お題………巌流島トライアウト2の帰還者たち

文◎荒木謙次郎（シュートボクシング）

巌流島トライアウト２に挑戦させていただきました秀晃道場福島支部の荒木謙次郎と申します。

トライアウト２から約１カ月後と遅い感想の提出となりましたが、巌流島関係各位の皆様、兄の賢太郎と兄弟で挑戦させていただき、本当にありがとうございました。とても良い勉強になりました。

また、対戦させて頂きましたスピードレーサーDATE選手ありがとうございました。とてもやり辛く強かったです。

今回挑戦させて頂きました経緯についてですが、シュートボクシングジム秀晃道場の櫻井未奈先生が、トライアウト２へ参加するとの事で、未奈先生から「出てみないか？ 出ましょーよ。出よーよ。出よーよ。」とお話があったことで、金魚の糞みたいにくっついて行く形になりました。未奈先生からお話があった時は即答はせず、参加しようと決めたのはトライアウト２の一週間前で、アマチュアムエタイの試合があり無事優勝できたのですが、課題だらけの試合で、このままでは今年終われないし、未奈先生も挑戦するし～と思い決意しました。

トライアウト２当日の会場に着いた時は「なんだ？」と、今まで感じたことのないとても大きな違和感を感じました。というのも、とても大きい女性のような男性の選手がいたり、明らかにキックではない選手など、一目見て色々なジャンルの方がいると分かり、異様な雰囲気で恐かったです。恐怖でした。

試合については、道場の友人の荻原君（ムエタイマニアで実力もピカイチ）と試合前に話していて、「今日は最初の２０秒はパンチ出さない。そうすれば１００点。１０秒だったら５０点ね」と課題を出していました。というのも私はいつもパンチ主体でアマチュア戦歴の17勝のうち12KOしていますが、全部力み過ぎのパンチであった為、パンチをどこまで封じて戦うことができるのかと制限を加えました。

試合が終わってみれば、動画も確認させて頂きましたが、私は一発もパンチを出していませんでした。押し出し３回で勝利。相手の選手はとても足技やバックハンドブローが上手でいいのを貰ってしまったのですが、なんとか試合には勝つことができ、課題もクリアする事ができました。そして、私がいつも考えていた相手を傷つけず、自分も傷を負わずに勝つという課題もクリア出来ました。

巌流島とても面白いです。なぜ面白いと感じたか？　それは様々な武道、格闘技、スポーツなどの色々なジャンルの選手が挑戦できると感じたからです。パンチを出さなくても、キックを出さなくても、押し出さなくても、試合が出来るし成り立つし勝つ可能性がある。それに実戦的。自分のバックボーンなど得意な分野を思いっきりぶっつけて、どう活かせるか挑戦できる場。

最高です。

私は空手もシュートボクシングも恥かし過ぎるくらい未熟ですが、巌流島トライアウトに参加させていただいた事によって、まだまだ精進して行こう、挑戦に終わりはないとスィッチが入りました。本当にありがとうございました。今後もよろしくお願いします。

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