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『大学対抗武術駅伝』のルールの基本方針決定! 空手(キック)+柔道(サンボ)+相撲ルールを合体!

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1・3 巌流島・舞浜アンフィシアター大会の第1部で企画している『大学対抗武術駅伝』の基本ルールが決定しました。このルールをもとに、審判団でミーティングを重ねていき、最終ルールを決定していきますが、我こそはと思う大学生はこれを見て、稽古に励んでください。

ルールの基本は「空手・キック+柔道・サンボ+相撲」みたいなもので、マウントパンチは一切なし。さらに安全性を考慮して、ヘッドギアやスネ当ての着用も検討しています。空手、キック、拳法、柔道、柔術、サンボ、相撲、あるいはプロレス研究会での出場もOKです。

参加申し込み、問い合わせは、info@ganryujima.jp です。

果たして、武術大学日本一はどこの大学になるのか!? ご期待ください!

巌流島『大学対抗武術駅伝』公式競技規則

2017,1,3 施行

巌流島実行委員会

総則

巌流島競技は、日本発信の究極の異種格闘技戦をコンセプトに、世界中すべてのコ ンタクトスポーツ競技者に公平なルールの下、競技者が主に立ち技において、あらゆ る打撃技、関節技、投げ技、突進技等の自分の持つ技術、体力、知力を駆使し競い 合う武術競技をめざしている。また本競技規則は、大学生を対象としたアマチュアル ールで、プロ試合と比較して安全性と競技性を重視している。よって出場選手は本競 技規則を遵守し、試合は武道精神に則って行わなければならない。

1章 体重 階級
1.契約体重

 本大会は 63 キロ以下で行う。

2. 計量、契約体重
①出場選手は審判団立ち合いのもと実行委員会が指定した大会前日の公式計量に
 合格しなければならない。なお契約体重制の場合、公式計量に合格できなかった場合の
 再計量は公式計量の指定時間から 1 時間とする。再計量にも合格しなかった場合の
 最終計量は公式計量から 4 時間後とし、最終計量にも合格しなかった場合、
 原則的には不戦敗となる。しかし、1 キロ以内のオーバーについては、各ラウンド-5点の
 減点を与えられた上で試合を行える。
②男子選手は上半身裸、下半身は必要最低限の衣類、女子選手は上下ともに
 必要最低限の衣類で計量を受けなければならない。
第2章 試合
1.試合場は主催者が用意し、実行委員会が認定したものを使用する。8 角形で
 高さ60センチの台状の試合場とし、「闘技場」と表記する。闘技場の床上に
 8メートルの 円形を記し、円形内のみ攻防を認めるものとする。ロープや
 金網等周囲を囲むものはない。闘技場下にはマットその他を設置するものとする。
2.円形内を「試合場」、円形の外のエプロン部分を「場外」と定義する。
第3章 競技装具

選手は本章1に定める競技装具を必ず着用しなければならない。また、本章2に定め る競技装具を任意に着用できる。これらすべての競技装具は、試合前の指定の時間 に行われる審判団によるチェックを必ず受けなければならない。

1. 着用義務のある競技装具
実行委員会が用意した道着の上下。道着の上衣については袖がなく、肩にウイングがあり、
 帯通しの穴が開いている形態のものであり、帯は帯通しの穴を通して着用しなければ
 ならない。なお、選手は帯を結んだあと、解けないように帯の指定する場所にテーピングを
 しなければならない。下履きについてはショートスパッツ型のものを着用する。
 道着に装着する広告ワッペン等は、事前に主催者の承認を得たものしか装着してはならない。
②実行委員会が用意したオープンフィンガーグローブ。 
③選手個人が用意したマウスピース
④選手個人が用意したファウルカップ
⑤実行委員会が用意したすね当て(シンガード)
⑥実行委員会が用意したヘッドギア
2.任意で着用できる競技装具
①負傷箇所等の保護のためのテーピング、サポーター等を使用してもよい。
 ただし、用具チェックの際に審判団のチェックをクリアしたものに限る。
 負傷箇所保護目的以外のエルボーパッド等の使用は認められない。
②拳へのバンテージを巻くことは認められるが、内部に芯、こより等異物を
 巻き込んではならない。また、拳骨の形が確認されない厚さに巻いてはならない。
 また、バンテージを固定する範囲でのテーピングの使用は認められる。
 ただしテーピングで拳を固めることは禁止とし、バンテージを使用する場合は、
 バンテージチェックルームにて審判団立ち合いの元でバンテージを巻き、
 チェックを必ず受けるものとする。
③上記1,2で指定された競技装具以外の着用は認められない。但し安全上の理由に
 より実行委員会が必要と判断し、審判団が承認したものに関してはこの限りではない。
④選手は審判員によって顔面部に塗布されるワセリン以外に、いかなる物も(ワセリン,
 オイル,痛み止め、クリーム、整髪料、足の裏への滑り止め等)試合前及び試合中に
 一切塗布してはならない。当行為はコスチュームやグローブ等試合中の装備品に
 おいても同様のものとする。
⑤試合中に選手の競技装具が常態でなくなった場合、主審が試合を中断し、処置をする。
 選手は競技装具が常態でなくなったことを認識した場合、主審に口頭で告知することが
 できるが、主審の判断以前に自分で試合を中断することは出来ない。
 また、故意に試合を中断させる目的で帯をほどく、道着を乱れさせるなどの行為は
 認められない。
⑥靴の使用は一切認められない。
第4章 試合
1.試合時間

試合時間は3分×2Rで、インターバルは 60 秒とする。判定で引き分けの場合、3 分間 の延長戦を行うが、延長戦は先に 4 点先取した方が勝者となる。

2.攻防状態の定義
①スタート状態
試合開始時は、両者8m円の両端に片足をかけ、ファイティングポーズをとった状態で
主審の「はじめ!」の合図により試合開始する。再開する場合は、両者間、約2メー トルの
間隔を開け、主審の「始め!」の合図により再開する。
②スタンド状態
選手の足裏のみが床に着いている状態。また、片手のみが床に付いている状態も
スタンド状態とする。
③グラウンド状態
上記スタンド状態以外の身体部分が1か所以上床に着いている状態。両者がグラウンド
状態に入った時点で主審は「寝技」の合図をし、アナウンサーは20秒のカウントを行う。
20秒以内に一方の選手が抑え込み、あるいは「キャッチ」を取れない場合はブレイクとなり、
スタンド状態に戻る。10秒の抑え込みが成立したら、主審は「アクション」と言って、
選手や観客に合図する。その合図以降、選手は関節技、絞め技の攻防に移行しなければ
ならない。アクション後の攻防も最長20秒までとする。また、制限時間内においても、
両者の動きが膠着した場合は、主審の判断によりスタンド状態に戻る場合がある。
④場外について
スタンド状態、グラウンド状態にかかわらず、攻防は全て8m円内の試合場内で行わ
なければならない。スタンド状態で一方、または両方の選手が場外に出た場合は、
主審は「場外」をコールし、試合場内で闘うよう口頭で喚起する。両者グラウンド状態の
場合、また一方の選手がグラウンド状態は、どちらか一方の選手の体の一部分が8m円内に
ある限り攻防を継続する。
3.勝 敗

試合の勝敗は「一本勝ち」、「判定」、「失格」により決する。

1、「一本勝ち」
①選手が相手の打撃攻撃および投げ技によりダウンし、10 カウントを数えても起き
 上れない場合、または意識喪失した場合。ダウンは 1 ラウンド中、2 回で一本負け
 となる。
②関節技、絞め技により戦意喪失の意思表示(タップ)をした状態、または意識喪失
 した場合。
③場外転落した際に戦闘不能状態、または意識喪失、戦意喪失により試合場内に
 戻れない場合。
④1ラウンド中相手選手のみを 2 回闘技場下に転落させた場合。
⑤審判団およびリングドクターが試合続行不可能と判断した場合。
⑥セコンドがタオルを投入した場合。
⑦試合中に戦闘意思を失い自ら逃避等、試合を放棄する行為を行ったと審判団が
 判断した場合。
 いわゆる KOTKO などの状態は全て一本勝ちと定義する。
2、「判定」
①試合の決着が時間内につかなかった場合、審判員3名の採点により勝敗を決する。
 各審判員はラウンド毎に優劣を採点し、合計点により3名のうち2名以上が優勢と
 支持した選手を判定勝ちとする。なお、偶発性の事故により一方もしくは双方の選手が
 試合を続行出来なくなった場合、その試合は事故が起こるまでの判定により試合を
 決するものとする。1ラウンド終了以前に試合続行が不可能な場合は試合不成立とする。
②判定基準
  1. 打撃技、投げ技によるダウン       5点
  2. 押し出し、突進、タックルによる転落   5点
  3. 打撃、投げ技による転落         7点
  4. 柔道の一本に値する投げ技        4点
  5. 有効的な打撃技             4点
  6. テイクダウン              2点
  7. 抑え込み                5点
  8. キャッチ                2点
  9. 攻めの姿勢、立ち振る舞い        印象点
3 「反則による失格」
選手が重大な反則行為を犯し、失格と判断された場合。警告によるイエローカード提示が
3回あった場合。
4 「無効試合(ノーコンテスト)」
 1. 第1章24に該当する場合。 
 2.実行委員会もしくは審判団の判断により、試合不成立と判断された場合。
第5章 反則

本章に定める行為は反則であり、これを犯した場合、相応のペナルティが課される。

1. 故意に相手の頭部・顔面を狙った頭突き(相手にコンタクトする際、お互いの頭部が
 接触する等の偶発的な状態は反則としない。)
2. 目、鼻、口内など粘膜部への直接的な攻撃。
3. 故意の金的攻撃。
4. つねり、かみつき。
5. 手指を用いて気管を押しつぶす・喉をつかむなど喉へ対する直接的な攻撃。
6. 後頭部・延髄・脊髄への打撃攻撃。
7. 頭髪を引っ張る行為。
8. 頭部・顔面への肘打ち。
9. 相手を頭から落とすバスター、スパイキング。
10. 故意に試合場の外へ出る行為
11. グラウンド状態での打撃技
12. すべてのポジションにおいて指への関節技。
13. 頸部への関節技(絞め技は有効)14. ヒールホールド、アンクルホールド(アキレス腱固めは有効) 15. 相手に対しダメージを与えると認められない無気力な攻撃、及びスタンド状態で
 膠着を誘発する動きを繰り返した場合。グラウンド状態で膠着した場合は主審が
 即ブレイクを命じる為反則とはならない。但し攻防を回避する為に明らかに積極性のない
 引き込みなどを繰り返す行為は反則とする。
16. 道着を故意に脱がす行為。
17. 帯を使用し、相手の首を絞める行為。
18. ブレイク中、ラウンド終了後の攻撃。
19. 武道精神に反する行為、非人道的な行為。
20. セコンドの選手への接触を含む妨害行為。
21. 試合中、セコンドが試合場に触れる行為。
22. イベント中(試合中及び試合の前後)において競技役員の指示、命令を尊守出来
 ない選手及びセコンドの行動及び言動。
23. 八百長行為。
24. 審判より塗布されるワセリン以外を身体、競技装具に塗布する行為。
25. 審判団のチェックを受けていない競技装具の着用。
反則の処置
1.試合開始前に反則行為が行われた場合、減点された状態で試合開始される場合や、
 反則負けになる場合がある。
2.試合中の攻撃により反則を受けた選手が甚大なダメージを被った場合、審判団と大会
 医師の判断により、十分に回復を待って試合再開となる。その場合適切な減点を与える。
 但し、大会医師が試合続行不可能と判断した場合は、反則攻撃を行った選手を失格とする。
3. 反則が試合後に判明した場合は試合結果が変更になる場合がある。

第6章 セコンド
①セコンドは3名以内とし、試合中はセコンドエリアを離れてはならない。

②セコンドは試合中に直接選手に触る、マットを叩く、対戦相手、審判に暴言を吐く
 などの行為をしてはならない。

③セコンドはインターバル中に選手に水のみを与えることが出来る。但し、水を頭から
 被るなどの行為によって、道着や試合場を濡らす妨害行為をしてはならない。

④チーフセコンド1名のみ、主審の許可があれば試合中に試合場内に立ち入ることが出来る。

⑤セコンドによる反則は1回目で警告(イエローカード)、2回目で退場となる。
⑥セコンドは試合中試合場内にいかなる物品も置いてはならない。
第7章 競技役員

競技役員は実行委員会、審判団、大会医師、タイムキーパー、アナウンサーで構成さ れ、極めて中立公正かつ円滑に試合を運営、進行しなければならない。

審判団

審判団は下記の審判員により構成され、審判員は実行委員会から実務経験を認めら れ、巌流島競技規則に精通し、あらゆる方面から中立公正な立場でなければならな い。

1.審判構成
①主審(レフェリー):試合場内で試合を管理する。
②副審(サブ・レフェリー):試合場外で試合を管理、主審のブラインドサポートを行い、
 補佐する。

③採点者(ジャッジ):試合場の下で試合を採点する。尚、採点者は副審が兼ねる
 場合がある。

④試合中に主審が事故に遭遇した場合は、直ちに他の審判員が交代し主審を務める。
2.主審

主審はメインレフェリーとして、試合を管理、指揮、命令する全権を持つ。 試合開始時には選手を試合場中央に呼び、試合が巌流島競技規則に則って行われ ること、特に注意すべき反則事項を簡潔に説明したのち、両者を円形を記す俵まで放 し、タイムキーパーに試合開始の合図を告げる。

3.副審

副審はサブ・レフェリーとして、主審と共同し、試合を指揮、管理する。また、主審の死 角での攻防に指示を与える。必要に応じて試合場に上がることが出来る。 選手が場外転落した際は、速やかに2人をブレイクさせ、戦意喪失、意識喪失の状態 にないか確認を行い、その状態にある場合、主審に通達し試合を終了させる。

4.採点者

採点者はジャッジとして採点席において試合の採点を行う。また、主審、副審と共同し、 試合を指揮、管理する。必要に応じて試合場に上がることが出来る。

5.合図

試合中において主審は下記の合図(コール)を日本語で発し、指示、命令を行う。 合図に対し選手及びセコンドは速やかにその指示に従うものとする。

①「はじめ」 (Fight) 試合開始、または再開する場合。
②「待て」(Stop) 試合を中断する場合。攻防を終了させ、ブレイクさせる場合、反則や
 アクシデントにより、攻防を中断させる必要がある場合。
③「そのまま」(Don’t Move)攻防の状態を維持したまま試合を中断させる場合。
 攻防の途中で競技装具を整えたり、選手の状態を確認する必要がある場合。
④「続行」(Action または Keep goin’on) スタンド状態で試合が膠着した場合、
 試合の積極性を促す場合。
⑤「やめ」(Finish)攻撃を中断、終了させる場合。主にラウンド終了時。
⑥「寝技」(Ground Position)両者がグラウンド状態に入った場合。
⑦「一本」(Knock Out,Tap Out,Fall Out) レフェリーストップと判断した場合、
 関節技、絞め技によるギブアップの意思表示を確認した場合。戦意喪失、意識喪失を
 確認した場合。
⑧「転落」(Down fall)一方の選手が闘技場下に転落した場合。
⑨「同体」(Together)両方の選手が闘技場下に転落した場合。
⑩「注意」(Caution)偶発的な反則を犯した場合、試合に消極的な姿勢が見られる
 状態が続いた場合。
⑪「警告」(Reprimand)注意を受けた反則、姿勢を繰り返した場合。警告の
 合図と共にイエローカードを提示する。
⑫「失格」(Disqualification)警告のイエローカード提示を3回受けた場合、
 失格のコールと共にレッドカードを提示し、同時に失格負けとなる。
6.大会医師

大会医師(オフィシャルドクター)は、スポーツ医学に精通した医師であり、選手および 競技役員の健康、安全を管理する。

①ドクターは試合中指定の席に着席し、審判団の要請により負傷した選手の診断結果を
 報告する。必要に応じて応急処置を行う。
②ドクターは診断結果に基づき、必要があれば試合を中断、終了させる権限を持つ。
③ドクターは試合前の診断により、選手が試合出場出来ない状態にある場合、出場を
 停止させる権限を持つ。
7.タイムキーパー

タイムキーパーは試合場最前列に着席し、正確なストップウォッチを用い、厳正な計 時を行わなければならない。

①タイムキーパーは試合の開始と終了、ラウンドの開始と終了をゴング、ブザー、太鼓、
 ホイッスル等実行委員会が用意した器具を用いて知らせる。
②タイムキーパーは、選手が場外に出た場合は計時を止める。
③主審よりタイムストップの要請があった場合、ラウンドの計時を止め、中断時間の
 計時を行う。
8.アナウンサー

大会アナウンサーは、試合の司会を行う。大会アナウンサーが発したものは、すべて 実行委員会による公式のものとする。アナウンサーは実行委員会、競技役員、また 主催者から要請された内容以外をアナウンスすることは出来ない。

第8章 メディカルチェック
①選手はあらかじめ、ドクターの指示による過去、現在の疾病などの情報を申告し、
 試合のできる身体状況であることを保証しなければならない。この場合の選手の
 個人情報は守られるものとする。また、選手はドクターの指示によって試合前に
 血液検査、CT 検査を受け、提出を求められる場合がある。

②実行委員会は試合前後に任意でドーピング検査を行う場合がある。
第9章 巌流島実行委員会

実行委員会は巌流島競技すべてに関わる一切の事柄に対し、最終決定権を有する。

10章 提 訴
①選手およびセコンドは、試合判定の異議について、実行委員会に提訴することが
 出来る。ただし3名の採点者が同一の結果を出した場合は受理されない。
 また、重大な事実誤認があった場合も提訴することが出来る。

②提訴は全て文書をもって試合の2週間以内に行うものとし、実行委員会は文書を
 もって裁定結果を通達する。3提訴は実行委員会宛てとし、競技役員に対する提
 訴は認められない。
附則

本競技規則 巌流島ルールにおける主な有効技

①スタンド状態での拳頭部によるパンチ、鉄槌、手刀、掌底など手による打撃。 
②スタンド状態でのキック、膝蹴りなど足による打撃。
③道着、身体を掴んでの投げ、防御、打撃。
④スタンド状態における顔面、頭部、脊髄以外への頭突き攻撃。
⑤スタンド状態による顔面、頭部、脊髄以外への肘による攻撃
⑥グラウンド状態での抑え込み、関節技、絞め技(スタンド状態も有効) 
⑦バスター、スパイキング以外のあらゆる投げ技。
⑧あらゆる突進技。
⑨タックル、カニ挟み、引き込みなどグラウンド状態へ持ち込む技。