「小さい相手と闘うことはそんなに容易ではない。フィールドを支配できるかという勝負になるだろう」菊野と闘う、不沈艦ジミー・アンブリッツ、インタビュー
今回、菊野克紀と対戦するのは、菊野の体重倍(140キロ)もあるジミー・アンブリッツだ。数多くのMMAの試合経験を持つアンブリッツにとっても、これほど小さな相手と闘うのは初めてだという。果たして、大きい者が小さな相手と闘うのはどんな心境なのか? アンブリッツに聞いてみた。
巌流島とMMAは全く別物だ!
————2015年に巌流島に出場したときの感想を改めて教えてください。
アンブリッツ 前回参戦した巌流島では素晴らしい経験ができた。これまでのどの格闘技イベントとも違うニューエクスペリエンスだったよ。初めてのルールだったけど、海鵬にKO勝利できたしな。
————巌流島はMMAと比べて、どんな点に違いがありましたか?
アンブリッツ 巌流島はMMAとは別物と考えたほうがいい。特に場外への押し出しがあることによって、MMAとは技術体系が大きく変わってくる。MMAの順位が、そのまま巌流島にも当てはまるとは言えないだろう。
————さて、今回は体重半分くらいの菊野克紀が相手です。最初、対戦相手を聞いていかがでしたか?
アンブリッツ 最初は驚いたが、日本人ならではの面白いアイデアだと思ってオファーを受けることにした。日本人以外にこういう発想は持てないだろう。俺はジャパニーズスタイルが大好きだからな。
————あなたにとって自分より小さな相手とやる気持ちをお聞かせください。
アンブリッツ 自分より小さな相手と闘うのは簡単なことじゃない。相手はスピードやスタミナの面ではるかに勝っているから、こっちはバテずに闘い続けなければいけない。相手のペースになるか、こちらのペースに持ち込めるか。決してイージーな試合ではないよ。
————あなたは子供の頃から大きかったのですか? また、自分より体の小さい相手と闘ったことはありますか?
アンブリッツ 若い頃からウェイトトレーニングをしていたので体は大きかった。以前にも自分より小さい相手と試合をしたことはあるが、菊野ほど体重の軽い相手に対するのは初めてだ。
————小さい人間を倒す作戦は?
アンブリッツ 闘技場のフィールドを支配することだ。スピードのある相手に動き回られ、かき回されないようにな。
————菊野克紀については、どういうファイターと考えていますか?
アンブリッツ 経験豊富で、動きの速い選手だね。彼のスピードと、俺のパワーの勝負になるだろう。
————普段は格闘技以外にどんな仕事をしていますか?
アンブリッツ ボディガードとパーソナルトレーナーの仕事をしている。
————何歳から格闘技を始め、そのきっかけはなんだったのですか?
アンブリッツ 格闘技の試合に出るようになったのは2001年からだ。俺は闘うのが好きだから、格闘家になるのは自然なことだったよ。
————これまで一番思い出に残る試合はなんでしたか?
アンブリッツ アメリカのMMA団体「KOTC」でスーパーヘビー級タイトルを獲得した試合だ。
————最後に日本のファンと対戦相手の菊野克紀にメッセージを!
アンブリッツ 久しぶりに日本のファンに会えるのをとても楽しみにしています。菊野選手、みんなに語り継がれるような試合をしましょう。