サンボ皆川が体験したウィッキーの恐怖! 高速の渋滞にハマったような長い時間
お題………賛否両論! 全日本武術選手権。刃牙の世界は実現できる
自分の試合、何をしたかほとんど覚えていません。
最初に回転かかと落とし(刃牙が出すカウンター)とカポエイラキック。最後に場外側で投げ。それくらいです。それとあったのは、大木のように退いてくれない恐怖心。高速の渋滞にはまったかのように流れるのが遅い時。目の前にいたのは、ウィッキーでなくコング。フィジカル化け物。ていうかピンクの歯とか笑うとほんと恐怖でしかない。
目の前で体感した人にしかわからないが、顔が消えた!と思ったら黒い拳が目の前に飛んでくる。 右を警戒していればまさかの左。 セコンドの声や、「サンボ落ちるんじゃねぇ!」という客席からの声。それら全てが織りなす恐怖のオーケストラ。ウィッキー選手のRoad to UFCや所英男選手との試合を見て背筋が凍った。
奥田選手、すごいです。しかし、奥田選手の議論しすぎです。波乱を巻き起こし、ダークホース的な位置でした。それこそ、呪いにかかっているのでは? あ、そういうのもひっくるめてプロだったか… やっぱり流石だ。
私たちがやること。奥田選手を止める。タックルには、磨いてきた突きや蹴りをどたまにぶちかます。 突っ込んできたタックルを正面からぶちかまし返す。それこそ顔に手を当ててグイグイ押し返す。KID選手のように飛び膝もあります。 タックルを寝技に引きずり込む。道着の技術のぶつけどころ。袖ぐるまとか。
他の選手の試合。喧嘩師と空手家の試合、最高でした。この試合が1試合目の意味がわかったような。この試合に勇気付けられました。 右肩に折れない心のような刺繍がしてあり、自分も道着に入れたいと思った。まさにそれを体現していた。
システマの痛みを表情に出さない。現代空手道研究会の独特の構えとリズム、間合い。プロレスのスピアータックル。相撲のぶちかまし。謎の武術の足技。CACCのがっぷり組みあい。ムエタイの首相撲のテクニック。柔道の背負い。ドロップキックやチョップ。もう一つの空手の気合い突きや蹴り(実は中学生の時、数見道場に確かお邪魔させてもらったことがある。同期が一人その道場だった) 。空道の恐ろしい詰め。沢山のやばそうな武術が見れて面白かったです。
今後の展望。それぞれの武術を体験できるタイミングがあればより理解が深まる。合気道だけでなくいろんなもの。もっとたくさんの異種格闘技戦をやる。格闘技でしか異種格闘技戦はできない。バスケとサッカーは闘えない。
刃牙の世界は実現したかどうか。実現したと思いますよ。奥田選手のスピアーの議論もそうですが、テーマを破るのも、破らないのもどっちもありですよ。ていうかプロレスの技で勝っただけで。レスリングの技術を応用しているだけ。 もっといろんな選手の議論みたいです!
会場で観れた方も観れなかった方も、これからテレビで観る方も、いろんな人を巻き込んで議論していただきたいです。どんな意見も大事なものですから。
私個人として、刃牙の世界は実現だと思います。〇〇という格闘技と〇〇という武術が闘ったらどちらが強いんだ。この力み無くして解放のカタルシスはありえませんから。
実現はしたとして。改善だとか、もっとこうしたらどうなる? などの余地は、たくさんあると思います!
自分の試合で言えば、相手は、あの西浦ウィッキー選手ということもあり、道衣を着てない、最強のストライカーで、死を覚悟しました。
結論、サンボの多彩な技を見せられず、カポエイラに行ってしまったのが心残りです。もし機会があればもっと練り上げて、青木真也選手みたいな足関、飛び関地獄みたいなのを見せたいなと思います。
他の選手は、真っ向から殴り合いのど根性ファイト、空手の技術を駆使した突きや蹴り、レスリングの高速タックル、ムエタイの蹴りや首相撲、謎の武術の足技、プロレスの組付、相撲のぶちかまし、柔道の背負い、現代の武術の独特の構え、システマのダメージの無効化、拳法の波動拳、独特のリズムのしなやかに消えるクレイジーパンチ、沢山の技が見れましたよ!
どっちが強いのかも観たいし、技も観たいはずです。 私たちは、そういう練り上げはもっとできますよね。
もっとお客様からの声もいただきたいし、技の体験会なんてのもあってもいいですよね。
とにかくお客様と選手と主催で、一体となって実現できたと思います。
次にやるときは、また改良を加えたり、練り上げたりすればいいと思います。
巌流島、この勢いでどんどん行ったらもっと面白くなります。