数見肇館長曰く「武術で格闘技に挑戦していく」 一撃幻想、炸裂するか? 岩崎徳正インタビュー!
プロレスラーであり、伝説のビル・ロビソンの門下生・蓮見隆太と対戦するのは、極真空手の伝説の空手家・数見肇の弟子、岩崎徳正だ。数見空手とは一体、何を目指しているのか? 岩崎徳正にインタビューしてみた。この幻想対決、いったいどうなるんだ!?
プロレスラーと闘えるなんて楽しみで仕方ない
——数見道場から巌流島に参戦する岩崎選手ですが、これまでの格闘技歴を教えてください。
岩崎 大学の時に学生キックを4年間やっていて、そのあと極真で数見館長がやられていた支部に入門しました。それから空手15年です。
——空手一筋で?
岩崎 極真に入門してからは空手一筋でやっています。
——数見館長に師事した理由は?
岩崎 数見館長の何があってもあきらめない、ケガをしても試合に勝っていくという精神性にすごく憧れまして。空手をやるのであれば数見館長の指導を受けたいという気持ちがすごく強かったんです。
——数見さんから教わった大切なものとは?
岩崎 何があっても絶対にあきらめないこと。あとは心を乱すなということですね。
——心を乱すなとは?
岩崎 何があっても動揺しないで、平常心で闘えと。例えばダウンを取られても、顔には出さずに向かっていく。
——岩崎選手の現在の活動状況は?
岩崎 空手を教えています。そこで館長が追求している型を格闘技に活かせる稽古をしています。
——格闘技に活かせる型とは?
岩崎 空手自体、型ですので。型の技を格闘技の展開でどういう風に使えるかですね。僕も実際に試合をしてみないと、まだ分からないことがあるのですが。
——実戦や武術というものは意識していますか?
岩崎 空手は実際に使えないと意味がないと思っています。空手の型を検証するためにも巌流島への参戦はいい機会だと思っていて。今までやってきた武術空手を発揮できるのか、できないのか。
——武術空手とは?
岩崎 フルコン空手とは違う、武術的な型を試合でどう出せるかですね。10年くらい前に数見館長が「武術で格闘技に挑戦していく」と仰っていて、僕もキックや総合格闘技の試合に出ていたんです。その後、数見館長が「もっと型を練らないとだめだ」ということで、型を一からやり直してきて、今10年になります。そのちょうどいいタイミングで、巌流島のトライアウトを知って、今度本戦に出させていただくので、何か運命的なものを感じています。
——大会当日は数見館長も会場にいらっしゃいますか?
岩崎 お声掛けします。
——巌流島参戦が決まって、数見館長は何か言われていますか?
岩崎 館長に報告した際は「良かったな。頑張れ」と言っていただきました。
——やっつけてこいとは言われませんでした?
岩崎 修行の一環だから頑張ってこいと言われています。
——試合の戦略はどのようなイメージですか?
岩崎 初めに立ち会ってから、組むのか、打撃にいくのか。そこの最初のやりとりで、今やっている空手が役に立つと思います。掴まれたら厳しい面はあると思いますが、掴まれる前にこっちが打撃を入れられればと。
——極真空手には投げや崩しはないですけど、数見空手は?
岩崎 接触した状態での崩し合いは、数見館長が以前習っていた中国武術の推手を取り入れてやっています。
——岩崎選手の決め技は?
岩崎 右の突きですね。当たれば倒せると思います。
——どんな試合になりますかね?
岩崎 相手は最初にパンチやタックルを仕掛けてくると思うのですが、「空手に先手なし」なので、相手の動きに合わせて倒すことできれば。闘技場に上がった時点で試合が始まっているので、そこからの数秒間で勝負が決まる可能性もあります。
——秒殺や一撃の展開になりそう?
岩崎 相手が仕掛けてきたら、必ず迎え撃ちます。
——対戦相手の蓮見選手の印象は?
岩崎 自分としては、とにかく気持ちよく打撃を打ち込ませてもらうということですね。プロレスラーの方と試合する機会なんてないので、すごく楽しみにしています。「プロレスvs空手」なんて道場破りにでも行かないとできないので(笑)。僕も元々プロレスが好きで、プロレスやUWFの強さは知っているので、数見道場の空手がどこまで通用するか検証したいです。数見道場の看板を背負うのはすごく重いですけど、代表として試合するのをすごく楽しみにしています。
——2018年はどんな試合にしたいですか?
岩崎 一花咲かせて、巌流島に継続参戦できるようにしたいです。うちに他にも巌流島に興味のある生徒がいますので、彼らがトライアウトなり、本戦なりに出られる関係が築ければいいなと思います。
——最後に意気込みをお願いします。
岩崎 最後まであきらめない気持ちを持って試合をします。よろしくお願いします。
1・3巌流島の大会情報はコチラ⇒
『OUT ENEMY 2018 in MAIHAMA』