カマキリ拳法 vs カポエイラ！ 夢のような武術の達人対決が実現！

中国武術カマキリ拳法の使い手として、巌流島で勝利を重ねてきた瀬戸信介が対峙するのは、過去最大の強敵となるマーカス・レロ・アウレリオ。カポエイラの華麗な回転蹴りで相手を仕留めるレロに対して、瀬戸はカマキリ殺法で立ち向かう。さらなる中国武術の隠し球もあるというが、その秘策とはいったい？

————対戦相手が強豪マーカス・レロ・アウレリオと聞いた時の率直な感想を聞かせてください。

瀬戸　いつか来るとは思っていたんですけど、ついに来たかという感じですね。体重もだいたい同じくらいなので、いつかは対戦するんだろうなと思っていました。

————最も注意すべき点はどこですか？

瀬戸　やっぱりあのキックですよね。カポエイラをあそこまで実戦レベルで使う選手なんて初めて見たので。

————これから試合に向けて、ビデオで研究したりする予定はありますか？

瀬戸　相手の映像を見ても自分にマイナスのイメージが湧いてくるので、なるべくマイナスのイメージが湧かないようにします。

————カポエイラのレロに対して、瀬戸選手は蟷螂拳を実戦レベルで使って闘う？

瀬戸　そうですね。従来の格闘技の練習が果たして巌流島で有効なのかが、すごく疑問になってきまして。それで試行錯誤したあげく、最終的にずっとやってきた武術の型があるじゃないかと気づいて。

————原点に戻った？

瀬戸　原点に戻りました。型から入って、型を捨てて、また型に戻ったっていう。MMAなど格闘技の試合に適応するためのトレーニングをしていたんですけど、それよりも昔からある型の練習でいいじゃんって気づいたんです。

————それはどのタイミングで気づきがあったんですか？

瀬戸　身体能力をあげる映像を見ていて、武術の動きと同じだなと気づいたりして、だったら本来自分が習ってきたことをやったほうがいいんじゃないかと。

————レロ選手に勝つイメージはできていますか？

瀬戸　イメージはしています。本番に向けて徐々に固めていきますよ。

————今回は団体戦になりますが、チームを組むことに関してはどう思われますか？

瀬戸　団体戦だとチームの人が勝ったら、それも自分の喜びになるので、勝った時はより嬉しいんじゃないかなと思いますね。

————世界選抜チームに勝てると思いますか？

瀬戸　そこはね、開催国として負けるわけにはいかないので。

————菊野克紀選手は試合に向かう時は怖いと言っていますが、その点、瀬戸選手は楽しんでいるように見えます。

瀬戸　そうですね。楽しむようにしています。楽しんだほうが科学的にもパフォーマンスが上がるらしいので。

————カード発表会見では「俺はカマキリだけじゃない」と話されていましたが、まだまだ奥の手はありますか？

瀬戸　もちろん。例えば「翻子拳」っていうのがあって、これは中国ボクシングと呼ばれるものなんですけど、直線的な連打に加えて、曲線的な動きもやったりするんです。相手の懐に入っていって戦う武術なので、回転するカポエイラに対して直線的に攻められると思います。回っている扇風機の真ん中を止めるようなイメージで。

————なるほど。蟷螂拳の究極の形って何でしょうか？

瀬戸　蟷螂拳に限らず、中国武術の技って見た目が綺麗なものほど、実際はえげつなかったりするんですよね。蟷螂拳も究極の形は、相手の隙をついて、そこから相手が倒れるまで連打で叩き込む。

————巌流島に参戦していて、目標などあれば教えてください。

瀬戸　やっぱり巌流島で蟷螂拳で勝利して、世界で一番有名な蟷螂拳使いになりたいですね。蟷螂拳といえば瀬戸っていう風になりたいです。

————今度の大会はお正月なので、子供がたくさん来てくれると思うんですけど、蟷螂拳を見てどう思ってほしいですか？

瀬戸　僕が幼い頃、ジャッキー・チェンを見て憧れたように、今の子供達もそういう目で憧れてくれたら嬉しいですね。

————今回の試合のテーマは「鳥対カマキリ」とおっしゃっていましたけど、普通に鳥とカマキリが戦ったら、カマキリは勝てないと思うのですが……。

瀬戸　2017年は酉年なので、相手は年男みたいなものですしね（笑）。でも、大丈夫。僕がカマキリ年にしてみせます！

1.3巌流島の大会チケット情報はコチラ⇒ 

『世界武術団体対抗戦 2017 in MAIHAMA 日本代表 vs 世界選抜』