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全治2ヶ月! なんと拳は折れていた! 菊野克紀がテコンドー体験・激白!

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お題………菊野克紀の一人巌流島!

文◎菊野克紀(沖縄拳法空手)

文◎菊野克紀(沖縄拳法空手)

 

テコンドー全日本大会の応援、有難うございました!

チーム菊野をはじめたくさんの方達のサポートのおかげで、良いコンディションで当日を迎えられました。

現時点で分かる範囲のやるべき事はやって臨みました。

一回戦は突きの距離を作ることが出来たので効かすことが出来、場外や転倒など相手の反則を10回取ることで勝つことが出来ました。

準決勝は距離をガッチリ潰されました。その対策を練習していたのですが経験不足で余裕がなく、上手く実行することが出来ませんでした。
距離がない状態ではプロテクター越しに効かすまでの威力は出せず、一進一退の攻防に。
最後は1ポイント差の薄氷を履む勝利でした。
勝ったことも運が良かったし、決勝戦の前にこの経験が出来たことも運が良かったと思いました。

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決勝戦は197cmの絶対王者、江畑秀範選手。
ローキックは禁止、上段は届かない、中段を蹴ろうにも僕にとっての上段の位置。
しかもセンサーの性質上、横から垂直に蹴らないとポイントになりにくい。
僕の上段ではどうしても下からの軌道になってしまうので、ポイントを取るのは難しい。
なのでポイントを取るのも取られるのも無視しようと肚が決まりました。
「効かして倒すか、相手の反則を10回取って勝つしかない」
どんだけ蹴りを喰らってポイントを取られても倒されなければいい。
踏み込んで突きを打ち込んでいこう!
2分3ラウンドそれをやり続けました。
しかし、残念ながら江畑選手の距離の潰し方は徹底していました。
途中何度も「これアリなの?」と戸惑うところがありましたが、競技とはルールであり、ルールを研究し尽くしギリギリのところで闘うことこそがトップ競技者の証です。
見事に距離を潰されて効果的な突きを打てず完敗でした。
逆に僕は胸より高い位置の突きを打つという反則を犯しました。
申し訳ありませんでした。

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結果も内容も悔しいです!!

今の実力です。

そして拳が折れてました。
全治2カ月。舞台、講演、手合わせ、合同練習会など関係各所にはご迷惑をおかけしますが、出来る限りのことはさせて頂きますのでよろしくお願い致します。

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9月巌流島、11月テコンドー東日本大会、1月巌流島と今回のテコンドー全日本大会と全力疾走してきて少し疲れたのでちょうど良かったです。
心と体を整えてまた走り出します! さらに強く!

6年前に沖縄拳法空手の稽古を始めて、握りの重要性を知り、MMAでも巌流島でもしっかり握れるようにバンテージを巻かずにオープンフィンガーグローブで殴っても拳は骨折しなかったのですが、テコンドーのグローブは握り棒のようなものが付いていて、いつものようにしっかり握れなかったのが骨折の原因かなと。

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そこらへんも含めて研究が必要ですね。

ルールとの闘い。

オリンピック競技というのはある意味、武術と真逆の世界だなと感じました。

真逆だからこそ学ぶことが多い。

人間関係と一緒ですね(笑)。

戸惑うことも多いですが、だからこその修行ですね。
来年の秋までにオリンピックテコンドー日本代表に選ばれるだけの実力と実績を得るために、このテコンドーという素晴らしい競技を勉強していきます。

2年ぶりに父親が負けて号泣した息子に、負けたあとどうするのかを見せないとです。

巌流島の志である武道精神の発信「親が子どもに見せたい格闘技」。

勇気を出して挑戦して、結果を受け入れてまた前に進む。

痛みのない成長はない。

この痛みに感謝してワクワクドキドキする方に進んでいきます。

 

1・21テコンドー全日本大会のレポートはコチラ⇒
『菊野克紀がテコンドー全日本大会で準優勝!』