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シン・イノキ世代が続々と集結。5歳で闘魂注入ビンタを受け、A猪木さんから「強くなる秘訣」を教えられた男が、巌流島ルールで「闘魂」を見せる!!

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サムネ

師走に入り、大会まで20日余りと迫った『INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国(猪木祭り)』(12月28日、両国国技館)だが、同大会では異色の新人がデビューすることになった。

名前は中谷優我(なかや・ゆうが)。まだ19歳という若き新鋭だ。

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最近の格闘技界では、KINGカズの息子・三浦孝太が20歳、今回の『猪木祭り』では宇佐美秀メイソンが21歳と、アントニオ猪木さんからすれば、孫の世代が続々とデビューを果たし、いわばシン・イノキ世代が活躍し始めた。猪木さんの肝入りでパキスタンから呼び寄せた、アクラム・ペールワンの遺伝子を持つ、ハルーン・アビットもこれに該当する。

もちろん、優我もこれに負けじとプロの闘技場に足を踏み入れることになった。実はこの優我、なんと15年前に当たる、わずか4歳の頃から猪木さんと、家族ぐるみでの親密な交流をはかってきた、他にはない経歴を持つ。

しかも5歳の段階で、A猪木一行に同行し、南の島パラオ共和国にある猪木島(イノキ・アイランド)に向かい、現地で猪木さんから闘魂注入ビンタを食らったこともあるという。

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そんな優我の格闘技歴は、5歳から柔道をはじめ、現在は柔道3段。小学生時代は柔術で全国優勝を果たしたこともある。同時に、9歳からはレスリングも習い始めた。それは「タックルで飛び込むレスリングは、人生で前向きな人になれる」という猪木さんからのアドバイスを受けてスタートさせたもの。その教えを守った結果、とくに小学生の頃は全国大会の上位に食い込む活躍を見せ、高校を卒業してからは宮田和幸代表のBRAVE GYMに入門。今か今かとデビューの日を待ち望んでいた。

今現在は明治大学に通っている大学生だが、実際に話を聞いてみると、なんと「強くなる秘訣」を猪木さんから教えてもらったことがあるという。そんな誰もが知りたい話を教えてもらえるものか。

半信半疑ながら、おそるおそる優我に答えを聞いてみると、まさかこれが簡単なようで、実は非常に深い話を披露してくれた。

猪木さんいわく、「人間だれしも三日坊主で終わってしまうことがある。だったら四日目に、また三日坊主をやってみる。それをし続けると、一生努力し続けられる」。猪木さんはそう優我に教えたというのだ。

思わず「たしかに!」とうなった。

しかも優我は、「もし三日坊主になりそうになったら、頭の中に猪木さんが出てきます」と答えた。

話の流れで、猪木さんと最後に会った時のことを聞いてみると、それは7月末のことだったという。

「その時は自分が怪我をしていて。その時に猪木さんは、自分が体調があまりよくないところにいたにもかかわらず、『大丈夫か?』『治ったか?』って(気遣ってくれて)。『治りました』って答えたら『若くていいな』っていう会話をしました」

また、優我は“バカサバイバー”青木真也に可愛がってもらっており、今年11月にシンガポールで開催された『ONE』の大会で、サイード・イザガクマエフと対戦する青木のセコンドにもつくなど、試合までの1週間、青木と現地で同じ空気を吸わせてもらう貴重な体験をした。

十代の多感な時期にそんな経験を積めば、すぐにかどうかはわからないが、必ずどこかで何かしらの覚醒が起こっていくだろう。

「青木さんは、一人で物語を作っている感じなんです。ひとつひとつ起こったことに(一喜一憂するの)ではなく、話をつなげているんですね」

さて、先にも書いた通り、優我は現在、BRAVE GYMで汗を流す日々を送っているが、同ジムではRIZINでも活躍する武田光司や三浦孝太ともつながりを持つ。

「三浦君は同じ年齢ですね。武田さんには練習以外に温泉とか連れて行ってもらってよくしてもらっています」

最近はまさに格闘技漬けの日々を送る優我。優我にとってのA猪木さんと接した時間は、他に変えられない唯一無二の経験だったに違いないが、優我にとってA猪木とはどんな存在になるのか。この問いに対し、優我は以下のように答えた。

「格闘技の象徴っていう猪木さんと、優しく、(オヤジギャグを含めた)ユーモアのある猪木さんっていうのを二つ感じています」。

そう話した優我は、その流れでこう口にした。

「闘魂を見せる試合にします」

ちなみに今回の『猪木祭り』では巌流島ルールの試合に出場する。これに関して優我は、「通常は壁を背負って闘うのが格闘技だと思うんですけど、(巌流島ルールは)それができないっていう面白さがあって、本当の闘いに近いとは思います」と独自の見解を見せる。

当日はオープニングマッチで組まれる試合になる可能性が高いが、相手(現時点では未定)がどうあれ、意気のあるファイトを見せてほしいと思う。それが何よりの供養になることは間違いないからだ。

12.28チケット情報⇒ 『INOKI BOM-BA-YE×巌流島in両国