BLOMAGA巌流島ブロマガ

師匠のカマキリ拳法・瀬戸信介激白! 「酔拳野郎は今時、珍しいバカヤロウ」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
文◎瀬戸信介(蟷螂拳)

文◎瀬戸信介(蟷螂拳)

 

今回、酔拳野郎・今野選手を推薦した経緯について。

まず私のところに谷川さんから電話があり、いつもの調子で「瀬戸くん、今度、巌流島あるから出てよ」と言われ、私はもう試合には出ないとお断りしました。

まず、なぜ断ったかについては。

自分にとって巌流島もMMAもガチ甲冑合戦もルールがある以上は、戦いの一側面を切り取ったスポーツで、現在私が目指す武術の方向性とは違うと思っているからで、こういう事を言うと「じゃあ格闘技の試合も武術家としての一状況だから戦えよ」と言われるんですが、戦うか戦わないかを決めるのも武術家なわけで。

とにかく今は自分にとって中国武術は「禅」「武」「医」の方面での修行に入っていて、とても格闘技の試合をするマインドにはならないという事です。

ただ巌流島については、私を育ててくれた場所でもあるので、試合には出ないが大いに盛り上げていきたいと思っております。

話は脱線しましたが、谷川さんに巌流島に出ない旨をお伝えしたところ、「じゃあ瀬戸くんの後継者みたいなのいないの~?」と言われたので、いない事もないんですが……という事で名前を出したのが、酔拳野郎・今野淳(以下酔拳野郎)だったわけです。

IMG_0342

酔拳野郎は、元々私と同じ表演武術をやっていた弟弟子みたいなもので、私と同じでジャッキーチェンに憧れて中国武術を始めたという今時珍しいバカヤロウで、私は身内のように可愛がっていました。

私が巌流島に出るようになってボチボチ名前も知られるようになってくると、酔拳野郎も巌流島に出て酔拳で闘いたいと言い出しました。

その時は正直、身体も固いし、中国武術、酔拳の実力もまだまだで、何より格闘技の試合経験がないのでは話にならないという事で、私の古巣センチャイムエタイジムを紹介。そこで練習して、アマチュアキックで実績を積めと指令を出したら、なんとあれよあれよと4戦もして全勝しているではありませんか。

試合を観ても変にテクニックに走ることなく、ガムシャラに前に出て行くファイトスタイルと、いざとなったら肚を決めて前に出ていけるのは巌流島向きだと思いました。

それでもまだ巌流島の本戦で闘えるレベルには程遠いと思っていましたが、谷川さんに今回の酔拳野郎の試合のマッチメイクも任されたので、対戦相手は誰にしようかと悩んだ末、大ももち選手を推薦させていただきました。

決して大ももち選手をナメてるわけではなく、ハッキリ言って格闘技スキルでは、酔拳野郎より大ももち選手の方が上だと思っております。

ただ、大ももち選手はかねがねニャンニャン拳法と称して巌流島稽古会やトライアウトにも積極的に参加して、巌流島愛の溢れる男(女?)で、またプロの芸人として酔拳野郎と試合をすれば巌流島を大いに盛り上げてくれるだろうと思い、推薦させていただきました。

ともあれ泣いても笑っても5/11の巌流島まであと少し!   短期間で巌流島用に戦える酔拳に改良していきますので、酔拳野郎のドランクカンフーに酔いしれてください。

私も弟子の酔拳野郎の晴れ舞台をしっかり見届けます。

5.11巌流島の大会情報はコチラ⇒ 『世界武術王決定戦 2019 in MAIHAMA