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【巌流島トライアウト2】 武道家にキッズ、美女まで加わり大熱戦!

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トライアウトのファン急増中! ここに巌流島の未来が詰まっている!

1126日、カルペディエム広尾で『巌流島トライアウト2』が開催された。

今回のトライアウトには、30人以上の応募があり、全17試合を実施。空手、柔道、柔術、相撲、合気、レスリング、ボクシング、キャッチレスリング、Uスタイル、インド王族武術など、多様な流派が集まった。

さらに剣道の戦術を徒手で体現する武道家や、シュートボクシング・ランキング2位と第一線で活躍するプロ女子選手も参戦。5歳~8歳の武道キッズも出場。各選手の拠点は、東北から九州まで日本全国に及び、まだ二回目の開催ながら、様々な面でスケールアップが見られるトライアウト大会となった。

菊野克紀の「巌流島は自分のバックボーンの闘いを見せつける場。勝ち負けはその後についてくる。がんばってください」という激励の言葉で試合が始まった。

各クラスのルール詳細はこちら。

[巌流島小学生以下ルール 21R

■第1試合 菊野克紀の長男遂にデビュー! 対戦相手は鈴木信達の弟子
◯菊野克輝(沖縄拳法空手・5歳)vs ×家村亮佑(実戦空手・ 6歳)
判定 ポイント3-0

1

1b

エース菊野克紀の息子、克輝が5歳にして早くも巌流島デビュー。未来の巌流島エースへの一歩を踏み出した。対するは巌流島でもおなじみの鈴木信逹選手の「空手道場 鷹」で空手を学ぶ亮佑くん。開始早々、お互いまっすぐに突進しぶつかり合うと、倒れて上になった菊野ジュニアが、押さえ込み15秒を決め1ポイント選手。亮佑くんも前蹴りや下段蹴りで反撃するが、菊野ジュニアが押し出し、押さえ込みとポイントを重ね勝利した。

■第2試合 柔術、K-1日本一、レスリング関東優勝の天才 vs 柔術、K-1日本一、フルコン空手、実戦空手、禅道会各種大会入賞の天才
×金子蒼空(柔術・7歳)vs ◯野澤エディ(空手・8歳)
判定 ポイント0-2

2

カルペディエム所属の蒼空(そら)くんと、野澤道場のエディくんの一戦。いずれも柔術や空手、K—1等の競技大会を総なめにしている天才キッズ対決だ。パンチをかわし、カウンターのタックルを狙い、またそれを阻止し、上からがぶる。大人顔負けのスピードとキレで、高レベルな攻防を展開し続けた二人。拮抗した闘いだったが、投げと押さえ込みで2ポイント獲得したエディくんに軍配が上がった。

■第3試合 菊野克紀の長男 柔道沖縄拳法空手家vs 闘うIT社長・伊藤健一の弟子
×菊野克輝(沖縄拳法空手・5歳)vs ◯細野維心(柔術・6歳)
一本 ポイント0-3

3

菊野ジュニアがこの日、二度目の登場。今度の相手は、カルペディエムの柔術キッド、維心くんだ。この柔術キッド、その可愛いらしいビジュアルからは想像できない投げの達人。組み合うや、卓越したセンスで菊野ジュニアの体をふわりと宙に舞わせて、投げで連続3ポイント選手し、一本勝ち。キッズ巌流島のエースを狙う菊野ジュニアは、くやしい負けを体験した。

[巌流島フルコンルール 21R

■第4試合 巌流島トライアウトのマスコット vs 大ももちに狙われた合気インストラクター
△大ももち(ニャンニャン拳法)vs △廣末高明(合気柔術)
引き分け ポイント1-1

4

ニャンニャン拳法の創始者・大ももちは、前回のトライアウトにも出場。そのときは相手の攻撃に顔を背け、逃げ腰になるなどへなちょこな印象を与えた。しかし、宮戸優光氏のスネークピットジャパンで修行を積んできたという大ももちは、相手の道着の襟を掴みボディへのヒザ蹴りを連発。気迫のこもった攻めで、廣末に合気技を繰り出すチャンスを与えない。ともに押し出し1ポイントずつでドローとなったが、大ももちの成長が際立つ一戦となった。

[巌流島ポイント& KOルール 21R

■第5試合 ベトナムの伝統武術ボビナム vs カミソリツイート高校生空手家
◯栗原秀一(ボビナム)vs ×西村虎次郎(伝統空手)
一本 ポイント6-2

5

栗原は各種の武術・格闘技を経験している45歳のベテランファイター。今回はその中でも、日本で広めたいというベトナム武術ボビナムの使い手として参加してきた。虎次郎くんは「たいがー」の名で、巌流島関連のツイートでもおなじみの高校生。若き伝統空手家・虎次郎は、思い切りよく飛びこむ上段突きでポイントを先取。しかし、経験に勝る栗原が、徐々に優勢に試合を進める。打撃、投げ、パウンドを的確に決めた栗原が6ポイント獲得で勝利し、ベテランの意地を見せた。

[巌流島アマチュアルール 31R

■第6試合 沖拳ムエタイ・生活相談員 vs インド王族武術の八男
×ハリィ永田(沖縄拳法空手)vs ○ブルースDATE(インド王族武術)
一本 転落3回

6

永田は空手に加え、ムエタイで元WPMFジャパンS.フライ級1位の実績を持つ打撃のスペシャリスト。対するは、謎のインド王族武術Team DATEの新たなる刺客、ブルースDATE。ブルース・リーのギミックの選手だ。キワモノのようでいてまさかの実力派なのが、Team DATEの怖いところ。ブルース選手も例外ではなく、ムエタイランカーに対し、横蹴りや変則パンチ等、打撃で渡り合い、場外転落を三度奪って快勝。また楽しみなインド武術戦士が現れた。

■第7試合 IT企業経営者 vs おやじUスタイル
○樺澤和貴(柔道)vs ×岡野誠(Uスタイル)
判定 ポイント4-0

7

樺澤は「マウスより重いもの持った事ないですが頑張ります」と、人を食った自己紹介で参加を申し込んできたIT企業ファイター。柔道の経験に加えて、アームレスリング王者になった実績を持つという。岡野は、田村潔司が主宰するU-FILE CAMP18年通い続ける46歳のU戦士。序盤、樺澤が勢いで突っ込み、転落ポイントを獲得。ポイントでは劣勢となった岡野だが、終盤に田村潔司ゆずりの強烈なミドルキック、さらにストレートを顔面にヒットさせる。これで樺澤は鼻から流血し、顔を真っ赤に染めるも、押し出しで計4ポイント獲得し勝利した。

■第8試合 「永遠の中2」極真・沖縄拳法空手家 vs格闘技マイスター経営者
×向井正志(沖縄拳法空手)vs ○寺岡光太郎(剣道)
一本 パウンド3回

8

向井は前回に続きトライアウトに挑戦。極真、沖拳で経験を積んできた51歳の空手家。寺岡は、剣道二刀流の徒手格闘技での体現を志す武道家だ。開始から激しいパンチの打ち合いに。向井は道着を掴んでの膝蹴り、押し出し、さらに大技・胴回し回転蹴りまで繰り出したが、倒れた状態に寺岡が素早く襲いかかり、パウンドを連打。一瞬の隙を見逃さなかった寺岡が勝利した。

■第9試合 インド王族武術の七男 vs 不屈の極真シュートボクサー
×魔破DATE(インド王族武術)vs ○荒木謙次郎(シュートボクシング)
一本 転落3回

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魔破DATE(スピードレーサーDATE)は、懐かしのアニメ「マッハGoGoGo」ギミックのTeam DATEの刺客。荒木は、宮城・福島が拠点のシュートボクシングジム「秀晃道場」所属。シュートボクシングとキックで2117勝の実力者だ。スピードレーサーは回転蹴り、バックハンドブローとTeam DATEらしい攻め。荒木はミドルキック、パンチで攻め返す。途中、ブレークの度に相手とグローブを合わせようとする荒木に注意が与えられる、巌流島ならではのシーンがあった。最後は、普段から秀晃道場で道着ありの稽古をしているという荒木が、掴みからの押し出し3回で勝利した。

■第10試合 シュートボクシング女子バンタム級2位の剛腕vsニャンニャン拳法
○櫻井未奈(シュートボクシング)vs ×大ももち(ニャンニャン拳法)
一本 転落3回

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シュートボクシング女子バンタム級2位というバリバリのプロ選手が、巌流島トライアウトに登場。所属は秀晃道場だ。相手を務めたのは女装キャラのれっきとした男性、大ももち。この試合、大ももちがへなちょこぶりを発揮して、女性に一方的にやられる絵が期待されたが、大ももちはスネークピットジャパンでの特訓により変貌を遂げていた。大ももちは前に前に出て、食らいついてく。しかし、実力者の櫻井は的確にパンチを当て、組んでは力強く場外に押し出す。転落3回を獲得した櫻井が、巌流島の最強美女決定戦(?)を制した。

■第11試合 シュートボクサー vs カナダ実戦極真空手家
○荒木賢太郎(シュートボクシング)vs ×奥山玲央(実戦空手)
一本 KO

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荒木賢太郎は、第9試合で勝利した謙次郎の兄。こちらもシュートボクシングとキックで1412勝という強者だ。奥山は武器術を含む実戦的空手を志す武術家タイプ。「実戦空手とは何か?」を追い求め、海外にまで修行に出ている。荒木の後ろ回し蹴りに対し、奥山は鋭い右フックで返すも空を切る。次の攻撃を狙いにいった奥山に、荒木がカウンターの左フックを当てると、奥山はダウン。ダメージを見た審判が試合をストップした。

■第12試合 柔道プロレス愛好家 vs キャッチ・アズ・キャッチ・キャンのトリリンガル
○四枝英之(柔道)vs ×小池建(キャチ・アズ・キャッチ・キャン)
一本 転落3回

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四枝は、菊野克紀の幼少時からの親友。幼い頃より、菊野とプロレスごっこで競い合い、高校時代の最後の柔道大会では菊野に敗れ、引導を渡されたという。小池は、日本とフィリピンのダブルで、日本語、タガログ語、英語を操るトリリンガル。キャチ・アズ・キャッチ・キャンの経験は2年だ。四枝はパンチを出しながら、果敢に突進する。小池に何もさせず、怒涛の転落3回を奪い、勝利。親友・菊野ゆずりの勇気を見せつけた。

■第13試合 沖縄拳法空手 vs 再起に賭けるアマチュアボクサー
×向井正志(沖縄拳法空手)vs ◯喜瀬慎二(ボクシング)
一本 KO

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向井はこの日、2戦目。喜瀬は、アマチュアボクシング新人大会ミドル級2位の実績を持つボクサーだ。5年のブランクがあるというが、今回、自身とボクシングの強さを試すためにトライアウトに乗り込んできた。開始数秒、左前蹴りから左右のフックを振る向井に、喜瀬がカウンターの右フックをヒットさせKO勝ちした。

■第14試合 レスリング日本トップ選手 vs レスリングの原型のトップ選手
◯小島達也(レスリング)vs ×戸津龍佑(キャチ・アズ・キャッチ・キャン)
判定 ポイント4-2

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小島はレスリングで、全日本ジュニア選手権優勝、国体2位の実績を誇るアスリート。キック、総合の経験もあり、現在はチームドラゴンの前田憲作氏が創設した空手・龍拳会に所属している。戸津は巌流島・本戦出場を目指し、トライアウトには二度目の挑戦のキャチ・アズ・キャッチ・キャン戦士。レスリング対決らしい組み合っての攻防を見せる両者。戸津の片足タックルをがぶった小島は、そのままスープレックスで場外にぶん投げるがこれは同体。戸津も負けじと、キャチ・アズ・キャッチ・キャン式の巻き投げからのパウンドで見せ場を作る。最後は小島が転落ポイントでリードし、勝ち名乗りをあげた。

■第15試合 本戦出場を控えた数見空手vs闘うヒューマンビートキック社労士
△岩崎徳正(数見空手)vs △小林啓吾(キックボクシング)
ドロー ポイント0-0

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すでに1.3巌流島で本戦出場が決まっている数見空手の岩崎が、再度トライアウトに登場。小林はK-1アマチュア大会で優勝経験のあるキックボクサー。こちらもトライアウト二度目の挑戦だ。岩崎は中央に陣取り、どっしりと構えて、ほぼ下段蹴りのみで攻める。小林は回りながら、パンチやローキックで岩崎の牙城を崩そうと狙う。お互いにポイント獲得のないまま3分が終了した。岩崎にとっては、1.3巌流島での試合を見据えた闘いぶりだったのかもしれない。本戦での闘いにも注目だ。

■第16試合 菊野推薦の武術空手家vs極真全日本学生王者(菊野の突きが効かない男)
◯二戸健吾(フルコン空手)vs ×柏木彩志(フルコン空手)
一本 転落3回

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二戸は「現代空手道研究会」の無差別級王者。菊野が認めた42歳の武術空手家だ。柏木はまだ22歳と若いが、新極真・全日本学生選手権優勝と実績は十分。お互いに突き、上段蹴り、下段蹴りで打ち合う、空手らしい打撃の攻防。途中柏木の右の上段突きがヒットし、一瞬、二戸の動きが止まるもすぐに立て直し、打撃から押し出しへと繋げた二戸が転落3回を奪って勝利した。

■第17試合 前回トライアウトのベストバウト、沖縄ボクサーvsプロ武術家を志す相撲空手家
◯本田孝之(沖縄ボクサー)vs ×岩切大地(相撲)
一本 転落3回

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本田は沖縄拳法空手とボクシングを融合したスタイルのハードパンチャー。岩切は、剛柔流や松濤館流の空手を25年学び、相撲は初段。37歳になり、プロ武術家になるという夢を捨てきれず、トライアウト挑戦を決めた。95kg98kgという、このヘビー級対決は、一撃で決まりそうな重い突きの打ち合いに。打撃にこだわる岩切に対して、本田は押し出しに勝機を見出し、3度転落を獲得。重量級対決を制した。

サムネ2

チャンスにかけるアマチュア選手たちの緊張感と凄みで、好勝負の連続となった今大会。トライアウトは、来年以降も開催予定。日本全国の未知の武道家、武術家を発掘することにより、巌流島本戦と相乗効果で盛り上がっていきそうだ。

なお、このトライアウトの試合動画は、のちほどSAMURAI WORLDにアップいたします。

1・3巌流島の大会情報はコチラ⇒
『OUT ENEMY 2018 in MAIHAMA』