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真王DATEが解き明かす「インド王族武術は、どんな試合を行い、技を磨き上げてきのか?」

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お題………大好評! 9・2巌流島ADAUCHIの総括と裏側

 

文◎真王DATE(インド王族武術)

文◎真王DATE(インド王族武術)

 

はじめに
対戦してくださった中島選手ありがとうございました。
菊野 師匠ありがとうございました!
小栗さん!二節棒の演武の許可をくださりありがとうございました!
木下さん、大林さん、スタッフの皆様、支えて下さりありがとうございました。

Team DATE武術九兄弟で次男の真王DATEです。
Team DATE武術四姉妹は聞いたことあるけれど誰?!って、それでは説明しましょう!
入場の際に転落の自爆をしてしまって試合の結果を早々に暗示させてしまったあの男です。
武術兄弟、武術姉妹からは「狙ったんだろ!(笑)」とか散々言われたのですが、そんな余裕は微塵もなく真剣に!? 場外へ転落してしまいました。
開会の入場で、すでに緊張しすぎていたのだと自分の余裕のなさに自己嫌悪・・・。
二節棍もトークもキレがないのは、谷川プロデューサーのおっしゃる通りです。トホホ…。

でも、谷川プロデューサーのコメントが今の俺を救済してくれました。

「真王DATEがインド王族武術の打撃で圧倒! しかし、相撲・中島はボロボロになりながらも、相撲の押し出しで転落を狙って大逆転! 勝負に勝った真王DATEと試合に勝った中島の攻防はまさに巌流島ならでは。こういう勝ち方もあるんだという(谷川プロデューサーコメント抜粋)」

中島選手は本当に強かったんです! でも「勝負に勝った真王DATE」!?
この一言が試合後からずっと内向き、下向きひきこもりになっていた僕を蘇らせてくれました!
皆を輝かせる舞台が巌流島! 本当だった!谷川プロデューサーの凄い言霊だ!
涙が!涙が!涙が!ウォォォォォ-ッ!「谷川プロデューサー~!」と、荒川沿いを夕日に向かって全速力で走る俺は振り切っている! 完全復活!

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試合の模様が公開されてからグランドの状態で下からの返しが上手だったと、色々な方に言って頂けて「技の名前は?」とよく質問されましたのでお答えいたします。下のポジションから返す技の全般をインド王族武術では【スヴァスティカ】と言います。

グランド状態に関してですが、Team DATEの歴史で印象深いエピソードがあります。
2011年に東京に拠点を移す前は年に2回ほど、Team DATEの後援会が主催で町おこし交流?武術賞金トーナメントの「SPIRIT」という大会が過去に10回開催されました。
DATE先生の知り合いを寄せ集めた空手、少林寺、柔道、ベースの選手も入り乱れて、グランドありの今思えば何とも、ゆるく、ぬるい大会が仙台の一角で産声をあげたのでした。
そのアマチュア大会で10回連続優勝したのは、何を隠そうこの僕なんです!それで真王(笑)。

アマチュアだからということで、プロテクターをヘッド、ボディ、ファール、カップ、レガースと確か空手流派の方の提案で全くグランドに適さないスタイルでのスタートでした。第1回を無事終えると、他流派の関係者も含めて2回目開催のルールの改正論議勃発。
何せ、寄せ集めた流派が言いたい放題で一回きりの思い付きイベントのつもりが、予想を上回る盛況で2回目もと、なったからもう大変! こっち立てればあっちが立たず、ルールありきではなく友好関係ありきで闇鍋的な開催でしたから交通整理にDATE先生が、大変に苦慮していたのを今でもよく覚えています。若き真王は見て見ぬふりをしていました(笑)。
僕も優勝者ということで、改正論議には中心メンバーとして聖王DATEと参加していました。途中で寝たり帰宅していましたが、長男だけに聖王は真面目に最後までいたようです。

ミーティングのメンバーには、幸か不幸かMMAを知っていても明るい方がいなかった事と、面白いことに立ち技系の流派が多数派だったので、グランド有りにしているのに、MMAとは真逆っぽいルール展開にどんどんなっていくのです。

それは、立ち技では膠着すると、すかさずブレイクが入るのに寝技では膠着に対して明確なブレイク基準がなくフリーズが長すぎるということと、攻撃や技を仕掛けていないのに、動けなくすれば勝ちという柔道流派の提案ルールに打撃で勝負をつける立ち技系流派が、異を唱える状況が出てきたのです。

結構、白熱していましたね! ならば次回柔道は出ないとか。子供の喧嘩みたいに「男っていつまでたっても子供なのよ」と近所のおばさんが(笑)。
ヨーガが抑え込まれたのではなく自ら下になり相手を何もできない状態にしたら【スヴァスティカ】でリベンジを開始するという、インド王族武術の技の流れも一つの争点になりました。相手が上から押さえているのか、下から何もできない状態にされているのかで判定をするということで、一旦はまとまったのですが、試合で審判(他流派選抜)からヨーガ経験者じゃないと下から動けなくしているのか上から押さえつけているのか非常に分かりにくいということで、第2大会の採用のみでボツになり、グランド状態ルールは次のように変化していきました。

【第3回大会】
膠着を誘発して攻撃や技を仕掛ける積極性がなければ注意。注意2回でレッド1枚(改善点:どれくらいの時間を膠着とするのか統一したい)。

【第4回大会】
3回大会改定ルール+膠着は10カウントとする(最終的には3カウントに改定)。

立ち技で膠着はすぐにブレイクでいいが、グランドで3秒では短いという論争にもなりました。じゃあ何秒の膠着が適正なのかについて結局は決着はつかないまま永遠にです。
膠着3カウントで試合はとてもわかりやすくなったし、僕はそれで良かったと思っていますが、
「SPIRIT」卒業からTeam DATEが、膠着も有効となるMMAに参戦していく中で、グランドで自ら下になる習性でしばらくルールの苦汁を舐めていったのも懐かしい。何が言いたいかわからないまま終わりにします~!

柴田さん!
「Team DATEは自流派にこだわりアンチテーゼを発光!?し続けますよ!」

最後に谷川プロデューサー!
「タックルからのテイクダウン禁止の流派ですが、またオファーをお願いいたします!」

 

9・2巌流島のレポートはコチラ⇒
『ADAUCHI 2017 in MAIHAMA』