BLOMAGA巌流島ブロマガ

猪木アリ戦はまるで「地球人vs宇宙人」の世界。21世紀にこのファンタジー大作を超えられるか?

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niconico動画の『巌流島チャンネル』でほぼ毎日更新していた「ブロマガ」が、オフィシャルサイトでパワーアップして帰ってきました。これまでの連載陣=谷川貞治、山田英司、ターザン山本、田中正志、山口日昇に加え、安西伸一、クマクマンボ、柴田和則、菊野克紀、平直行、大成敦、そして本当にたまに岩倉豪と、多種多様な方々に声をかけていく予定です。ぜひ、ご期待ください!

6月21日(火)のブロマガ………お題「40年前の猪木 vs アリ戦を見て、異種格闘技戦を考える!」

文◎柴田和則(巌流島・事務局 海外選手ブッキング担当)

文◎柴田和則(巌流島・事務局 海外選手ブッキング担当)

 

1976年に行われた猪木アリ戦。1977年生まれの僕は、そのときマイナス1歳。みなさん、当時の記憶を辿って話をされているが、僕はまだこの世に存在さえしていない。

「猪木アリ戦をリアルタイムで見てないなんて若造だなぁ〜」と言われるかもしれない。しかし、そんな若造な僕でさえもう39 歳。当時、この試合を同時代で体験した40歳のナイスミドルは、現在80歳の長老世代になっている。猪木アリ戦は、今の中年世代以下にはほとんど神話の世界なのである。

では、K-1、MMAを通過してきた我々の世代にとって猪木アリ戦は、ぬるくて、しょぼくて、とてもフルラウンドなんて見られなかったかというと、そんなことはまったくなかった。むしろ、あんな半端なルールなのに久しぶりに手に汗握りながら格闘技の試合を見てしまった。当時の時代背景やスケールのどでかい夢、ワクワク感、緊張感などが生々しくこちらに伝わってきたのだ。

現代に生きる我々が、猪木アリの刺激を超えるためには誰を引っぱり出してくるべきか? 対ボクシング世界王者。対柔道金メダリスト。対空手王者……。正直、何をしても猪木アリ戦を上回ることはできない気がする。そしてまた、これらはすべてアントニオ猪木がやってきたことでもある。

もう現代では「地球人vs宇宙人! 5対5イリミネーションマッチ!」くらいやらないと、猪木アリ戦のインパクトには太刀打ちできないのかもれしれない。

写真(サムネ)

しかし、「昭和にはかなわないよなぁ〜」で済ませるのは悔しいし、寂しいし、つまらない。正直、猪木アリを上回る衝撃を今生み出すなんて想像しがたいが、巌流島が「まったく新しいものを創る」と宣言している以上、世界がひっくり返るようなことを実現したい。やるからには自分たちも想像がつかないような夢に向かって邁進していきたい。

昭和をぶっとばせ。昭和を抹殺し、未来を創るために我々の世代は何をするべきか。我々よりもさらに若く、“ホーストvsシカティック”“高田vsヒクソン”“桜庭vsホイス”さえも神話に感じる10代や20代が求める21世紀のファンタジーとは何かを考えなくてはいけないだろう。

格闘ゲームの世界か、アニメーションの世界か、未だ見ぬ武道ファンタジーの世界か。いつの時代も人は夢やロマンがなければ生きられないはず。我々は幻を見てきた。そしてまた新たな幻が見たい。我々は何より昭和の“呪縛”から、そして“自縛”から解き放たれることから始めるべきなのかもしれない。