お題………5・6巌流島・舞浜大会、ここに注目！

文◎谷川貞治（巌流島イベントプロデューサー）

☆4月1日(土)はエイプリルフール。そこで、全く嘘のニュースを作ってみました。下記に書かれているニュースは全てデタラメですが、読んで楽しんでください。

[緊急ニュース]

4月1日(土)、都内一流ホテルで武道エンターテイメント団体『巌流島』が記者会見を開いた。なんと、今年の大晦日12月31日、ついに『巌流島 全日本武術最強決定戦2017』の大晦日開催を発表したのだ。

冒頭、巌流島をプロデュースする谷川貞治氏は「私にとって大晦日は早いもので7年ぶり。やるからには、紅白歌合戦を視聴率で超えたい」と挨拶。過去、テレビ史の中で国民的番組である紅白歌合戦を越えたのは、2003年、TBSで放送された「K-1 Dynamite！」で行われた「曙vsボブ・ザップ戦」の一度きり。当時大人気だったボブ・ザップと、K-1に突如転向した元横綱・曙の試合は、格闘技の枠を越えて世間に大きなインパクトを与え、瞬間最高視聴率43%を叩き出して紅白歌合戦の視聴率を抜く快挙を成し遂げた。その過去の栄光があるだけに、いまだにテレビ局関係者の大晦日=格闘技幻想は残っている。しかし、その後格闘技が衰退したこともあり、今や「紅白越え」以前に、民放では日本テレビの「ダウンタウンのガキ使」が一人勝ち状態で、格闘技の復興はまだまだ厳しい状況は否めない。

しかし、谷川プロデューサーの発表した対戦カードを聞いて、取材に来た記者たちが色めき立った。

第1試合  五郎丸歩(ラグビー) vs 七戸龍 (柔道)

試合は巌流島ルール3分3R。8人のトーナメントで武術日本一を決定するというもの。1回戦の第1試合はなんとラグビー界のスーパースター、五郎丸歩が一夜限りの電撃格闘技参戦！ 対戦相手は、極真空手の伝説の名選手を両親に持ち、オリンピックこそ行けなかったものの、日本の柔道界のヘビー級を支えてきた七戸龍。いきなり、ラグビーと柔道の世界に通用する日本のトップアスリートの対戦が実現した。五郎丸vs七戸なら、確かに知名度抜群なだけにお茶の間の関心も絶大、高視聴率が期待される。

第2試合  高見盛(大相撲) vs 飯伏幸太(プロレス)

続く第2試合では超異色の無差別級対決が実現。スキャンダルで一時低迷した相撲界を一人盛り返してきた角界一の人気力士・高見盛が、曙に続き格闘技に挑戦！  対戦相手はプロレス界を代表して、女性にも人気ではベスト3に入る飯伏幸太が選ばれた。高見盛vs飯伏幸太！  この2人が並んだだけで絵になるし、試合は全く予測不能！ 第1試合の五郎丸歩vs七戸龍以上に、もしかしたら高い視聴率を獲る可能性もあるし、東スポ用のカードとも言える。

第3試合  菊野克紀(沖縄拳法空手) vs 青木真也(柔術)

第3試合は一転して、超マニアックなカードが発表された。今や巌流島のエースとなった菊野克紀vs 70キロでは日本最強と誰もが認める柔術家・青木真也の対戦だ。この試合は格闘技ファンが今、一番見たいカードかもしれない。この試合について、谷川プロデューサーは「この試合もトーナメントの1試合ですが、この試合のみ、特別に2000年に行われた桜庭vsホイス戦ルールを採用します。巌流島の舞台における何でもありルールで、15分無制限ラウンド。桜庭vsホイス戦は90分闘ったから、この一戦のおかげでトーナメントの決勝戦は年をまたいでしまうかもしれません。ついでにファンのみんなでカウントダウンして年を越したい」と説明。また、「この二人ならロープもない、金網もない、全く違ったMMAが見せられると思う。巌流島の闘技場でやることに最大の意味があります」。菊野vs青木は、桜庭vsホイスを試合内容で超えるか？  また、青木真也が巌流島でどう闘うのかも見てみたい。

第4試合   藤本京太郎(ボクシング)  vs  岡倫之 (レスリング)

そして、第4試合はK-1のヘビー級王者からボクシングのヘビー級王者となり、立ち技の打撃格闘技では日本最強の藤本京太郎が登場！ 対するはレスリングのヘビー級全日本王者に何度も輝き、組み技最強の男から、新日本プロレスでデビューして将来が期待される岡倫之。新日本プロレスの木谷オーナーが自信を持って送り出す刺客だ。まさに打撃と組み技のヘビー級日本一同士試合が組まれた。打撃の京太郎か？ レスリングの岡か？ これも格闘技ファンにはたまらないカードと言えよう。

しかも、1回戦だけでも見所満載のトーナメントだが、勝ち進んだ場合も無差別級の夢のカードが控えている。果たして、こんな天下一武闘会みたいな、テレビ的なトーナメントで優勝するのは、いったい誰だ！？  このマッチメイクなら、谷川プロデューサーが「紅白越え」を口にするのもうなずける。今年の大晦日は久々に格闘技ファンが胸を張れる一日となりそうだ。

なお、リザーブファイトは西良典 vs 平直行の武術家達人対決が決定。リングアナウンサーは、武術家としても有名な藤岡弘、国歌斉唱は加山雄三が務めることになった。

[巌流島・全日本王者武術最強決定戦！ トーナメント表]

●スーパーファイト 達人枠

西良典 (和術)  vs  平直行 (武術)

☆あ～～、早くこういうのをやりたいな。いかがでしたでしょうか、私のセンス。5・6巌流島も負けずに面白いんで、ぜひ見に来てください (谷川)

5・6巌流島の大会情報はコチラ⇒

『WAY OF THE SAMURAI 2017 in MAIHAMA』