遂にベールを脱ぐ、地上最も過激なミャンマー・ラウェイ! 王者であり、英雄のトゥントゥンミン、インタビュー
「日本で知っているのは『おしん』だけです」
————ミャンマーラウェイとはどんな格闘技か教えてください。
トゥントゥンミン ミャンマーに昔から存在するビルマ拳法が、現在「ラウェイ」と呼ばれてます。
————あなたはなぜラウェイを始めたんですか?
トゥントゥンミン 小さいころから友達と近所でラウェイをやっていました。プロを目指したのは14歳の頃です。なぜって、家族と生きるためです。
————ラウェイの技は巌流島でも有効だと思いますか?
トゥントゥンミン ラウェイとムエタイ以外のルールで試合をするのが初めてなので、やってみなければ分かりません。MMAには全く興味がないので立って勝負します。
————ラウェイの歴史を教えてください
トゥントゥンミン ラウェイには1000年もの歴史があります。タイのムエタイより、我々のビルマ拳法が歴史的に長いはずです。
————ラウェイには精神的な哲学はありますか?
トゥントゥンミン はい、そう思っています。ラウェイはそもそも立って闘うものであり、立ち技においては全てが有効です。パンチ、キックだけでなく、ヒジ、ヒザ、頭突きも認められています。金的蹴りも、投げもあります。これらは全て素手で行い、サポーターのようなものはありません。また、ダウンしてもカウントを数えず、失神しても闘う意思があるかどうかを確認されます。だから、心が折れてギブアップしたら負けです。もしギブアップしなかったらどうなるか? それは試合時間が終了することですから、引き分けとなります。ラウェイには判定がありません。引き分けが多いのは、判定がないからです。やるか、やられるか? しかも、マイッタするかどうかのこのルールに、ラウェイの哲学が入っています。
————日本にはサムライの武士道という哲学があります。
トゥントゥンミン 日本の文化や習慣については全く分かりません。興味も今はありません。知ってるのは「おしん」だけです。
現地ミャンマーの新聞でも、ラウェイの英雄トゥントゥンミンの巌流島参戦はニュースとして大きく取り上げられた
————巌流島ではどんな闘い方をしたいですか?
トゥントゥンミン 巌流島のリングに上がってから考えます。ロープのない場所で闘うのはガキの頃のケンカ以来になります。
————対戦相手の印象は?
トゥントゥンミン 全く興味もありませんし、知りません。ただ、途中で対戦相手が変わったこと。ブラジルからアフリカの選手に代わったことしか知りません。体重が重いことも聞きました。そもそも、私はミャンマーにすでに相手がいなくなってしまったので、海外の選手がミャンマーに挑戦してきた時に、代表して相手をするような立場になっています。だから、海外の選手が相手でも気にしていません。今まではロシアやアメリカの選手が多かったですから、ブラジルやアフリカの選手とやるのは珍しいので、ミャンマーでは注目されています。
————あなたはミャンマーではスーパースターだと聞いています。
トゥントゥンミン 私が試合をすると10,000枚のチケットは売れます。そして、テレビ放送すると、とても視聴率が高くなります。私がミャンマーでは、ラウェイを代表する王者であることは間違いありません。
————今回もミャンマーから、多くの観戦ツアーが来ると聞きました。
トゥントゥンミン 私が海外で別のルールに出るということで、ミャンマーでは新聞のトップページを巌流島が飾っています。ファンのツアーも行われるようですが、私はよく分かっていません。
ミャンマーでは地元の英雄トゥントゥンミンの勇姿を見るため「巌流島観戦ジャパンツアー」まで企画されるほどの盛り上がりよう
————相手の何に注意したいですか?
トゥントゥンミン 相手を倒すことしか考えていないので、ルールの中で自分ができることをやります。
————得意技は?
トゥントゥンミン 一番は気持ちの強さです。技では頭突きもヒジもキックも得意です。
————大会当日はファンにどんなところを見てほしいですか?
トゥントゥンミン 私はミャンマーラウェイの王者が国際的にどこまで通用するのか知りたいだけです。
◼︎ 7.31巌流島・有明大会の対戦カード、チケット情報はこちら→ http://ganryujima.jp/?grjm_events=way-of-the-samurai-%e5%85%ac%e9%96%8b%e6%a4%9c%e8%a8%bc-final