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日本拳法の波動拳! 左禅丸が語る「46歳、中間管理職武術者の巌流島スクランブルと今後」

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文◎左禅丸(日本拳法)

文◎左禅丸(日本拳法)

 

こんにちは。

日本拳法自由会の左禅丸です。

いやー、巌流島ではびっくりするくらいきれいに真後ろに倒れましたね(笑)。

あ、今は超元気です。

月曜の朝、役員会の準備をするのに担当の部下が発熱でお休み⇒バタバタとiPadに資料を入れる作業をしていましたよ。

・・・私の方がアレなのに、とは思わない(笑)。

さて、巌流島が終わった後、主に武術・武道・格闘技をやっている社会人の皆様に、以下3点について知ってもらえればと思ってブロマガを書きました。

1)「11日前にオファーを受けてどう臨んだか」

2)「興行中(試合中)に何を考えていたか」

3)「試合後に何を思ったか(敗因の言い訳と感謝)」

長文ですが、40代以上で普段は仕事している武道家、武術家、格闘家の皆様は共感できるのではないでしょうか。

サムネ

1)「11日前にオファー受けてどう臨んだか」

スケジュール

 ・オファー前後の(主に練習)スケジュールです。

 4/26-4/28 よしもと超人スポーツEXPO参加(ほぼNO運動)

 4/29 仕事⇒夜アカデミアアーザで打撃

4/30 仕事⇒夜オレ部屋で武器練習 ★夜オファーをもらう

 5/01 夜に冨岡さん、大ももち、ブライトさんと巌流島練習

 5/02 仕事、夜オレ部屋で型&レブナタバタ練習

 5/03 仕事、夕、アカデミアアーザで打撃&レブナタバタ練習

 5/04 昼、アカデミアアーザで打撃&レブナタバタ練習

 5/05 休息日(GW)

 5/06 午前中、日本拳法&空道 玉木さんとマンツーマン練習

 5/07 朝:レブナタバタと型打ち込み⇒終日仕事⇒夜:オレ部屋で打ち込み

 5/08 朝:レブナタバタと型打ち込み⇒終日仕事⇒夜:オレ部屋で打ち込み

 5/09 朝:レブナタバタと型打ち込み⇒終日仕事⇒夜:オレ部屋で打ち込み

 5/10 終日仕事 朝と夜オレ部屋で打ち込み

注:「オレ部屋」とは「自宅にあるトレーニング部屋」です。(7.5畳)

   「アカデミアアーザ」は所属しているもう一つのジムで、水道橋にてキック、サンボ、BJJ等ができます。

   「レブナタバタ」とは、負荷呼吸マスク「レブナ」を装着して、高脈拍サーキット「タバタプロトコル」をすることです。

・武術者は「常在戦場」とか言っていますが、私は「武術・格闘競技者」なので、「どうやれば競技に耐えうる状態」に持ってこれるか、にフォーカスして調整しました。

・心肺能力を上げて呼吸が切れないようにしました。

・実装する「型(コンビネーション)」を限定し、今回初めて試す身体の動き方を覚えました。

・対人は実質5/1のみでした。少ない。

・ちなみに練習仲間の日本拳法・空道の玉木選手は12日の北斗旗、惜しい準優勝でした。すごい!

>>>試合前の対人練習、大事ッ

オファーが来て何を思ったか

・今回の巌流島、早いオファーでも1ヶ月ちょい前。早くはないですね(笑)

・で、会社の同僚のボディーガード、冨岡さんから「オファー来たよ」とあったのがそのくらい。

・んで、セコンドを頼まれ「冨岡さんが打撃有の試合に出られるのは滅多にないから、サポートしなきゃ」と思ってまんじりとすごしていた矢先に巌流島からオファーの連絡がきました。

・思ったことは4つ。

 「ツイッターで常在戦場とか言っていたなあ、私」

 「相手から先に決まっていたんだろうな」

 「私に話が来る前に何人か断っているんだろうな」

 「2連敗の私は今断ったらもうオファー来ないだろう」

・で、迷いを見せずに受けました。・・・あ、体重だけ迷ったwww

>>>我、事に於いて後悔せずッ

2)「興行中(試合中)に何を考えていたか」

 ・選手の入り時間にばったり靖仁選手と遭遇しました「横幅デカイ」「昨日の写真より若い」と思いました。

 ・試合までの間、チェ・ホンマンさんと記念撮影したり、セコンドや同じ会社の冨岡さんチームと話してすごしていました。

 ・今回当日準備も押しており、ある程度バタバタしましたが、時間前にリングチェック、バンテージ、アップを終わらせて開会式に。もうね、ジタバタしてもしょうがないので冷静で落ち着いていました。

 ・心持ちは、良い緊張が漂うくらいでそうとう平常心でした。今回の左を誉めるとすればそこだけですね。

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試合中

 ・構えて、相手が下がり気味なので、遠い間合いをつぶして突いても威力が出ないなあ、と思いながら前に詰めました。

 ・その刹那、相手の右インローがヒット。イメージより鋭かったのと、本来の私の得意技を先にやられたのでニヤッとしてしまいました。

 ・私は牽制に右ローを二発。二発目にカウンターでパンチをくらい「蹴りの間合いヤバイ」と思って詰め始める。

 ・間合いを詰めてワンツー打とうとする前に、左フックをこめかみにもらいダウン。

 ?起き上がるが、その際に右ミドルをもらう

 ?立ち上がり前進する私に相手の右ボディー

 ?そのまま右ストレートがアゴヘ。真後ろに倒れる私。試合終了。

試合直後は「コメカミにもらってそのままダウンで負け」・・・かと思っていました。つまり「?」の部分はまったく覚えていなく、無意識です。

立ち組み練習で淡々と起き上がる練習を繰り返したのが自然に出たのでは、と思っています。

・・・・敗因は後で書きますが、私自身、ごちゃごちゃ考えすぎていて、結局手が出せなかったのが残念でありません。

>>>無意識でも、練習した動きは出てくる。

3)「試合後に何を思ったか(敗因の言い訳と感謝)」

 ・自分のブログでは言い訳しないと書いていますが、ここではします(笑)。というより分析です。

敗因の言い訳

 ①参考に観た靖仁選手の動画が「2015/9/22」のK-1で、そこからの成長を読み違えた。

 ⇒当時は大きいフック中心でスキが大きかったので、パワーあるけど何とかなるなと考えていました。

 ⇒サウスポーを磨き上げるのかと思っていたら、オーソドックスでしたね。

 ⇒実際は精密で破壊力のある打撃を急所ピンポイントで打ち込んできました。素晴らしい空手家です。

 >>>男子、三日会わざれば刮目して見よ

 ②対人練習、日本拳法不足。自分の技を磨けなかった。

 ⇒日本拳法自体の練習が不足しており、かつスタンスや構えを新しくしたばかりでまだ未完成のまま上がってしまったのは痛かったですね。

 >>>大切なのは原点であり、基本。

 ③ごちゃごちゃな状況でゴチャゴチャ考えてしまった。

 ⇒手が出なかった最大の要因です。もっと純粋に前に出て、ガシガシ突いて行くのが左禅丸の拳法だろと。

  

 >>>アイデンティティを再度考える。

試合後の私と今後の話

 「ああ、弱いなあ、私。もっと練習しなきゃ」

 「靖仁選手、動画より強くなっていた。すごく強かった」

 「さて、次の競技はちゃんと練習しなきゃ」

・前の武術競技のトーナメントでは、自分がその競技を一番練習していたという自信があり、そのまま優勝できました。

・中間管理職サラリーマンで家族持ちの私は、普段はどうやっても普通の格闘技選手より練習時間が取れません。だから、下記のようにやるしかありません。

 1)技を特定し、その技だけを高める。

 2)フィジカルによらない身体の使い方で高燃費を実現する。

・武術の身体操作と日本拳法はこれにマッチしていますね。私は色々やろうとしてしまいました。

・今後は原点回帰で波動拳&直突、膝蹴りにフォーカスして、しっかり磨こうと思います。

・靖仁選手、ありがとうございました! 素晴らしい空手でした。拳骨を直したらもっと強豪とやるのを観たいです! もし良かったら今度練習しましょう! 

感謝

・最初の参戦から、左禅丸を知ってくださる武術武道格闘技仲間、愛好家、競技観戦者の方々が増え、暖かい応援をいただきました。

・泥沼の3連敗ですが「武」らしさを評価してくださった方もいます。

・今回のお客様は少なかったですが「巌流島」が好きな方々で、試合後の私に声かけてくださったり、記念撮影を頼まれたりとうれしい限りでした(うち2組が「子供を抱っこしての撮影」でした。お子様に見せられる興行ですよね)

・今回、転落の多くが「納得」する形でした。このくらいのバランスが良いと思います。

・私と冨岡さんが勤務する会社「共栄セキュリティーサービス株式会社」の専務、常務、子会社社長が観に来てくださいました。月曜日「大丈夫?」とお気遣いをいただきました。人間的に良い会社だと思いますね!

・相変わらず対応が素晴らしい興行スタッフ、きれいな会場、個性的な選手達、巌流島愛に溢れた観客の皆様、本当にありがとうございます。

これから、しっかり自分の拳法、波動拳を磨き上げて、次回次々回「万が一」声がかかれば誰とでもやります!

(もうね、身体は頑丈なので、かませでも使ってください)

まあ、まずは6月の敬天愛人アマチュア、7月は日本拳法都大会シニアですね。

あ、今回の興行でツイッターのフォロワー数がこっそり2割増えましたw こちらも感謝!!

5.11巌流島の大会情報はコチラ⇒ 『世界武術王決定戦 2019 in MAIHAMA