GANRYUJIMA BLOG巌流島ブログ

過去にとらわれず、新しい「次の時代」を作る! 巌流島の使命はそこにあります!

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皆さん、明けましておめでとうございます!

 

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2016年はまさに「巌流島元年」と呼ぶべき一年でした。公開検証も終わり、武道エンターテイメントとしての巌流島ルールもほぼ固まってきたし、演出面でも小栗了(小栗旬の実兄)さんという素晴らしい才能の持ち主にも出会えました。ようやくいいチームが出来上がりつつ、皆さんにも巌流島の方向性を示すことができたような気がします。

人間ってやっぱりなかなか変われないもので、どうしても同じ過ちを繰り返してしまいます。ご存知のように私も50歳でK-1というコンテンツを失う大きな失敗をしていますので、巌流島イコール同じ過ちを繰り返さないことが大きな課題となっています。でも、人間って、生まれ変わるのは本当に生半可なことでは難しい。特に年をとればとるほど、難しくなっていくでしょう。

私もそれなりに格闘技では成功したという実感がありますが、そんな人間が一番失敗するのが、もう一度K-1やPRIDEみたいな復活をしようと思ってしまうことです。K-1やPRIDEの成功体験を目指そうと思えば、絶対に同じ失敗を繰り返します。だから、この反省をもとに全く新しい「次の時代」を作ることが、格闘技界の真の復活に繋がることだと思っているのです。

K-1やPRIDEは20年間に渡って一時代を築きましたが、それに変わるものが「巌流島」だと思っています。ルールについてもそうですし、コンセプトもそう。意外にも私が考えに考えた末、格闘技の次に来るのは何かとたどり着いたのが「武道」というコンセプトでした。コンセプトやルールが変われば、選手の質も変わってきます。それは「菊野克紀」や「小見川道大」といった選手が活きて来るというところにヒントがありますが、今年はガラリと新しい人材を発掘していこうとも考えています。もちろん、従来のキックボクサーやMMAファイターにいい選手はたくさんいますが、それはこの20年間、キック系とMMA系のプロ格闘技しかなかったので、そこが一つの物差しになっているからです。20年前にはMMAファイターやK-1ファイターは全くいなかったと同様、これからは巌流島によって、「プロの武道家」が誕生するチャンスはいくらでもあるのです。

それをいかに過去の栄光にとらわれずにできるか? だから、私は過去の名選手 どころか、K-1時代のスタッフ、関係者とも今は一緒に仕事をしていません。なぜならば、どうしても同じ人たちと一緒に仕事をすると、過去に引きずられてしまうからです。特に選手よりも、スタッフが同じだと、同じ失敗を自分がしてしまい、また苦労をかける気がします。私が年末の格闘技番組を見た感想はそこに尽きます。これを続けるのはどこもシンドイだろうな、と。

さて、私の今年の目標ですが、一番の課題は「巌流島」という次の時代の格闘技をいかにファンに浸透させるかです。新しい時代を提示しても、最初はその重要性に気づいてもらえず、同じものに見られたり、なかなか理解されないものです。また、抵抗勢力もあって、簡単に新しい時代の扉をこじ開けることはできません。この巌流島の面白さを伝えるきっかけをどう作るか? 去年と同じように評価の高いイベントを地道にやっていくことも大切ですが、今年はブレイクさせるきっかけを作る必要があるでしょう。

理想としては、本当に子供たちが話題にするような「巌流島」を作ることです。私たちの子供の頃もそうでしたが、クラスで好きなヤツらが集まって、毎日プロレスの話をしていました。学校で話題となるような「巌流島」にする。目標はそういうところにあります。そのための仕掛けを考えていこうと思います。皆さんもぜひアイディアがあれば教えてください。

そのためにも、今は競技の過激さは全然求められていない気がします。過激さをウリにするのではなく、分かりやすさと面白さ。そして、知れば知るほど、実は奥が深いんだという思想・哲学。そういうものを巌流島では見せていきたいと思います。そういう新しい次の時代を見せられるのは、巌流島しかありません。

というわけで、皆さん、今年もよろしくお願いします。明後日、1月3日(火)、舞浜アンフィシアターにぜひお越しください。もう格闘技のイベントとしては、全く違うものをお見せ致します。損はさせませんよぉ。