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【KNOCK OUT】木村ミノルが32秒KO勝利でパッキャオ戦をアピール! 龍聖、宇佐美メイソンが連勝を伸ばす

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サムネ

35()、代々木競技場・第二体育館で「KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”」が開催された。

この大会には昨年末の「INOKI BOM-BA-YE×巌流島」に出場した木村フィリップミノル、龍聖、宇佐美秀メイソンが参戦。

木村フィリップミノルは、巌流島の常連ファイターであるクンタップ・チャロンチャイと対戦。木村は計量を1.75kgオーバーでクリアできず、グローブハンデと減点2を課されての試合となった。

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1R、クンタップはまずはロー、ミドルで牽制するが、木村は意に介さずパンチをふるって前進。パワーで圧倒すると、ガードの下がったクンタップに左フック一閃、わずか32秒でKO勝利した。

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木村は試合後、「パッキャオに勝つ姿を見せられるので宣戦布告させていただきます。みんなの声で実現させてください」と、ボクシング6階級制覇のマニー・パッキャオとの対戦をアピール。この戦慄のKOマシーンの次なる標的は誰になるか? 果たして、パッキャオ戦実現はあるか?

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昨年末には巌流島ルールに挑戦した、キック無敗の絶対王者・龍聖は、現役のラジャダムナン王者ペットセーンセーブ・ソーヂョー.トーンプラーヂンとの一戦に臨んだ。

龍聖は、ムエタイ最高峰の王者を相手にしても、いつものスピードとキレのある打撃で試合を優位に進める。3R終了時の判定は、ジャッジ1名が30-28で龍聖を支持するもドロー。

延長Rでは、ペットセーンセーブが目に見えて失速し、苦しまぎれにクリンチ連発でのがれる展開となるが、残り時間30秒と迫ったところで、龍聖が後ろ回し蹴りから飛びヒザ、右ストレートでダウンを奪い、判定勝利。

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窮地に陥るも、ここぞというところで見せ場を作るあたり、やはり持っている男だと再認識させられた。無敗ロードを突き進む、龍聖。キックボクシングでの活躍とともに、巌流島ルールへの再挑戦もぜひ見てみたい。

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空手出身の宇佐美秀メイソンはキックデビュー戦ながら、あのK-1レジェンド、アルバート・クラウスに大差の判定で勝利した新星だ。今回対戦した杉原新也もキック12勝とキャリアでは格上となるが、メイソンは最初から全開モードで、左ストレート、右フック、ハイキックと強烈な一撃を放っていく。

若さゆえか、相手を「倒そう」という気持ちで前のめりになって、力みが見られるのは、前回のクラウス戦に引き続きといえる。ただ、メイソンは同時に華麗なテクニシャンの側面もあり、高度なディフェンス技術で相手からの攻撃はほとんど受けることなく、杉原だけに一方的にダメージを蓄積させていく。

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ときおり、相手のヒザへ正面から躊躇なく関節蹴りを放つなど、随所にエグさも見せるメイソン。この狂気と緻密な精度が同居して、左右に激しく振れ続けるところが、メイソンの不思議な魅力だ。

先述の前のめりさゆえか、倒しきることはできなかったメイソンだが、今回も相手の顔面を血まみれにする圧勝により、キック2連勝となった。

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また、今大会には、不祥事からの復帰となるぱんちゃん璃奈がエキシビジョンマッチで参戦。昨年末の「INOKI×巌流島」への参戦も一度は決まりかけていた……といわれるぱんちゃんは、ボクシング形式のエキシビジョンで2Rを闘い、「許されないことをしてしまい、たくさんの方にご迷惑をおかけしました。私には拳しかありません。マイナスから頑張ります」と語り、頭を下げた。

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この日、メインイベントを務めたのは、キックとMMAの二刀流で活躍する鈴木千裕。鈴木は左右のフックを振り回し、アルゼンチンのキック王者マルコス・リオスをわずか46秒でKOすると、会場にいたRIZIN榊原信行CEOにクレベル・コイケ選手とのタイトルマッチ実現をリクエストした。

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勝つべき者がしっかりと勝利を収めて、大成功となった今大会。ここから派生していくドラマに要注目だ。