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「俺はロッキー川村になって、着飾るところがなくなった」 パンクラス王者川村亮は、なぜロッキー川村になったのか?

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サムネ

 

「人はいつでも変われる!」(映画『ロッキー4』より)。パンクラス王者・川村亮は、なぜロッキー川村になったのか? 今大会の中でも最も盛り上がっている試合の一つ「ロッキー川村vs関根“シュレック”秀樹」という強烈なキャラ対決を前に、ロッキー川村自身に聞いてみた。この男の正体とは? エイドリア〜ン!!

「パンクラス vs Uインター? それはちょっと強引すぎやしないか?」

————今回は現役パンクラス王者の巌流島・初参戦になります。巌流島には前から興味があったんですか?

川村 巌流島には未知の可能性があると感じていたよ。

————川村選手は新しいことに挑戦するのが好きなんですか?

川村 浮気性なものでね。

————そうはいってもパンクラス一筋ですよね?

川村 俺はエイドリアン一筋だ!

————はぁ、そうですか……。ロッキーがひとりでリングに向かっていく姿が、川村さんの中でリンクしたのでしょうか?

川村 そうだな。今まで川村亮という名前でやっていたんだけど、なぜか自分で着飾っているところがあった。一年くらい前にロッキー川村に変化を遂げて、自分に素直に、自分のやりたいことをやろうと思って、こうなったんだ。

————ロッキーは昔から好きだったんですか?

川村 ロッキーはずっと好きだったぜ、ボーイ。いや、というか自分はロッキーだと思ってたんだ。今までの試合でもずっとロッキーだと思って闘ってきた。でもまだ自分に飾っている部分があった。だからロッキー川村になるしかないと思ったんだ。ありのままの姿を出したら、こうなったわけだ。

————では今は川村さんの中ではすごく楽になったというか。

川村 そうだ。ありのままの姿でやっているからな。今、(不倫騒動で)世間を騒がしてる「一線を超えたか、超えていないか」でいうと、ロッキー川村は一線を超えたところにいるっていうことさ。

————超えたんですね。

川村 超えたんだ。

————そうなると“一線”の定義はなんだということになりますが(笑)。

川村 そういうことになるな(笑)。でも、それがわからないから面白わけであってな。それはどのリングでもどの世界でも一緒で、わからないところに面白さがあるわけだ。

————その面白さを巌流島の未知な部分にも感じたと?

川村 感じたんだな。

 

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————改めて川村選手が格闘技を始めたきっかけというのは?

川村 もちろん映画「ロッキー」を観たからだ。

————でも川村さんが最初に始めたのは格闘技ではなく球技でしたよね?

川村 そうだ。高校まで野球をやっていて、大学でアメフトをやって、格闘技経験がないままパンクラスに入門したんだ。

————鈴木みのるさんのところに入門して?

川村 そうだ。今もずっと鈴木さんのところにいる。まぁ、これを言ったら鈴木さんに怒られるんだがな。「お前は俺の弟子じゃない」って(笑)。だからあんまり使わないでくれ。

————今回の対戦相手のシュレック関根選手の印象は? なんとなく映画の「ロッキー vsシュレック」のイメージかなと思ったんですけど。

鈴木 金曜ロードショー対決だな(笑)。いや、木曜洋画劇場かな。土曜の昼にやってる映画番組も好きなんだが。

————あれ、けっこう面白いのやってるんですよね。

ロッキー そうそうそう。ってなんの話だ(笑)。

————あとシュレック関根選手がUWFインターの大ファンだったということで、今回は「パンクラス vs Uインター」という見方もあるんですけど。

ロッキー それはちょっと強引すぎやしないか(笑)。

————そうですか?(笑)

ロッキー 強引すぎだぜ、おい。俺はパンクラスに入門して、パンクラスでずっとやってきたんだから。

————まぁ、同じ源流といいますか。

ロッキー う〜ん、苦しいな(笑)。べつに「vs柔術」でいいじゃないか。

————シュレック選手はUインターが大好きで入門しようと思ってたけど、親に強制的に警察に入れられて、隙を見てUインターに転がり込もうと思ってたら、Uインターが消滅し、入門をあきらめたという経緯があるんですよ。

ロッキー そうか。まぁ、いつでもどこでも人は変われるからな。これも「ロッキー4」の名言だぞ。

————ああ、そうなんですね(笑)。

ロッキー 人は変われるんだと教えてくれるロッキーの名言だ。

 

ロッキー取材③

 

————川村選手もロッキーみたいに生卵を飲んだりするんですか?

川村 当たり前じゃないか。毎朝だ。

————公園の階段を走ったりとか。

川村 “ロッキーステップ”だな。もちろんやっている。

————後ろを子供が追いかけてきたりとか?

川村 たまに。

————ロッキーの作品で一番好きなのは?

川村 どれがと言われると困るけど、でもあえていうなら「ロッキー5」だぜ。

————ほぉ。それはなぜ?

川村 これを言うと「お前、通ぶりやがって」なんて言われるけど、あの作品が一番ロッキーの魅力が出てるんだ。ロッキーっていうのは崇高なものじゃなくて、街のゴロツキなんだよ。それが一番出てるのが「ロッキー5」なんだ。ボクシングでは負けるけどケンカでは勝つぜ、というのが見えるのがあの作品だ。

————なるほど。ではロッキー川村として今目指しているのはどこなんでしょうか?

川村 「巌流島だ!」と言わしたいのね?

————いや、そういうわけではなく、単純にどこに向かってるのかなと思って。

川村 目指すところはロッキーとの対決。「ロッキー川村vsロッキー」だ。

————そこに辿り着きたい?

川村 そうだ。真剣にそこを目指してやっている。そうでないと真の意味でロッキー川村にはなれないからな。

————ではシュレック選手にもパンチで勝つということですね?

川村 もちろんさ。俺のバルボアブローでぶっとばしてやるぜ、エイドリア〜ン!

 

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