で大会をデザインしていく。例えば、「これは僕にもわからん。55分やろう」というカードもまた、ある種のケツを読んだ編成であって、要はどちらが勝っても主催者に損得はない。どちらに転ぶケースにも、美味しい道筋が描けるから組んだのだ。

ガチンコだと数割は思惑通りに向かわない試合が起きる。1割内は仕方ないが、「アップセットの連続」という大会もまた、主宰者としては読みが甘かった反省会の材料である。マスコミが「場内大興奮だった」と書いてくれるなら想定を上回る成功になるが、会場客が喜んでくれる結果にならず、ラッキーパンチが入ったアンダードッグ戦士が大会勝者のトリ図になる場合もある。

56巌流島は、無差別級の闘いがテーマとなったのがセミとメインだ。41.7kg差の小見川道大は、ブラジル出身キックボクサー楠ジャイロに公約通り巴投げを極めて魅せたが、トリを務めた56.1kg差の菊野克紀は、自身のローキックを蹴った際に脛が割れて骨が見える出血をしてしまい、1R1分過ぎた時点のアクシデントなので無効試合裁定となった。対戦相手のジミー・アンブリッツは「メキシカンの血」をアピールしたが、自身の蹴ったローで脛が壊れて流血したのは菊野の方だった。興行としては、劇的なエンディングにならなかった不運は残ろう。

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今回からより柔道に近い道着となり掴みやすくなった変更点、柔道家に有利なルール改正があったとはいえ、何が起きるかわからないガチンコで公約通り巨兵に巴投げを極めた凄さは筆舌に尽くしがたい。道着を掴めるならキックボクサーが打撃を打てる間合いになく、小見川道大のセミに関しては5つ星なのだ。ところが、神風はそう何度も続けては吹かない。破竹の六連勝にして、必殺神の手を操る神秘的な領域に入った菊野克紀だったが、七度目の正直はなかった。

フィナーレ光景:勝ったのは小見川道場生50名+三羽烏の行方

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関根シュレック秀樹、鈴木信達、吉田善行が、武道エンターテインメント巌流島に漂流してきたことでも注目された本大会だが、キン肉マンの悪魔将軍仮面・市販3万円をかぶって入場の関根こそ持ち味が出たが、吉田善行は、日本に慣れてきたムエタイ出身のクンタップ・チャロンチャイが本領発揮の大善戦。お客も感情移入してしまった情景もまた、主宰者側の予想を裏切ったことになるのだろうか。39歳の闘う行政書士、初代ONE FC世界ウェルター級王者の鈴木信達もまた、スターの弟の代役出場となったカポエイラのマーカス・ヴィニシアスにやられまくって、右バックスピンキック⇒左ハイキックKO負け。引退を口にしている。三羽烏の投入は痛し痒しの巌流島デビューとなった。

影武者だった兄貴もプロとして使える感触があり、カポエイラが和風格闘技・巌流島の世界観に定着したのは、ファンタジーとリアル境界線の歴史の解析なのであろうか。

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次回大会は92日(土)、同じ舞浜アンフィシアターで開催される。本大会のフィナーレは、ちびっこたちがたくさんいる小見川道場生50名が記念撮影に収まった光景だった。山あり谷ありではあるが、巌流島は着実に地盤固めをしている。もっと注目を集めるべき新興格闘技なのだ。

56舞浜アンフィシアター大会のレポートはコチラ
『巌流島 WAY OF THE SAMURAI 2017 in MAIHAMA

13舞浜世界武術団体対抗戦!忍者サーカス/プロジェクションマッピング巌流島絵巻

https://miruhon.net/61811

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