アフリカから最強王者が襲来! 甲冑軍団、喧嘩士、カンフーマスターも登場? どうなる、3.25巌流島TDC大会!?
実戦とは何か? 武道とは何か? “和”のコンセプトで巌流島を世界に発信
1月28日に開かれた3.25『巌流島 Starting over 公開検証 3』(東京ドームシティホール)の記者会見では、大会概要とともに、2016年から再始動した巌流島の方向性が提示された。
映像はこちらから・・・『3.25 巌流島STARTING OVER 公開検証 3・記者会見 (完全収録ver)』
今大会のテーマは「“実戦”(武術)は、どこまで“競技”と融合できるか?」と「格闘技から武道の時代へ。“和”を重視した世界観を、海外に発信!」。
ー 巌流島のコンセプトと戦略を説明する谷川広報部長 ー
谷川貞治広報部長は「実戦というと1993年のグレイシーの登場以来、総合格闘技が最も実戦的だという認識が浸透しているが、巌流島では実戦つまり武術はどこまで競技と融合できるかを考えたい。実戦とは何かをお見せしたくて、今回、甲冑を着てガチ甲冑合戦をやっている武術団体“功朗法”の横山雅始氏と、ストリートにおける喧嘩術を研究している士心館の林悦道氏をお呼びした。巌流島は格闘技というよりも“武道”をコンセプトとしてやっていこうと思う。これからの大きなテーマとして武道の時代がやってくると考えている。言葉としては総合格闘技ではなく、総合武道になると思う。武道をいかに競技として実現して、世界に発信していけるか。これまでも世界的に通用するエンターテインメントを作ってきたが、巌流島では“和”を重視した世界観を海外に発信していきたい」と今後の方向性を説明した。
実戦護身術「功朗法」と喧嘩術「士心館」が演武を披露
ー 功朗法代表・横山雅始氏 ー
功朗法の横山氏は「日本やヨーロッパ等の海外で護身術を教えてきて感じたのが“日本武術”ってなんだろう?ということでした。そこで伝統的な武術の型が伝承されていますが、それが武術のルーツである戦国時代に本当に使えていたのか?を検証したくなりました。ヨーロッパには武道の愛好家がたくさんいて、日本というものに憧れを持ってくれている。彼らはそこにどういうルーツがあり、実際に使えるのかどうかに興味を持っています。時代劇では刀がいやというほど出てきますが、実際の合戦では刀などはほとんど使われていません。刀で敵の甲冑は斬れませんので、隙間を突くことくらいしかできません。合戦での刀による死傷者は数パーセントにも満たなかったと考えられます。では何が最も威力があったかというと鉄砲で、その次が槍。我々も甲冑を装備し、槍や刀、短刀を使って合戦を再現していて、海外から参加するメンバーも含めておよそ100人単位でガチ合戦を開催しています」と話し、実際に会見場で合戦のガチ試合を披露した。
ー フル装備の甲冑戦士たちが戦国時代の闘いを再現 ー
功朗法のガチ合戦は、3.25巌流島TDC大会の会場でも披露される。谷川広報部長は「ぜひプロの格闘家にも合戦のガチ試合をやっていただきたい。やりたい選手はぜひ連絡をしてほしい」と参戦を募り、「渡辺一久選手がやりたそうにしている」と、今大会に参戦する渡辺選手にラブコールを送った。
続いて登場した士心館の林悦道氏は「護身術と格闘技のどこが違うかというと、スポーツのようにルールを決めてやるものではないということ。闘う状況になっても必ず周囲の状況を自分の味方にして闘う。会見場であれば、ステージやマイクを使って闘う。決して肉体で闘うというわけではありません。一般に武道でいう肉体的な闘いは2~3割しか使いません。段取りをして、周囲の環境を武器化して闘う」と自身が考える喧嘩術の信条を語った。演武では、BUDO-RA BOOKS編集長・山田英司氏に、谷川広報部長も交えて、“1対2”の状況でトラブルに見まわれたときの対処法を披露した。
ー 士心館代表・林悦道氏 ー
ー 林氏、山田英司氏、谷川広報部長は、コント仕掛けで迫真の喧嘩術を披露 ー
2016年は“アフリカの年”になる! ボビー・オロゴンがセネガル相撲王者を送りこむ!
ー ボビーがセネガルから招聘するセネガル相撲の英雄的王者グリス・ブドゥ ー
会見では、対戦カード5試合が発表された。アフリカとの独自のコネクションを駆使し、セネガル相撲王者グリス・ブドゥを巌流島に送りこむことになったボビー・オロゴンは「今年はアフリカの年になると思います。ワニガワ(谷川)が前に呼んだセネガル相撲の選手(第1回大会に参戦したアブドゥーラ・ニャン)はダサかったと思う。アフリカはあんなものじゃない。なめんじゃないぞということで、グリス・ブドゥを連れてきた。この選手は誰が相手でも負けることはないんじゃないかな。ブドゥは現在のセネガル相撲のグランドチャンピオンですから。グランドチャンピオンは10年に一人しかなれないと言われる国の英雄。3月25日にその力を見せつける」と話した。
また、ボビーは、会見に同席していた対戦相手のバル・ハーンの弟・星風を「お前のお兄ちゃん、死んじゃうよ」と挑発。星風は「だったら俺がやってやろうか? 俺がボコボコにしてアフリカに帰れないようにしてやる」とエキサイトし、会場に張りつめた空気が流れる場面も見られた。
ー ボビーの挑発に対してエキサイトするバル・ハーンの実弟、星風 ー
くわえて、長拳・蟷螂拳を使うカンフー・マスター瀬戸信介、アジアの未知の格闘技シラットの使い手、日本のファンにはおなじみのアンドレ・ジダらが初参戦することがわかった。
ー カンフーの使い手は、巌流島の舞台でどういう闘いを見せるか? ー
ー 久々の来日となるブラジルの殴り者ジダ ー
さらに和の心をエンターテインメントを通して世界に発信する音楽一座「HEAVENESE」が登壇し、「和のコンセプトで世界に発信していくという考え方に共感した。ぜひ応援していきたい」とエールを送った。HEAVENESEは大会当日にもライブパフォーマンスを披露する。
ー 和のコンセプトを通して世界で活躍する音楽一座「HEAVENESE」が巌流島とコラボ ー
あと数試合が加わるという3.25TDC大会のカード。大会では、個性際立つ選手たちによる試合に、甲冑合戦、喧嘩術、音楽ライブを組み合わせた“イベントパッケージ”を通して、巌流島の哲学が表現されることになる。大袈裟ではなく新時代の幕開けを感じさせるこのムーブメントの興りを、ぜひご自身の目で確かめてほしい。
■ 対戦カード
1. セネガル相撲とモンゴル相撲の横綱が激突!
クリス・ブドゥ(セネガル/セネガル相撲)vs バル・ハーン(モンゴル/モンゴル相撲)
2. コマンド・サンボ vs ルタ・リーブリ激突!
ビターリ・クラット(ロシア/コンバット・サンボ)vs アンドレ・ジダ(ブラジル/ルタ・リーブリ)
3. ボクシング王者が未知の格闘技シラットを迎え討つ
渡辺一久(日本/ボクシング)vs バラット・カンダレ(シラット/インド)
4. 蟷螂拳・長拳 vs 新空手王者激突!
瀬戸信介(日本/蟷螂拳・長拳)vs 井本雅之(日本/新空手・喧嘩術)
5. 沖縄空手 vs 総合格闘技が激突!
熊澤伸哉(日本/沖縄空手・自衛隊拳法)vs TOSHI(日本/総合格闘技)
■ 出場予定選手
ブライアン・ドゥウェス(キックボクシング/オランダ)、マーカス・レロ・アウレリオ(カポエイラ/ブラジル)、星風(モンゴル相撲/モンゴル)
3・25イベント情報・・・「STARTING OVER 公開検証3」