【試合後インタビュー】ぱんちゃんとの無敗対決を制したルシアの振り返り【巌流島バーチャルファイト】
ぱんちゃん璃奈とのキック無敗対決を制したアルゼンチンの美女ファイター、ルシアの試合後インタビュー
−−ぱんちゃん璃奈選手との無敗対決に勝利しましたが、どんな作戦でしたか?
ルシア ぱんちゃん選手との対戦が決まってから、ずっとYouTubeで映像を見たり、Instagramをチェックしたりして、作戦を組み立てきました。日本のチャンピオンだし、すごく強い選手だという第一印象で、正直最初は不安にもなりましけど、メンタルに重点を置いたトレニーングを積むことで、いい状態に持ってこられました。
メンタル面をしっかりと作ったことで、いざ、ぱんちゃんと向き合ったときには怖いとは感じませんでした。試合の後は、ぱんちゃん選手と話してみたら、すごく優しい人だなと感じました。
−−来日直後はかなり緊張感を漂わせていた気がしました。メンタルトレーニングとは具体的にどういうことをするんでしょうか?
ルシア アルゼンチンは治安が良くないですし、私自身も何度も危険な目にあっているので、日常生活においてメンタルが鍛えられる部分があるかもしれないですね。家庭も貧しかったので、ハングリー精神も持てたと思います。メンタルトレーニングとしては、自分に「勝てる!勝てる!」と言い聞かせて、自信をつけることをしてきました。
−−今回は49.5kg契約ということで普段よりも減量が大変だったと思います。前日軽量の時点でルシア選手は48.6kgで、49.5kgでパスしたぱんちゃん選手より1kg近く軽かったですね。
ルシア この試合は日本で得た大きなチャンスなので、減量の失敗で台無しにすることが絶対にないように、リミットをかなり下回った状態で前日を迎えました。これまでで一番軽い契約体重でしたので、減量は大変でしたが、1ヶ月前から計画を立ててやってきたので乗り切れました。
−−試合でのファーストコンタクト時に感じたことは?
ルシア 最初にぱんちゃん選手のカーフキックをくらって、やっぱり強い選手だなと感じました。でも今回は万全のコンディションで来ましたので、慌てることなく対処できました。
−−ルシア選手のパンチが、徐々にぱんちゃん選手の顔をとらえだして、出血も見られました。あのときのパンチの手応えは?
ルシア パンチが思いきり入ってKOできる感触があったのですが、ぱんちゃん選手はそれでも向かってきたので驚きました。特に右のストレートはKOできる手応えがありました。パンチでのKOは当初から狙っていた戦略で、あのときセコンドからの「お前は絶対に勝てるから、下がらないで前に出ろ!」という指示が聞こえて、結果的に前に出続けられたのが勝因だったと思います。
−−あれだけ顔面にパンチを当てられた要因は?
ルシア ジャブです。2人のジャブがスピードも威力もほぼ同じでしたが、私のジャブのほうがほんの少し早く、ぱんちゃんの顔が徐々に腫れていきました。
−−ぱんちゃんはそれで「あれ? あれ?」となっているうちにペースを乱していったと。
ルシア はい。そこから右の強いパンチもヒットさせられました。
−−ぱんちゃん選手は途中から距離をとって、キックで対抗する作戦に変えていましたね。
ルシア 第3ラウンドはうまく距離をとられてしまいましたが、それでも前に出て距離をつぶしにいきました。少しやりづらかったですが、最後の30秒でパンチで前に出られたのがよかったと思います。
−−ぱんちゃん選手のセコンドから「ヒザが効いてる」という声が飛んでいましたが、実際はどうでしたか?
ルシア ダメージはなかったです。ただ、ポイントはとられるかもしれないという焦りはありました。
−−判定に入ったときの胸中は? いけると思ったのか、やばいと思ったのか。
ルシア 自分が勝ったと思いましたが、最初のジャッジの判定がドローだったので、「やはりホームタウンデシジョンで判定で勝つのは難しいのかな?」と一瞬よぎりました。それでも結果的に判定2-0で勝てて、とても嬉しかったです。
−−勝った瞬間、歓喜して泣いていたようですが、あのときの気持ちは?
ルシア 14歳から格闘技を始めて、やっと大きなチャンスを得て、やっと判定で勝てたので、いろんな思いがめぐって涙がこみあげてきました。
−−アルゼンチンの方々はよく感情的になって泣いたりする?
ルシア そうですね、ラテン系なので(笑)。パッションです(ニコリ)
−−また日本で試合したいですか?
ルシア チャンスをもらえるのなら、ぜひまた戻ってきて闘いたいです。
−−キックとMMA、どちらがいい?
ルシア キックボクシングです。
−−ジャパンに来るのは今回が初めてですが印象は?
ルシア 日本での試合が決まった時点でとても嬉しかったんです。実際に来てみて、すごく治安がよくて、みんなリラックスしていて、人が優しいと感じました。すごくいい国ですね。アルゼンチンは治安が悪いし、騒がしいので。
−−日本での勝利、おめでとうございます。
ルシア ありがとうございます。
◾️ルシア・アプデルガリム
アルゼンチン出身
2004年3月22日生まれ(20歳)
164cm/50kg
バックボーン:テコンドー
キックボクシング戦績:12戦10勝0敗2分
イベント概要
大会名 巌流島バーチャルファイト
日時 2024年5月3日放送
会場 東京都内某所(一般観覧はありません)
主催 巌流島実行委員会/株式会社K-LEAGUE
出場選手 ぱんちゃん璃奈(キックボクシング)/ルシア・アプデルガリム(テコンドー)/ミケーレ・ベルギネリ(喧嘩サッカー)/アマドゥ・ディア(セネガル相撲)/クリスティアン・エスクリグ(怪力王)/江畑秀範(テコンドー)/渡慶次幸平(ミャンマーラウェイ)/木村”フィリップ”ミノル(キックボクシング)
試合形式 巌流島ルール等によるスーパーファイト
放送 巌流島公式YouTubeチャンネル他にて全世界に無料配信