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「ボディガードとしていかに闘うか?」に吐き気がするほどのプレッシャーだったプロ初体験!

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文◎冨岡雅人(プロボディガード)

文◎冨岡雅人(プロボディガード)

 

ボディガードとして巌流島に出場させて頂いた冨岡です。

オファーを頂き、まず考えたのは自己満足で出場してきたアマチュアの試合と、初めてのプロの試合との違いでした。

自分が求められている試合は、テコンドー、クラヴマガ、ブラジリアン柔術のどの技なのか?

前回大会で不評だった押し出しで勝つ事は忘れ、ボディガードとしてどう闘えば良いのか?

クラヴマガが1番実戦的で、ボディガードに近い動きですが、マガで1番練習するのが股関蹴りや急所に対する攻撃であり、対武器がメイン。巌流島ルールではマガらしい技はほとんど使えません。

この10年で1番練習しているのは柔術ですが、関節技&絞め無しのルールではやはり柔術らしく闘う事は難しく、自分が求められているのは『打撃でのKOだ!』と、2週間打撃の練習をして試合に挑みました。

Yahoo!ニュースにも『ボディガード』として大きく取り上げて頂き、緊張感が高まる中、テコンドーの蹴りで試合をして良いのか?と考えたりして、吐き気がする程の緊張にno1

アマチュアの試合には100試合以上出ていましたが、今回は観客メインのプロ興行。普段ボディガードとしてプロの仕事をしている自分ですが、ボディガードと試合では別物なので、また違う意味でプレッシャーが大きかったですね。

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そして試合当日、第一試合や対戦相手のドラゴンDATEのキャラ作りを見て、さらなるプレッシャーがno2

そうして挑んだ試合は、焦りから組み付いてしまい、自ら打撃の間合いを潰す展開に……。柔術の試合で安全なポジションである、飛び付きクローズドガードをして場外に出されたり、引き込んでパンチをもらってしまいましたno1

柔術では下からの攻撃が得意なのですが、このルールではダメな動きでしたねno3

よく考えてみると、この10年間で出場したのは柔術の試合のみ。ここ数年は23ヶ月に1回のペースで大会に出ていたので、蹴りが得意なはずの自分の間合いが、テコンドーではなく柔術になってました。

その他、普段の訓練や柔術、クラヴマガと基本素手で闘う技術をトレーニングしているので、グローブ慣れの部分で総合格闘技経験者との差があったと思います。バンテージで固めて試合したのも初めてで、緊張感をUP させましたねno1

試合には判定で負けましたが、精神状態も含め、今の自分を知る良い機会になり、凄く勉強になりましたno4

自分としては、冷静に闘えず人前でダメな試合をしてしまったと思っているのですが、アラフィフで初挑戦の巌流島3 × 3Rをフルに闘えた事は自信になりましたし、試合前のYahoo!ニュースや、前日の記者会見&計量、リングチェック、選手入場、バンテージやグローブチェック等、観客側にいた時には出来ない初めての経験をして、

『次回は落ち着いてもう少しマシな試合が出来る‼』

と思っているのですが、会社の上司からは試合前に

『出ても良いけど、今回で最後にしろよ』

と言われてました……

最後と言われても、巌流島での試合はこれが最初なのですがねno1

今年47才になりますが、まだまだ勉強中。これからも成長していく為に、色々な事に挑戦していきたいと思います。

巌流島関係者の皆様、こんな素晴らしい勉強の機会を頂き、本当にありがとうございましたno4

P.S. 急な依頼で巌流島の翌日も仕事にno2。左目が腫れていたので、サングラス&メイクで出勤しましたが、無事に勤務終了no5

更なる自信になりましたno6

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5.11巌流島の大会情報はコチラ⇒ 『世界武術王決定戦 2019 in MAIHAMA