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朝青龍、白鵬、日馬富士など、3人の横綱、55人の現役力士で席巻する 「モンゴル相撲」の強さの秘密とは?

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3.25巌流島TDCホール大会に襲来するセネガル相撲王者グリス・ブドゥを迎え撃つのは、モンゴル相撲大関の実力者バル・ハーンだ。朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜といった横綱・大関など実に55人の現役力士を抱えるほど、角界を席巻するモンゴル出身力士。しかし、モンゴル相撲の実態は十分知られているとは言いがたい。モンゴル相撲の強さの秘密はどこにあるのか?

モンゴル民族にとって、馬術、弓術と並び最も重要なスキルとされてきたのが、現地では“ブフ”と呼ばれるモンゴル相撲だ。かのチンギス・ハーンは“世界最強”と称されたモンゴル軍に、軍隊の訓練としてこの格闘技を奨励したという。

およそ2000年前に、やはり軍隊の格闘術として行われるようになったというこの土着の相撲は、モンゴル高原の遊牧民族であり、戦闘民族であるモンゴル人が時代の変遷の中で伝承してきた、生きるための実戦格闘技だ。

モンゴル相撲は日本の相撲と違い、土俵のような仕切りがないので押し出しや寄り切りといった決まり手はない。どこまでも広大で平坦な草原で生きるモンゴル人には、段差を設けるという発想や必然がなかったのかもしれない。したがって、モンゴル相撲出身の力士は、押し出しや寄り切りよりも、組んでからの技が得意な選手の方が多い。日本人力士が苦戦するのもその部分だ。

もう一つ日本の相撲と大きく違うのは、手が地面についても負けにならないこと。このため低い体勢から下半身をとらえての豪快な投げ技が多く見られる。相手の頭、背中、おしりなど、ヒザから上の部分を地面につければ勝ちとなる。 ここにも、組んでからのテクニックが養われる要素がある。また、各界の期待の怪物・逸ノ城のエピソードに見られるようにモンゴル草原の遊牧民族で育った彼らは、幼少の頃より馬に乗って生活しており、足腰の強さとバランス感覚が自然と養われているという。また、モンゴルの学校では体育の授業に「モンゴル相撲」は必須科目としてあり、モンゴル相撲の専門学校も存在する。

また、場外がないうえにラウンド制や時間制限もないので、長い試合では数時間におよぶ試合になることがある。モンゴル相撲の強豪は、スタミナ面にも不安はないといえるだろう。

同じアジア人とはいっても、気候、食生活、地続きになった他民族との交流や争いなど、日本とは大きく異なる環境で生き抜いてきたモンゴル人、そしてそこで育まれたモンゴル相撲には、底知れぬ魅力と不気味な怖さがある。

モンゴル相撲が巌流島に本格参戦することで、まだ見ぬモンゴルの潜在的な底力が爆発する場面が見られるかもしれない。3.25巌流島で行われる「モンゴル相撲vsセネガル相撲」は、大陸を超えたど迫力の相撲大戦争となる。

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①  モンゴル相撲のハイライト動画はコチラ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=ehobK1fXxME

②  モンゴル相撲の競技大会の動画はコチラ⇒ https://www.youtube.com/watch?sv=MRDfTVOhkm0

3・25イベント情報・・・「STARTING OVER 公開検証3」