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カポエイラはただのダンスじゃない! 華麗な殺傷能力を秘めたレロが3・25巌流島に再び参戦!

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まずはこの動画を見よ!  ⇒ http://youtu.be/fYr94Usdd0g

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異種格闘技の夢の舞台「巌流島」で我々に衝撃を与えた格闘技の一つに『カポエイラ』がある。以前から格闘技ファンの間ではよく知られてきた格闘技だが、ほとんど漫画の世界のトンデモな存在として位置づけられていた。あるいはラテンの陽気なダンス・カルチャーとしての姿が一般的だ。

多種多様なキャラクターを登場させたK-1やPRIDEでさえカポエイラの技を駆使する選手の活躍は見られなかった。そんな固定観念を一変させたのが、巌流島第1回大会に登場したマーカス・レロ・アウレリオである。

“マスター”の称号を得るカポエイラの達人である父より、3歳から訓練を受けてきたアウレリオは、カポエイラ式のアクロバティックな回転蹴り一発で相手の戦意を喪失させた。その威力はダンス用のお飾りの動きではなく、当たれば一発で失神KOを連想させる強烈な一撃。カポエイラはやはり紛れもない実戦格闘技だったのだ。

カポエイラは、16世紀にアフリカからブラジルに捕われてきた黒人奴隷たちが、圧制者たちに対抗するために始めたのがルーツだと言われている。手錠をかけられ、体の自由を奪われた奴隷が、いかなる体勢からでも攻撃できるよう開発された格闘術。両腕を支点にし、逆立ちした状態で放たれるカポエイラ式のキックは、こういう事情から生み出された。奴隷たちが制限された過酷な環境の中で編み出した、まさに命がけの技だったのだ。

ちなみに“カポエイラ”というのは現地の言葉で“背の高い草”という意味で、拘束地から脱走した奴隷たちが、背の高い草に隠れたり、追っ手を待ち伏せしたことに由来するという。

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逆立ち式のキックばかりが注目されるカポエイラだが、テイクダウンの技術もあれば、グラウンド状態からの手やヒジ、蹴り、さらにはヘッドバットでの攻撃も存在するというから、その実態はまさに未知なのである。カポエイラの本来の姿は、生死がかかった状態で行う総合実戦格闘術なのだ。

現在では伝統舞踊やスポーツとして市民権を得たカポエイラ。その一方でアウレリオが証明したように、一撃必殺となりえる実戦的な秘技の数々も現代に伝承されている。

そのアウレリオは、3.25巌流島TDCホール大会に参戦が決定している選手のひとり。また、今大会への参戦は未定だが、アウレリオの実弟も兄に勝るとも劣らないポテンシャルを秘めたカポエイラ戦士で、巌流島・参戦を熱望している。南米カポエイラ幻想はどこまで大きくなるか?  さらなるカポエイラ戦士たちの襲来が待たれる。

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3・25イベント情報・・・「STARTING OVER 公開検証3」