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「Uに憧れた20年の思いをぶつけるような試合をします!」 実はUインターの大ファンだった関根“シュレック”秀樹インタビュー

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サムネ

 

警察官最強と呼ばれた男・関根シュレック秀樹は、実は警察官よりもなりたいものがあった。それがUインター所属のプロレスラーになることだった。高田延彦に憧れ、桜庭和志らの活躍に熱狂していたアラフォー世代。そのシュレックがバリバリのキング・オブ・パンクラシストのロッキー川村と対戦。その胸中を聞いてみた。

「川村選手は自分がなれなかったUに入り、プロレスもやっている。正直、うらやましい」

 

————前回大会に続き、巌流島参戦が決まりました。現在の心境は?

シュレック 今回は相手がバリバリのキング・オブ・パンクラシストということで注意していかないと。

————どんなところを注意したいですか?

シュレック 川村選手の過去の試合を見させてもらったんですけど、パンチが鋭くて回転が速い。警戒しないと。

————川村選手のほうが軽量なのでスピードもありそうです。

シュレック そうですね。あと川村選手はライトヘビー級で試合されましたので90kg以上で仕上げてくると思うんですよね。90kg以上を超えるとヘビー級のパンチの威力と変わらないので、そこも注意しないと。プロボクシングだと93kgを超えるとヘビー級ですから。マイク・タイソンがチャンピオンになったときってギリギリ93kgでしたからね。そのパンチとフットワークで闘うのが相手の作戦でしょうね。

————シュレック選手にとっては相手をどう掴まえるかがポイントになる?

シュレック そうですね。どこか一ヶ所でも掴めれば、道着のスペシャリストである自分の闘いができます。

————前回大会で巌流島ルールに初挑戦してみて、どんな印象でしたか?

シュレック 腕十字を取りにいったときに、寝技30秒のルールが頭にちらついて仕掛けが甘くなり、逃げられてしまいました。その反省から、もし30秒で極めきれなくても、じっくり関節を狙えばプレッシャーもかけられるし、じゅうぶん効果的だよなと考えるようになりました。前回の経験を次の試合に活かせれば。

 

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————柔術の印象が強いシュレック選手ですけど、もともとUWFインターの大ファンで入門しようとしたことがあったんですよね?

シュレック   大学4年生のときにUインターに入門しようと思ってたんですけど、親に大反対されて、無理やり警察の試験を受けさせられて合格しちゃって。それでもまだ警察には行かずに、大学が終わったらUインターに転がりこもうと決意していたんですけど、その間になんとUインターが活動停止し、なくなってしまって…….。それで泣く泣く警察に入ったという経緯があるんですよね…….。

————そんな青年が約20年のときを経て、“U系”と呼ばれるパンクラス王者と対戦することになったわけですね。

シュレック 自分はUインターの大ファンで、パンクラスもリングスも観ていなかったくらいなんです。もちろんヒクソン・グレイシーと船木誠勝さんが闘ったときは、「ヒクソンの野郎!」という気持ちで観ていましたけど(笑)。同じU系のカテゴリーということでね。

 

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————ちなみにUインターだと、どの選手のファンだったんですか?

シュレック やっぱり高田延彦さんと、あとはベイダーとかゲーリー・オブライトとかの外国人選手が好きでしたね。それとUインター出身で総合格闘技で活躍していた高山善廣選手や桜庭和志選手のことは、憧れの目で見ていました。

————そういう意味ではシュレック選手と川村選手は同じ源流といえなくもないですよね。川村選手はそのアングルは「強引すぎる」と言っていましたが(笑)。

シュレック 川村選手は自分がなれなかったU系の選手になって、チャンピオンにもなって、プロレスの試合もされているということで、正直うらやましいし、尊敬もしています。だからこそ、自分はこの20年分の思いをぶつけたいと思います。自分にとってはそれが「仇討ち」です。アラフォーの全Uインター信者の思いを背負って試合に臨みます(笑)。

————改めて聞きますが、キング・オブ・パンクラシストを相手にどう闘いたいですか?

シュレック 闘いっていうのはこうしたいと考えても、相手がどう出てくるかで変わりますし、場所や時間でも変わるものだと思います。ただ、できればUに憧れた男として、Uの選手と寝技で“回転体”の動きをして、客席を沸かせたいですね。

 

9・2巌流島の大会情報はコチラ⇒
『ADAUCHI 2017 in MAIHAMA』