GANRYUJIMA BLOG巌流島ブログ

1・3 巌流島・舞浜大会のもうひとつの可能性。 学生大会にはK-1ができた時のような熱を感じる!

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お題………「大反響!1・3巌流島・舞浜大会を振り返る!」

 

文◎安藤喜友(サンボ・Kichijoij fit代表)

文◎安藤喜友(サンボ・Kichijoij fit代表)

巌流島ファンの皆様、初めまして。

Kichijoji fit代表の安藤喜友と申します。

普段は吉祥寺にある「Kichijoji fit道場」で、初心者から上級者の皆さんにサンボ(ソ連式柔道)の技術を紹介、指導しています。

私は以前、巌流島に日体大の後輩、中島大志選手(学生相撲)やサンボ仲間の岡倫之選手(レスリング、サンボ、現・新日本プロレス所属)を推薦したり、巌流島に出場が決まった北村克哉選手(レスリング、現・新日本プロレス)やフルコンタクト空手の選手に道衣を使ったテクニックを紹介したりしているうちに、谷川プロデューサーとお話をするようになりました。

その流れで、今回の『大学対抗武術駅伝~絆~』の安全面を優先したルールのベースを私が作成し、谷川プロデューサーに提案させていただきました。それを元に作られたのが、今回の『大学対抗武術駅伝』のルールです。

初の大学生だけの大会ということで、今回は参加者が少なかったのですが、柔道、サンボ、空手、キック、学生プロレスをバックボーンに持った選手達による興味深いトーナメントとなりました。結果的に試合内容もとても面白かった。まだ、この学生大会がどんな内容だったか、知らないファンの方もいらっしゃるので、もう一度、試合内容を振り返ってみます。

サムネ

【試合結果 内容】

[リザーブファイト]

坂井克好選手(日本大学 1年 学生キック)

vs

龍頭慧選手(立命館大学 学生プロレス 3年)

1R、龍頭選手がプロレス技を狙おうとしたが、坂井選手の首相撲からの投げ技が決まる。両者が積極的に組技の攻防を続け、最後は坂井選手がキックボクサーとは思えない見事なバックからの裸絞めを決めて一本勝ち。

[第1回戦]

村田純也選手(東京国際大学 2年 柔道 サンボ)

vs

藤森歩選手(立命館大学 2年 学生プロレス)

あの日本人トッププロレスラーが学生時代に巻いていたチャンピオンベルトを持って藤森選手が入場。

「何かやらかすかも」

というワクワク感で観客を沸かしました。

試合は1R10秒で、サンボの技である飛びつき腕十字で村田選手が見事に極めて一本勝ち。
 

高橋京輔選手(日本大学 2年 学生キック)

vs

久保田竜選手(山梨学院大学 3年 空手)

1R、高橋選手は空手にない首相撲からのヒザ蹴りを決めますが、久保田選手は巌流島ならではの「転落」を奪い返す。

しかしその後は、高橋選手が首相撲からの投げ技や抑え込みで試合をコントロール。

2R、お互いに積極的に「転落」を奪い合ったりパンチを打ち合ったりして攻撃し合いますが、高橋選手のヒザ蹴りが有効にダメージを与え、高橋選手の3-0の判定勝ち。

[決勝戦]

村田純也選手

vs

高橋京輔選手

1R、開始すぐに村田選手がタックルでテイクダウンを奪い、マウントからの腕十字で一本勝ち。

7W1A1359

【大会を終えて】

大学対抗武術駅伝は、まだ始まったばかりなので、競技の完成度はまだまだ低いかも知れません。

しかし、空手、柔道、相撲、サンボ、レスリング、キックをやっている大学生はもちろん、学生プロレス、ラガーマン、フットボーラーなどの選手も自分達の長所をいかして闘うことが出来るルールなので、数回大会をやれば、大学生にとっても自分たちがやっている競技とは違う意味で輝ける場となり、自分のバックボーンの格闘技を試すことができる大会になると思います。

私は『巌流島』だけでなく、この『大学対抗武術駅伝』に、K-1が出来た時に感じた、新しいモノが生まれる熱さを感じています。今回は実現しませんでしたが、本当に『箱根駅伝』のようにいろんな大学が参加し、トーナメントも団体戦でできたら、格闘技のイメージも大きく変わるでしょうね。そのためにも、いろんな大学、そして大学生に声をかけていきたいし、いい選手を育てたいと思っています。

皆さんも、これからも応援を宜しくお願い致します!