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「僕は完成形に近づいたMMAとパンクラスに誇りを持っています!」 Mr.パンクラス近藤有己、巌流島に降臨!

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サムネ

少林寺拳法をバックボーンにパンクラスに入門。デビュー後、船木誠勝、鈴木みのるを破って、長くパンクラスのエース的存在として活躍して来た近藤有己が突如、巌流島に降臨した。「不動心」の近藤有己は、武道家っぽいイメージがあるが、話を聞いてみると、MMAの進化と歩んできた己に誇りをもち、生涯現役を貫く男だった。

進化じゃなくて退化かもしれないけど、今を生きている!

————まさか近藤有己が巌流島に出てくるとは思っていませんでした。参戦を決めた経緯とは?

近藤 まずは現状のMMAというのは最終形のものが完成したと思っていて、自分はそこにすごく誇りを持っているんです。20数年前、僕が闘いの舞台ですべてをやりたいと思ったとき、当時それに一番近かったのがプロレスであり、UWFだったんですね。そこからどんどん進化してきて、MMAという一つの競技として完成された。そこにすごく達成感があります。一方で、道着を着たり、押し出しがあったりという巌流島の考え方にも、忘れてはいけない要素がたくさん詰まっている。この舞台もまた進化していって、残ってほしいものです。前からそういう思いで巌流島を見ていて、面白いなと感じていたんですよ。

————巌流島には様々なバックボーンを持つ選手が集まってきます。

近藤 それそれが個性的で光り輝いていて、すごく面白いですよね。。僕が一番キャラクターがないんじゃないですか(笑)。

————そんなとんでもない(笑)。近藤選手は今回「Mr. パンクラス」というコピーで紹介されているわけですが。

近藤 その思いはありますよね。ちょっと言葉では言い表せないもので、言い過ぎするほど伝わらなくなる気がするので、多くは語りませんが。誇りというか、パンクラスを代表する気持ちというのはありますよ。口ベタなのであまり余計なことは言わないでおきます(笑)。

————今の近藤選手の気持ちはどこに向いているのでしょうか? 今後どう進んでいきたいんでしょう?

近藤 今の競技としてのMMAを突き詰めていきたいのと、同時に巌流島のような原点的な考え方も忘れずに追いかけていきたいという気持ちでいます。

————ずっと闘っていたい?

近藤 そうですね。ずっと闘い続けたいですね。

————近藤選手というと生涯現役を志す達人のようなイメージがあります。

近藤 一生続けていきたいですね。

01

————ご自身、格闘技の歴史を刻んできたレジェンドという意識はどのくらいあるものですか?

近藤 う〜ん、特にそういう意識はないですよ。過去のことはあまり考えないですし。

————でもファンは過去のことをしっかりと覚えているので、近藤有己の歴史を含んで見ると思うんです。

近藤 仮に僕がレジェンドだとして、その思いに応えよう、イメージを守ろうってなっちゃうと、それは違うと思うんです。そこにしがみついたら、そのときこそ終わりだなと。だったら、もう死んだほうがいいと僕は思いますね。むしろ逆にイメージを壊していきたい。まぁ、壊すというか、もともと意識していないので、壊すも何もないんですけど。

————常に現在進行形で未来を見ていきたい?

近藤 はい。過去があって、そのうえで今を生きているつもりです。もしかしたら進化じゃなくて、退化しているのかもしれないけど、それでも今を生きています。

04

————対戦相手は後藤龍治選手ですが、オファーを受けたときの第一印象は?

近藤 まず打撃の強い選手とやるのは怖いですよ。試合に対する怖さが違います。

————後藤選手はともに時代を築いてきた同世代のファイターです。

近藤 K-1 MAXに出ていましたよね。

————2002年のK-1 MAX日本代表決定トーナメントに出ています。

近藤 あのとき僕、会場で観ていたと思うんですよね。代々木の第二体育館ですよね? みんな、すごい闘いをするなぁと思いながら観てましたね。まさか、あそこにいる選手たちと闘うことになるとは思いませんでしたけど。

————近藤選手としては巌流島でどんな試合をしたいですか?

近藤 打撃はもちろん、組み合うこともあるでしょうし、自分にできることを全部出して、ガムシャラにいきます。

————どうやって試合を決めたい?

近藤 どうフィニッシュしたいというのは考えてないですね。とにかく自分にできることをすべてやる。

————不動心で対峙する?

近藤 そうですね。あまり考えすぎず、なすがままに。正直、僕って短気ですし、普段の生活ではしょっちゅう気持ちが揺らいでるんですけどね(笑)。でも試合に向かうときだけは今でも不動心でいられてます。

————その不動心・近藤有己の現在の理想像とは?

近藤 もっと色んなことができるようになりたいし、まだまだ出来ない技っていっぱいある。やり続けるなかで出来なかったことが出来るようになって、成長していきたいですね。いつも新しい自分になりたいと思っています。

————近藤選手がそこまで格闘技に夢中になる理由ってなんでしょう?

近藤 う〜ん、それこそ言葉では言い表せないですね。子供の頃にジャッキ・チェンを見て、「かっこいいな。ああなりたいな」と思ったんですよ。あの頃の気持ちと何も変わっていないのかもしれないですね。

————変わらぬ気持ちで前に進み続ける近藤選手の巌流島での闘いを楽しみにしています。

近藤 がんばります。

9・2巌流島の大会情報はコチラ⇒
『巌流島 ADAUCHI 2017 in MAIHAMA』