「必殺技は昭和7年からある波動拳です!」 これも初登場! 日本拳法・左禅丸インタビュー
1・3 巌流島・舞浜大会でシステマのアキラ・シット・レックと対戦するのは、日本拳法の左禅丸。巌流島にとって、日本拳法も初登場の武術。格闘ゲームで有名な「波動拳」も、昭和7年からある日本拳法の技。その波動拳を必殺技にもつ左禅丸が、巌流島とほぼ同じ実戦ルールに挑む!
巌流島はまさに日本拳法が生きる実戦ルール
——トライアウトを経て、巌流島本戦への出場が決まりました。巌流島に興味を持ったきっかけは?
左 僕はもともと日本拳法だけでなく、キックボクシングやコンバットレスリング、サンボなどをやってきました。自分の格闘技歴が30周年になって集大成を考えたときに、日本拳法の練習を再開し、そこから巌流島のことを知って、ここでなら日本拳法の闘い方が通用すると思い応募しました。
——実際にトライアウトに出場してみて、巌流島の印象というのは?
左 ルールが面白いと思うのと、実戦性ですね。日本拳法も投げや寝技も少しあるんですけど、柔術のようにずっと寝技の攻防をするということはありません。巌流島にも寝技に制限時間がありますよね。実際にアスファルトの上で攻防をした場合にどうなるかというと、ずっと寝技をすることはないでしょうし、日本拳法のように投げて叩いて終わり、あるいは巌流島のように投げてヒザで制してパウンドで終わり、という形で決着がつくと思っています。その点で実戦性の高いルールだと思います。
——まさに自分のためのルール?
左 よくぞやってくれた、という感じです(笑)。
——日拳のキャリアは?
左 大学時代に4年やって、町道場で2年やり、支部を任されてからは半年ほど指導をしていました。そしてしばらく離れてから、また1年ほどなので、7年くらいですね。
——その間は何をされていたんですか?
左 15年くらいキックボクシングを。あとサンボ、コンバットレスリング、居合、柔術も学んでいました。
——日本拳法の特にここが秀でているという部分は?
左 日本拳法では、普段の練習で防具をつけて思いきり殴り合います。練習時間が2時間だとして、1時間くらいは防具をつけて思いきり殴り合う。なおかつ倒してから踏んでも一本ですし、殴っても一本になります。なんだったら蹴りを取って、金的を蹴っても一本になります。そういう実戦武術。昭和7年から続く拳法です。
——実戦性を想定した格闘技であると。
左 実戦拳法の代表格です。
——左選手には必殺技があるようですね。
左 波動拳ですね。僕の必殺技といいますか、日本拳法の宗家であります澤山(宗海)先生が理論として持たれていたものです。日本拳法というと直突きも有名ですけど、私は波動拳をメインに使っています。特に左の波動拳の威力に自信を持っています。
——波動拳とは具体的にどのようなものなんでしょう?
左 波が動くようにすることで、肩甲骨や体の動きが理にかなったものになるんです。手首のスナップを効かせるというよりも、練っていく。練ることによって、手首の力以上のものが使えるようになる。「威力+押す」という突きになります。
——当たったら倒せる?
左 まともに当たったら倒れると思いますし、そこが見せ所だと思っています。
——波動拳というと格闘ゲームのイメージが強いです(笑)。それが現実にあるんですね?
左 波動拳は昭和7年から存在していますので、こちらが元祖・波動拳ということですね(笑)。
——1月3日の巌流島ではどんな試合を見せてくれるでしょうか?
左 対戦相手のアキラ・シット・レック選手は体が大きくて、組みが強い印象です。私のほうが10kgくらい体重が軽いと思いますし、組み技では相手にかなわないでしょうけど、やはり日本拳法の波動拳の威力を見せつたいですね。勝ち負けよりも波動拳の威力を見せたい気持ちがあります。それができたら勝ちかなと思っていますので、波動拳の突きをどんどん出していきたいです。
——リアル波動拳の威力、楽しみにしています。では最後に意気込みをお願いします。
左 1月3日の「日本拳法vsシステマ」は、日本拳法が拳(こぶし)で勝ちます!