「数見空手はなぜ、レスラーに倒されなかったのか?」 岩崎徳正が語る初の異種格闘技戦・体験談
お題………大反響! 1・3巌流島を総括する

文◎岩崎徳正(数見空手)
まず、対戦相手の蓮見選手、ありがとうございました。
11月の記者会見、第2回トライアウト、前日計量、試合後と、
蓮見選手は会うごとに、きちんと挨拶をしに来てくれました。
UWFスネークピットジャパンの宮戸代表にも同じく試合前に、
「よろしくお願いします」とご挨拶いただきました。
簡単なように感じますが、きちんとやることは難しいことです。
まさに武道精神!
ものすごくきちんとした方々なんだな、と思いました。
おかげで当日は気持ちよく試合が出来ました。
ありがとうございました。
当日は自分以外の試合を見ることが出来ないくらい、
集中していましたので、感想は自分の試合のみとさせていて頂きます。
試合内容としましては、何パターンか試合展開を予想していました。
その中で、肉体的、精神的にツラいので出来れば避けたい。
でも、レスラーと空手家が闘ったら、100パーセントこんな展開になるよね。
そして最終的には倒されてやられちゃうよね。
というパターンが四つからの崩し合いでした。
頭をフル回転させ、蓮見選手がやってきそうなことを考えましたが、
そもそもレスリングなんて昔出稽古の時に、ちょこっとやっただけなので、
思い浮かぶはずもなく、
最終的には、
「気合」と「根性」で何とかしよう!
という結論に達しました。
嫌な予感は当たるもので、
試合時間の9割近く四つで組むという展開に。
比較的、蓮見選手の得意な分野での勝負になりました。
理想は打撃でKO。
しかし、現実は組みついて膝蹴り。
理想と現実はなかなかうまくいかないものです。
そんな中、
思いの外、
四つからの展開に体が順応していました。
空手の型をやる事によって、
重心が下がり、
安定感が増したので、
力を使わずに組むことが出来たようです。
力みがなく、安定感があったので、
組んでも打撃がスムーズに出せたのだと思います。
何度か倒されはしましたが、
きちんと相対すれば、
下になっても怖くなく、
打撃も出せました。
この辺りは関節技なし、寝技15秒の巌流島ルールだからかもしれませんが。
昨年のトライアウト2回と、
今回の試合を通して、
良かった点、改善点含め、
たくさんの気づき、収穫がありました。
今後の空手修行の糧になる、
大切な経験をさせて頂きました。
ありきたりですが、
この経験を今後の自分自身の修行、
数見道場での指導に役立てたいと思います。
そしてまた、
巌流島へ。
次回は5月上旬!!
よろしくお願いします。
1・3巌流島のレポートはコチラ⇒
『OUT ENEMY 2018 in MAIHAMA』