危険!! コンバットサンボが進化したものが、ロシア白兵戦闘術「ハンド・トゥ・ハンド」だった!
菊野、小見川を脅かす優勝候補イゴール・ペルミン(ロシア)、インタビュー
戦慄の格闘大国ロシアからまたも未知の流派の戦士が送りこまれてくる! その流派は「ハンド・トゥ・ハンド・コンバット」。進化し続けるロシア軍隊の最先端をいく、現代の最先鋭戦闘術だ。このハンド・トゥ・ハンドのロシア極東王者であるイゴール・ペルミンが、『巌流島・全アジア武術選手権』で新たなロシア旋風を巻き起こすか!?
————ペルミン選手のバックボーンである「ハンド・トゥ・ハンド・コンバット」とは、どういう武術なのでしょうか?
ペルミン ハンド・トゥ・ハンドは、世界中に存在する格闘技の有効な技を、軍隊の白兵戦用に改良しながら取り入れて作ったロシアの徒手戦闘術です。ロシア軍隊の最先端の戦闘技術を結集したのがハンド・トゥ・ハンドだといえます。ロシアの格闘技では、コンバットサンボとか、コマンドサンボが世界では有名かもしれませんが、ハンド・トゥ・ハンドは、コンバット・サンボがさらに進化したものだと考えてください。ロシアではもはやハンド・トゥ・ハンドが主流になってきています。
————コンバットサンボが進化したものなんですかぁ。それは知りませんでした。いつ、どんなきっかけでハンド・トゥ・ハンドを習い始めたのですか?
ペルミン 15歳のときに始めました。今は多くのジムでハンド・トゥ・ハンドを取り入れているんです。ロシアの軍隊学校でもハンド・トゥ・ハンドが採用されていて、訓練が行われています。
————ハンド・トゥ・ハンドの技の特徴を教えてください。
ペルミン パンチ、キック、頭突き、投げ、関節技。それらをいかに瞬時に致命的なダメージを与えられるか考えて繰り出します。
————ハンド・トゥ・ハンドでは精神的な部分も重視しますか?
ペルミン ハンド・トゥ・ハンドは白兵戦闘術ですので、相手(敵)を破壊するための術です。重要なのは祖国と自身を守ること。そのためには非情な精神が求められます。
————ハンド・トゥ・ハンドの競技ルールを教えてください。
ペルミン 試合は3分1ラウンドで行われます。打撃、投げ、関節技、さらに面をつけたうえで頭部への蹴り、踏みつけもありのルールで闘います。
————ペルミン選手のハンド・トゥ・ハンドの実績は?
ペルミン ロシア極東王者です。
————他にどんな格闘技の大会に出ていますか?
ペルミン 空道の大会に出場していて、ロシア王者、アジア王者のタイトルを獲得しています。
————ロシアに日本の“サムライ・スピリット”のような哲学があれば教えてください。
ペルミン ロシアの戦争の歴史を通して誕生した「Dukh(ドク)」という軍人の精神があります。軍人はかくあるべしというスピリットであり、日本の武士道にも共通する部分があると思います。
————巌流島の印象はどうですか?
ペルミン コンセプトがすごくユニークで面白いです。世界中から各地のマーシャルアーツを代表する選手が集っていますよね。道着を着用するのは、より現実の闘いに近くなるので良いことです。場外への押し出しが認められるのもすごく面白い考え方です。巌流島はキックボクシングでもなく、MMAでもない、まったく新しいBUDOマーシャルアーツだと思います。
————最後に今大会への意気込みを聞かせてください。
ペルミン 実戦に基づいた闘いとはどんなものかお見せします。対峙するすべての敵をKOで葬ってみせましょう。
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『全アジア武術選手権大会 2016 in TOKYO』チケット情報