1回目のトライアウトから大きく精進! 巌流島トライアウトにも成長のドラマあり!
お題………巌流島トライアウト2の帰還者たち
まず始めに試合して下さった岩切選手、素晴らしい運営だった谷川プロデューサー・菊野選手をはじめ巌流島トライアウトのスタッフの皆様、誠にありがとうございました。
簡単に自己紹介をします。京都から来ました本田孝之です。
バックボーンは三十路記念に始めたボクシング(4年)と、大ファンである菊野選手のパーソナルを受けたことがきっかけで始めた沖縄拳法空手(1年)です。
トライアウトに参加するのは、8月開催の第1回トライアウトに引き続き2回目になります。
前回は思うように動けず、試合には敗北するし、ボクシングと沖縄拳法空手というバックボーンも全く出せず終わりました・・・。とても悔しくて、終わった瞬間から次回あれば参加しようと思っていました。
今回の試合前は、
1.ボクシングらしいパンチングテクニック、沖縄拳法空手らしい威力のある一撃を出そう。
2.山城先生に頂いたアドバイス「もっとボディを打ち、投げを使うと良い」ということ。
3.岩切選手の相撲初段という情報を聞いて、投げられたら嫌だな。
3つの考えで頭がいっぱいでした。
前回のトライアウトでは試合前に全然冷静になれず、今回は落ち着いて試合に望もうと考えていたのですが、全く落ち着けませんでした。
また、前回のトライアウトとは違い、KO決着が多く自分もKOされてしまうのでは、という恐怖心がありました。
試合の順番は最後だったのですが、色々と考えていたら、あっという間に試合開始。
とりあえずボクシングらしくしようと、ジャブで牽制しながら右ストレートを当てるチャンスを待ちました。しかし、先に強烈なパンチ?を当てたのは岩切選手でした。
牽制で出していた左手を払われてガラ空きになった顔面を打たれました。
「やられた!!」「空手らしい素晴らしい突きだ!!」と二つの思いが一瞬頭をよぎりました。その後、自分がどう動いたかはよく覚えていませんが、左フックから押し出したと思います。
岩切選手の突きの上手さ、強さを知り、
バックボーンを見せるため、引き続きボクシングらしくジャブで牽制して、そこから沖縄拳法空手らしい威力のあるパンチを狙おう。
でも、相手は突きがとても上手い、先に当てられるかもしれない、その時は思い切って押しだそう。
押しが強いことも沖縄拳法空手らしさだ。
そう考えると、パンチを被弾する覚悟、スクランブル状態になったらすぐに動く意識ができ、ようやくこの時に落ち着くことができました。
落ち着いた後は、牽制のジャブを打ちながらも自然と前へ踏み込めました。
しかし、岩切選手は強く、また先に突きを当てられました。「やっぱり、上手い!強い!」と思いましたが、被弾する覚悟はできていたので、頭の中を切り替え、突きを当てられた後、どう動くかに集中し思い切って押し出しました。
先に2回押し出したことで「いける!」という強い思いが胸の奥から湧上がってくるのを感じました。その思いに任せ、作戦は変更せず突き進みました。上段蹴りをガードしたことは覚えていますが、その後は体が勝手に動き、気が付いたら押し出していました。
あっという間のことで、押し出しへの攻防は2回目と3回目で前後しているかもしれませんが、1回目の押し出しの後に落ち着けたこと、自然と前へ出られたことが強く記憶に残っています。
試合が終わった後に考えると、岩切選手が巌流島ルールに不慣れだったこと、途中に落ち着けたこと、パンチが交錯した後の練習をしていたことが主な勝因だったと思います。
強い岩切選手に勝てたこと、そして何より前回トライアウトに参加した時から成長した自分を実感できたことを大変嬉しく思います。
1回目のトライアウトは負けましたが、自分よりも重く大きく実績もあるプロキックボクサーと正面から打ち合えました。その経験があったからこそできた覚悟、2回目のトライアウトでできた落ち着いて戦うこと、2回のトライアウトに参加したからできた成長だと思います。本当に嬉しいです。
トライアウト後はいつも、これからもっと練習を頑張ろうと強く思います。
沖縄拳法空手の山城先生、
一緒に練習してくださっている沖縄拳法空手の皆様、
毛色の違う僕にも、いつも丁寧に技術を教えくれるグラウンドコア北山道場の皆様、
あらためて、試合して下さった岩切選手、素晴らしい運営だった谷川プロデューサー・菊野選手はじめ巌流島トライアウトのスタッフの皆様、ありがとうございました。
巌流島トライアウト2のメインが本田選手と岩切選手の試合でしたが、なるほど菊野選手がメインにするだけあって、レベルの高い試合でした。このメインとセミの試合は本戦でも十分通用する実力があると思います。試合はボクサーで沖縄拳法空手というんで、全く違う展開を予想していましたが、これも巌流島の面白いところですね。ぜひ、今後も精進してください。